地球がわが家の自由な浮浪者3人組と、ひょんなことから転落人生真っただ中となったギャルのカルテットが繰り広げる、近未来サイバーパンクおとぎ草子。 <p> 自称、町内宇宙パトロールなので何者にも縛られない。違法行為をあっけらかんとやってのけるが、決して人の道から外れすぎることはしない。そんな彼らの引き起こす、他人も世間も巻き込んだ大騒動。社会通念や常識から、遠く離れたむちゃくちゃな発想に基づく彼らのでたらめな妄想と行動は、終始読者の爆笑を誘う。 <p> 一方で、天気がいいから月にでも行こうと口にするや、瞬く間にロケットを作りあげてしまう彼らの行動力は、単純にギャグにとどまらない痛快さも感じさせる。実際にそのロケットが飛ぶか飛ばないかは問題ではない、と言わんばかりの粋な魅力がそこにある。 <p> ただ生きる。それだけでとにかく楽しそうな彼らのギリギリの暴走が、羽生生の硬質なのに生き生きとした線で描かれる。そこには理屈の中で生きることに窮屈さを感じているような人間が、ハッとする瞬間が隠されている。アクの強いユーモアに笑い転げた後に、ふとしみじみとしてしまうような、不思議な読後感。世界を満たす不条理を、当たり前のこととして平然と受け流す流浪の生活者たちの懐の深さが味わえる。 <p> 「で、ワガランナァーってどういう意味?」 <br> 答えは本編の中で。<div align="right">(横山雅啓)</div>
●登場人物/種田恒夫(元・暴力団員。敵対する組の親分を誤って射殺し投獄されるも、何の因果か? 東京フェニックスの4番打者・童子秀巳の身代わりになることに)。聡子・ルイス・万里小路(種田を童子の身代わりに仕立て上げるため、アメリカから呼び寄せた研究者。素人をトッププレイヤーにすることで、ビジネスチャンスを つかもうとしている)童子秀巳(泣く子も黙る人気球団、東京フェニックスの4番にして史上最年少ホームラン王。) ●あらすじ/暴力団員・種田恒夫は、相手のチンピラを脅かすつもりで、銃を乱射、そこを隠れ家にしていた敵対する組の組長を、誤って射殺してしまう。双方の組と警察から追われる身となった彼は、幼い頃の唯一の楽しかった記憶を蘇らせ、野球場に逃げ込む。そこで自殺を計ろうとしたが、ホームランボールが外野席の彼を直撃。結局昔なじみの刑事により警察に収監される。5カ月後、独房でおびえ続けていた種田恒夫を、黒づくめでサングラスをかけた男2人 が刑務所から連れ出す(第1話)。▼オープン戦終了の翌日、早朝のランニング練習中に、ホームレスにしつこくからまれた童子秀巳は、相手を殴り殺してしまう。そして、その現場には目撃者がいた。童子に疑いがかけられていることを知った東京フェニックスの経営陣は、その顔に残った傷跡が、決定的な証拠となってしまうことを恐れ、童子の影武者を捜し出し、スキャンダルを未然に防ごうと画策。顔がそっくりな服役囚・種田恒夫を捜し当てる。傷痕が消えるまでの半年の間、影武者を務めるためには、見かけだけでなく、バッティングフォームまで童子に似せる必要があった。そして猛練習を開始するが…(第2話) ●本巻の特徴/顔がそっくりだというだけで、ホームラン王の身代わりとなった元暴力団員・種田恒夫は、紆余曲折を経て結局、開幕戦に代打として登場する。
3.27
3
発刊: ~
既刊1巻
新刊通知
a▼第1話/神南火(前編) ▼第2話/神南火(後編) ▼第3話/太陽の馬(サン・ホース) ▼第4話/沈黙の羊 ▼第5話/サルメの舞い ▼第6話/花と磐 ●主な登場人物/忌部神奈(女性史研究家であり、また神木鑑定家、温泉評論家でもある。神話、伝承に造詣が深い) ●あらすじ/「火中出産」を取材していた忌部神奈は、宮崎県西都市の遺跡発掘現場で、古代の妊婦の白骨を目にする。その遺体の周囲には灰のようなものが遺っており、気になった神奈は、調査関係者に分析結果を教えて欲しいと頼む。天孫降臨の地・高千穂とも近い西都には、コノハナサクヤヒメを祀る都万神社など、火中出産のイメージがつきまとっている。その都万神社で、ある男に祖先の出雲忌部氏と“カムナビ山”の繋がりを示唆された神奈は…(第1話)。 ●本巻の特徴/女性史研究家・忌部神奈が、神話・伝承の裏側に潜む謎に迫る。巨匠・星野之宣氏が描く、話題の伝奇ロマンシリーズ!!
3.07
3
発刊: ~
通常版・他2作品
新刊通知
a3.28
3
発刊: 1995.11.01 ~
通常版・他1作品
新刊通知
a