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作品数:33
全41件
うにたべたい
4.3
さそうあきら氏の代表作。文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞、また、手塚治虫文化賞 優秀賞受賞し、当時、映画も話題になりました。名門の音楽大学を目指している浪人生の菊名和音が、ある日、野球をしていた少女・成瀬うたと知り合います。強引に家に上がり込まれ、迷惑に感じる和音でしたが、うたが彼の部屋のピアノに触れたとたんに世界が一変します。個人的にはさそうあきらといえばセックスがテーマのマンガが多いイメージです。本作中でもそういう描写は無くは無いのですが、基本的には"神童"と言える少女の苦悩が描かれた作品となっており、『のりりん』を読んだときのような意外性を感じました。うたは、明確に天性の才能を持っているのにも関わらず、その才能を一般的に認められていません。天真爛漫な振る舞いで周囲をざわつかせ、圧倒的な技術で周囲を黙らせる展開が多く、基本的にうたの性格は最悪です。人によっては傍若無人な振る舞いにイライラする可能性があり、そういうキャラが苦手な方にはおすすめできないです。終盤には、そんなうたに悲劇が襲いかかり、その絶望の中で何をするのかというドラマが展開されます。文庫版で全3巻と短く、展開はわかりやすく読みやすい作品だと思います。菊名和音は、もう一人の主人公としてスポットがあたっています。うたに振り回されながら、成長していくのですが、彼もまた天才と呼べるキャラで、荒唐無稽な存在として描かれるうたと対象的に全うに挫折しながら実力を認められてゆきます。そんなうたと和音の交流が描かれていて、様々な音が作中では流れるように感じます。ミュージックとしての音楽ではなく、いろんな"音"が中心に据えられていて、裏表紙にも書かれている通り、本作の主役は"音"なのだと思いました。
神童
レビュー(6)件
完結・全3巻
?
3.0
分からない…
俺たちに明日はないッス
レビュー(1)件
既刊3巻
4.2
『神童』、『トトの世界』などの作品があるさそうあきら氏の代表作の一つ。性知識のない小学生同士が戯れの一環として性交に至ってしまい、妊娠してしまう物語となっています。大変ショッキングで重いテーマを扱っているのですが、一方で描きっぷりは軽く、毎話最後に"出産まであとXX日!"という煽りが入ります。つわりが始まりお腹が大きくなるにつれ、当然ながら不安が重くのしかかるのですが、基本的には明るい雰囲気の作品で、妊婦体型になりながら小学生たちの集団の中で過ごしていく日々が描かれています。主人公の少女「持田春菜」と、同級生の「ヒロユキ」は、両方特に美少女、美少年として描かれておらず、ごく一般的なよくいる田舎の小学生です。全体的に扇情的なシーンは皆無で、爛れた地区や学園だったというわけではないです。かといって道徳的規範になるような真面目な作品でもないです。ただ、遊んでいたら妊娠してしまい、そしてどうなったという作品で、内容としては主人公よりも周囲の人々が青ざめるシーンが多いように感じました。また、春菜はお腹が大きくなるにつれて心もまた成長しているような感じを受けました。学校教育の現場や学級崩壊が裏のテーマのようで、春菜の教師「八木希代子」は、私的にはもうひとりの主人公のように感じました。八木先生は教育熱心で、強い考えをもった教員ですが、子供の意見を聞けず、空回りをします。そんな中で春菜の妊娠があり、彼女のためにクラスが一丸になるシーンは、とても目頭が熱くなる展開でした。真面目に考察すると色々危険なシーンもあり、また、子供同士で性交、妊娠する展開自体に嫌悪感を抱く方もいると思います。また、そういうテーマにも関わらず、深刻さが薄い感じがあるあたりなど、人によっては気になる可能性があります。ただ、個人的にはとても素晴らしい作品と思いました。全3巻と短いですが、名作だと思います。
コドモのコドモ
レビュー(11)件
プチ
大人たち何だよ、、気づかなくてごめん、みたいなの無いの?最後がザザザーっと終わってった最初の方はヤギセンの不器用な感じとか感情移入できた。
Pepperoni
4.0
マエストロ 新装版
やんま
3.3
タマキトヨヒコ君殺人事件
既刊1巻
ちー
3.2
ゆうこ
マエストロ
レビュー(4)件
完結・全2巻
3.9
4.1
トトの世界
レビュー(3)件
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