17巻
●あらすじ/アメリカが「もの」に踏み潰されそうになった瞬間、突如指令室が「もの」を攻撃し始めた。自分の思うとおりにならなかった苛立ちから、のばらはアメリカを他の子供たちと一緒に地下室に閉じ込めてしまうよう「もの」に命令する。閉じ込められてしまった子供たちは、地下室の奥へと歩いていくのだが、そこには……(第七章30)。▼ゴーマン副大統領に殴られ気を失っていた大統領が、砂漠の地下室内で目を覚す。なぜチラノザウルス号にのばらがいたのか、なでゴーマン副大統領は自分を殴りのばらの元へ向かったのか……大統領は殴られる直前の記憶をたどり、ようやくゴーマン副大統領がローズの手先だったことに気付く。ローズの近況を調べさせるため、弟サムと連絡を取った大統領は、意外な事実を知らされる。「もの」が自覚を持ち始め、人間を襲い出したというのだ(第八章1)。●本巻の特徴/前半(第七章)では、チラノザウルス号の中でのばらが傍若無人に振る舞う様子が描かれ、後半(第八章)では、大統領の見ている砂漠の地下室内のモニター上で、人類最後の日を迎えようとしている地球上の様子が描かれている。また、第七章34では、チキン・ジョージが「もの」によって殺されたことが明かされ、第八章1で描かれる日記にはさまれたゴキブリは、第二十巻/最終章に関わってくる。●その他の登場人物/「もの」(サミー、トビー、ダッグ、ニック、ハット)、サム(アメリカ合衆国大統領の弟/モニター上)、スーザン(アメリカ合衆国大統領の妻/モニター上)、ピート(アメリカ合衆国大統領の甥/モニター上)、あやめ