2010年04月09日発売
20巻
●あらすじ/心やさしいエリザベスの提案で子供たちはチキン・ジョージの死体をチキンヘッドの脇に埋葬し、これからはチキンヘッドを自分たちの守り神とすることに決めた。安心して3日間も眠り続けたアメリカは目を覚し、ドッペルの研究で地球の破滅が宇宙に伝染していることをカトリーヌから知らされた(第九章17)。▼人類が滅亡した後、地球の主となったゴキブリたちは、飢えに苦しむ自分たちをきっと人間が助けに来てくれると信じている。それは、「アメリカの日記」と呼ばれる“聖なる書”(大統領の日記)の最後の1ページに「彼はいつの日か戻る」と書いてあるからだという(最終章1)。▼14歳の誕生日を迎えるニーチェがパニック状態に陥っているさなか、噂通り恐竜の姿に先祖返りしてしまう。ニーチェと同じ誕生日のサーシャも、先祖返りし船内の恐竜エリアに入っていった。10年間の宇宙生活ももう限界かと思われた時、誕生日を迎える人から冷凍保存して最後の人が先祖返りするまでみんなで助かる方法を考えよう、とエリザベスが提案し、氷河期エリアの存在を明かす(最終章8)。 ●本巻の特徴/エリザベスが洞窟に隠れていたのばらのもとを訪れたシーンから、突然、物語は人類滅亡後の地球で生きるゴキブリの世界の話(最終章1~7/自分たちを救うために人間が帰ってくると信じているゴキンチが主人公)に変わる。そして最終章8から、ついに船内の子供たちが14歳になり始めてからの物語が始まり、巻末では想像を絶する宇宙の秘密が明かされるとともに、20巻にわたるこの物語の締めくくりの結末が描かれる。 ●その他の登場人物/ゴキンチ(ゴキブリ)、ゴブリン(ゴキブリ)、ゴキンパ(ゴキブリ)、ニーチェ(船内の子供のなかで一番誕生日が早い)