さそうあきらさんの作品の書影

さそうあきら

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作品数:33

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プロフィール

さそう あきら(本名:佐草 晃、1961年2月9日 - )は、日本の漫画家。兵庫県宝塚市出身。男性。代表作に『神童』、『トトの世界』など。「無垢な存在」と「世界」との出会いを主題とすることが多い。また幼少期よりピアノを習っていたこともあって現代音楽やクラシック音楽に興味があり、音楽をテーマにした作品も多い。

さそうあきらの作品

一覧
『神童』の書影

神童

3.42

747

発刊: ~

完結・全3巻

新刊通知

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はねっかえりだけど、可愛くて憎めない天才少女ピアニスト・うたが奏でるさよならの音、初恋の音、嫉妬の音、失恋の音……どんな音だと思います?ページをめくれば心に鳴り響く不思議で切ない物語!天賦の才能で世界のピアノ界に華々しくデビューする『神童』と呼ばれた少女の努力の過程を描いた感動の物語。手塚治虫文化賞マンガ優秀賞+文化庁メディア芸術祭優秀賞をダブル受賞!!

さそうあきら氏の代表作。 文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞、また、手塚治虫文化賞 優秀賞受賞し、当時、映画も話題になりました。 名門の音楽大学を目指している浪人生の菊名和音が、ある日、野球をしていた少女・成瀬うたと知り合います。 強引に家に上がり込まれ、迷惑に感じる和音でしたが、うたが彼の部屋のピアノに触れたとたんに世界が一変します。 個人的にはさそうあきらといえばセックスがテーマのマンガが多いイメージです。 本作中でもそういう描写は無くは無いのですが、基本的には"神童"と言える少女の苦悩が描かれた作品となっており、『のりりん』を読んだときのような意外性を感じました。 うたは、明確に天性の才能を持っているのにも関わらず、その才能を一般的に認められていません。 天真爛漫な振る舞いで周囲をざわつかせ、圧倒的な技術で周囲を黙らせる展開が多く、基本的にうたの性格は最悪です。 人によっては傍若無人な振る舞いにイライラする可能性があり、そういうキャラが苦手な方にはおすすめできないです。 終盤には、そんなうたに悲劇が襲いかかり、その絶望の中で何をするのかというドラマが展開されます。 文庫版で全3巻と短く、展開はわかりやすく読みやすい作品だと思います。 菊名和音は、もう一人の主人公としてスポットがあたっています。 うたに振り回されながら、成長していくのですが、彼もまた天才と呼べるキャラで、荒唐無稽な存在として描かれるうたと対象的に全うに挫折しながら実力を認められてゆきます。 そんなうたと和音の交流が描かれていて、様々な音が作中では流れるように感じます。 ミュージックとしての音楽ではなく、いろんな"音"が中心に据えられていて、裏表紙にも書かれている通り、本作の主役は"音"なのだと思いました。

by うにたべたい (525)
『超マンガ大学』の書影

超マンガ大学

667

発刊: 2010.12.17 ~

既刊1巻

新刊通知

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『神童』『富士山』『コドモのコドモ』!絶えず新しいセンスと感覚で時代をリードし続ける永遠の前衛、さそうあきら!作家本人が書き下ろした作品をもとに、キャラクター、ストーリーの方法論、技術論を詳細に解説。創作の秘密に迫る。

『マエストロ』の書影

マエストロ

3.26

560

発刊: 2007.01.27 ~

完結・全2巻

新刊通知

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破天荒な天道の指揮に翻弄される中央交響楽団の面々。しかし確実に彼らの音は、以前よりも輝きを放つようになっていった──。極上の「運命」と「未完成」を求めて──!

『コドモのコドモ』の書影

コドモのコドモ

3.28

542

発刊: 2005.01.28 ~

既刊3巻

新刊通知

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小学生の春菜とヒロユキは公園デビューの頃からのなかよし。春菜はブランド大好きなやんちゃな少女。ヒロユキは昆虫好きのおとなしい男の子。5年生に進級したばかりの春、2人はいつものように公園で遊んでいるうちにお互いにヒミツの部分を……。これは、愛いっぱい、友情いっぱい、モンダイいっぱいの物語である。

『神童』の書影

神童

3.24

472

発刊: 1998.06.01 ~

完結・全4巻

新刊通知

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『犬犬犬』の書影

犬犬犬

3.13

275

発刊: 2009.07.10 ~

完結・全5巻

新刊通知

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マヒケンに連れられ、天羽組の事務所に乗り込んでしまった鳥井。だが組長は意外にも鳥井を気に入り、組にスカウトする。呆然と立ち尽くしていた鳥井は、自分をチビ呼ばわりした組員を殴り倒す。彼の性格を見抜いた組長は、ヤクザとして培った自らの思想を語り始め…!?

代表作『神童』『マエストロ』等で文化庁メディア芸術祭優秀賞、手塚治虫文化賞を受賞した巨匠さそうあきらが、 ヴィキイ・バウムの原作『バリ島物語』のコミカライズに挑みます。 物語は、約百年前の神秘の島、バリで実際に起きた王国の悲劇をベースにしています。 大地は花に満ち、男たち女たちはヒンズー教の敬虔さの世界に暮らし、踊り、農耕し、大自然の恩恵を浴びています。 そんな中、中国の商船が沖合で難破したことがきっかけで、甚大な戦火に巻き込まれていきます。 侵攻するオランダ軍、毅然と対峙するバドゥン王。王の親友であり踊りの名手、ラカ。 心優しき主人公、パック。彼らは歴史の波に翻弄され、やがて大いなる死の行進、「ププタン」へと事態はエスカレート。 果たして華やかで儚い王国の行方は…?今も観光地として絶大な人気を誇るバリに、 このような美しくて悲しみに満ちた歴史があったことにきっと読む者たちは驚かれると思います。

『富士山』の書影

富士山

3.02

221

発刊: 2009.07.10 ~

完結・全1巻

新刊通知

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かつて霊峰と崇められ、今なお日本人にとってシンボルであり続ける富士山。その雄大で美しい姿は、すべてのものをあたたかく包みこみ、やさしく癒してくれる。 だが、その神秘さゆえに、心にキズを負った人々をも惹きつけてしまう。人は、他人や自分を愛することに疲れたとき、“富士山”へと向かう…。

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作品レビュー

一覧

4.3

3巻まで読みました

さそうあきら氏の代表作。
文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞、また、手塚治虫文化賞 優秀賞受賞し、当時、映画も話題になりました。

名門の音楽大学を目指している浪人生の菊名和音が、ある日、野球をしていた少女・成瀬うたと知り合います。
強引に家に上がり込まれ、迷惑に感じる和音でしたが、うたが彼の部屋のピアノに触れたとたんに世界が一変します。
個人的にはさそうあきらといえばセックスがテーマのマンガが多いイメージです。
本作中でもそういう描写は無くは無いのですが、基本的には"神童"と言える少女の苦悩が描かれた作品となっており、『のりりん』を読んだときのような意外性を感じました。

うたは、明確に天性の才能を持っているのにも関わらず、その才能を一般的に認められていません。
天真爛漫な振る舞いで周囲をざわつかせ、圧倒的な技術で周囲を黙らせる展開が多く、基本的にうたの性格は最悪です。
人によっては傍若無人な振る舞いにイライラする可能性があり、そういうキャラが苦手な方にはおすすめできないです。
終盤には、そんなうたに悲劇が襲いかかり、その絶望の中で何をするのかというドラマが展開されます。
文庫版で全3巻と短く、展開はわかりやすく読みやすい作品だと思います。

菊名和音は、もう一人の主人公としてスポットがあたっています。
うたに振り回されながら、成長していくのですが、彼もまた天才と呼べるキャラで、荒唐無稽な存在として描かれるうたと対象的に全うに挫折しながら実力を認められてゆきます。
そんなうたと和音の交流が描かれていて、様々な音が作中では流れるように感じます。
ミュージックとしての音楽ではなく、いろんな"音"が中心に据えられていて、裏表紙にも書かれている通り、本作の主役は"音"なのだと思いました。

神童

レビュー(6)件

完結・全3巻

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torarakko
2年前

3.0

1巻まで読みました

分からない…

俺たちに明日はないッス

レビュー(1)件

既刊3巻

4.2

3巻まで読みました

『神童』、『トトの世界』などの作品があるさそうあきら氏の代表作の一つ。
性知識のない小学生同士が戯れの一環として性交に至ってしまい、妊娠してしまう物語となっています。

大変ショッキングで重いテーマを扱っているのですが、一方で描きっぷりは軽く、毎話最後に"出産まであとXX日!"という煽りが入ります。
つわりが始まりお腹が大きくなるにつれ、当然ながら不安が重くのしかかるのですが、基本的には明るい雰囲気の作品で、妊婦体型になりながら小学生たちの集団の中で過ごしていく日々が描かれています。

主人公の少女「持田春菜」と、同級生の「ヒロユキ」は、両方特に美少女、美少年として描かれておらず、ごく一般的なよくいる田舎の小学生です。
全体的に扇情的なシーンは皆無で、爛れた地区や学園だったというわけではないです。
かといって道徳的規範になるような真面目な作品でもないです。
ただ、遊んでいたら妊娠してしまい、そしてどうなったという作品で、内容としては主人公よりも周囲の人々が青ざめるシーンが多いように感じました。
また、春菜はお腹が大きくなるにつれて心もまた成長しているような感じを受けました。

学校教育の現場や学級崩壊が裏のテーマのようで、春菜の教師「八木希代子」は、私的にはもうひとりの主人公のように感じました。
八木先生は教育熱心で、強い考えをもった教員ですが、子供の意見を聞けず、空回りをします。
そんな中で春菜の妊娠があり、彼女のためにクラスが一丸になるシーンは、とても目頭が熱くなる展開でした。

真面目に考察すると色々危険なシーンもあり、また、子供同士で性交、妊娠する展開自体に嫌悪感を抱く方もいると思います。
また、そういうテーマにも関わらず、深刻さが薄い感じがあるあたりなど、人によっては気になる可能性があります。
ただ、個人的にはとても素晴らしい作品と思いました。全3巻と短いですが、名作だと思います。

コドモのコドモ

レビュー(11)件

既刊3巻

4.0

3巻まで読みました

マエストロ 新装版

レビュー(1)件

既刊3巻

3.3

1巻まで読みました

タマキトヨヒコ君殺人事件

レビュー(1)件

既刊1巻

3.2

3巻まで読みました

コドモのコドモ

レビュー(11)件

既刊3巻

3.3

2巻まで読みました

マエストロ

レビュー(4)件

完結・全2巻

3.9

3巻まで読みました

神童

レビュー(6)件

完結・全3巻

4.1

3巻まで読みました

トトの世界

レビュー(3)件

既刊3巻

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