14巻
▼第六章/大破滅:第一節/UFO大飛来(18~27)▼第七章/大脱出(1~3) ●登場人物/戸川洋子(ヨッコ/女子高校生/きよらの母)、バーバラ(SOS30号/科学調査機関の特別隊員)、アーサー・ヤング(アメリカ合衆国大統領)、アメリカ・ヤング(アメリカ合衆国大統領の息子)、マーサ・ゴーマン(アメリカ副大統領) ●あらすじ/学校へと逃げ込んだヨッコのクラスメイトらが次々と宇宙人に襲われる。地下エレベータを転げ落ちたきよらの細胞入りペンダントを追って地下墓場まできてしまったヨッコ。エレベータを上った先で閉じていたシャッターを開けてみると、そこには宇宙人が人々を襲っている地獄のような世界が広がっていた。そしてヨッコも宇宙人に襲われかけるが……(第一節18)。▼ついに富士山が大噴火を起こし、日本は大地震に襲われる。空からは、過去に地中へと埋めたゴミや核廃棄物が降り注ぎ、地下都市は爆発……逃げ惑う人々を容赦なく死に追いやっていく。「きよらに会いたい」と一心に願い、ビルや地下都市がくずれ落ち、ゴミの降り積もった街中を彷徨うヨッコ。ゴミに埋まり呻き声を上げる人々に気を取られた瞬間、ゴミの中から現れた男の手がヨッコの足をつかむ。恐怖におののき電話BOXへ飛び込んだ直後、ヨッコは電話BOXもろとも大津波に襲われるのだった(第一節20~22)。 ●本巻の特徴/本巻では、「きよらに会いたい」と願うヨッコを中心に物語が進められる。以降次巻前半までは、物語の核となるほとんどの出来事においてヨッコが関わることになる。第七章1~3では、地球が死の淵に追い込まれたことを確信した大統領が、ついに子供たちの地球脱出準備を始める。いきさつは明かされないが、実は、本巻でチキン・ジョージは悲惨な死を遂げていたことになっている。