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作品数:105
全521件
まっし
3.0
島耕作シリーズ初めて読んだが、ラーメン屋で読むのに丁度良い
学生 島耕作 就活編
レビュー(18)件
完結・全3巻
kio
3.5
グルメ漫画とも言えるかもしれない。
会長 島耕作
レビュー(22)件
完結・全13巻
紫紺の星条旗
だ
社外取締役 島耕作
レビュー(6)件
既刊5巻
うにたべたい
4.2
『島耕作シリーズ』八作目。相談役だった万亀健太郎が病で退陣し、代わって相談役に就いた島耕作の日々が描かれます。会長以上に相談役というポジションが謎だったのですが、1巻序盤で、"相談役"とは何かを説明してくれるのがありがたかったです。島耕作曰くには、相談役は会社法で決められた役職ではなく、肩書の通り、社長や会長からの相談を受ける、アドバイザーという立場だそうです。豊富な経験、人脈の広さ、決断力が求められますが、会社法で定められていないため、待遇等は会社との委任契約によります。よって、会社の経営に深く関わっていますが、社長や会長の補佐的なポジションであると言えると思います。会長に引き続いて実務に忙殺されるシーンはないです。ただ、新社長として据えた風花凜子の社内でのポジションが怪しく、相談役として島耕作に判断が委ねられます。会長の更に先のポジションにいますが、引き続き陰謀や戦いに忙しい内容となっています。なお、相談役を置くことにはデメリットもあり、現実では東芝が2015年に相談役制度を廃止しています。TECOTでは相談役制度があるようですが、そのメリデリも記載されていて、色々ためになる作品だと思います。風花社長の社内騒動に始まり、中国ファンドがTECOT乗っ取りを画策するなど、本作でも様々なトラブルが発生します。それらに対し、島耕作は自らのコネクションを駆使し、経験から助言を行い、スマートに対応しています。大口を叩かず、しゃしゃり出ずに相手を立てるやり方はさすが島耕作と思いました。時世ともリンクしていて、コロナ前ということもあって2020年東京オリンピックを題材に、スポーツビジネス分野に切り込みを入れるシーンもあります。また、本作からは、新型コロナウイルスがまん延し始め、島耕作自身も新型コロナに感染しホテルで隔離生活を送ります。隔離生活の様子、そこからアフターコロナのイメージとビジネスのヒントを、死にかけながら貪欲に得ようとする姿勢が頼もしいです。企業としてのLGBTQ+の取り組みも描かれていて、相談役となっても変わらず、未来を見据えた作品だと思います。テンポも良く、サラリーマンマンガを普段読まない方でも楽しめるシリーズです。ラストで島耕作はある決断をします。島耕作は新たな道を進み始め、その内容が続編に続きます。そろそろ定年後島耕作でも良いのではないかと思うのですが、ここまで読んできたので次も追いかけ続けようと思います。
相談役 島耕作
レビュー(16)件
完結・全6巻
PONY the DADDY
4.5
最高
新装版 部長 島耕作
レビュー(3)件
既刊3巻
課長 島耕作
レビュー(80)件
完結・全17巻
2.0
完結
株式企業の会長を主人公に据えた珍しい作品です。『島耕作シリーズ』としては七作目で、"社長島耕作"の直接の続きとなります。内容は前作に引き続いて真面目でファンタジー色はなく、タイトル通り、"会長"という仕事をこなす島耕作の日々が描かれています。そもそも"会長"という役職は、社長までとは違い、組織によって役割が異なります。会長の仕事内容なんて、正直なところイメージすらついてなかったのですが、本作の会長は、一般的な日本企業の会長職となっているようです。本作の"会長"が、どの会社の"会長"とも同義であるとは思いませんが、一つの会長の姿、会長の仕事内容として、勉強になりました。ちなみに、本作で会長は社長の上位に置かれた職制となっており、社長を退いた方が会長のポストにシフトするようです。会長は、企業経営に注力する社長をサポートする役割となっていて、実務を行う社長に代わり対外的な活動がメインとなっています。本作の島耕作も、活動内容は経済連や、幅広い分野での視察がメインで、TECOTの事業促進のため、また日本経済を発展させるために働いています。社長に国分圭太郎を据え、自分は会長となった島耕作の、相変わらず多忙な日々が描かれます。"会長"なので、カスタマー向けのトラブル対応等、実務に忙殺されるシーンはなく、在任期間は会社の不祥事で頭を下げるようなシーンもないです。大勢のサラリーマンが胃を痛めながら対応しているような業務は描かれないので、ビジネスマンのバイブル的意味合いは低くなってるかなと思います。ただ、農業、漁業、エネルギー問題、酒造り、ゲノム編集から岩手のILC推進計画まで、幅広い分野を学習し、事業計画に組み込もうと目をランランとさせる島耕作の活力は衰えを感じさせませんでした。事業だけではなく、本作では総理大臣とコネクションを持ち、経済連に加入し、日本経済再生をすべく財界活動も行います。各業界の問題点、課題点を学び、ビジネスチャンスに切り込む内容でした。これまでの島耕作の活躍を楽しめた方は、引き続き楽しめると思います。本作では過去に登場したキャラクターのその後が登場したのも特徴的でした。樫村の息子やチャコママ、三郎丸と結婚後の高市千鶴、退職後の今野輝常等が再登場し、明るい話ばかりではなかったですが、懐かしさを感じました。また、学生島耕作で学生運動にのめり込んでいた東北沢が登場します。本作から読む方はいないと思いますが、"学生島耕作"も含め読んでいた方が楽しめると思います。ただ、政治的な内容が多く、作者の思想が若干感じられます。私は例によってですが、政経部分は理解が追いつかず、読み飛ばしながら読んでました。ILCは未来的な建造施設が好きなので興味を持って読んでましたが、政治部分は議論がある様子ですね。そのため、読む場合、鵜呑みにせず、一意見として受け止めることをおすすめします。ラストは、とある事情から相談役の万亀健太郎が退陣、自身が相談役、国分が社長に就任します。新社長は伏線なく登場した気がしましたが、スピンオフが先に出ていたらしいです。次回作は"相談役島耕作"ですが、相談役の仕事内容とか想像もできないので、引き続き楽しみです。
3.8
初島電気産業に入社し、課長、部長、取締役、そして専務、常務、社長まで上り詰めたサラリーマン島耕作。出世街道を歩んできた彼の次なるポジションとして、本作ではまさかの"騎士団長"を拝命します。もちろん、島耕作シリーズの本編ではなく、スピンオフです。女性向けの月刊マンガ雑記『コミックZERO-SUM』で連載されていた作品で、島耕作が王国騎士団に異世界転生し、王国を脅かす敵と戦う内容です。島耕作"に"異世界転生する作品は過去にありましたが (転生したら島耕作だった件)、本作は島耕作"が"異世界転生してしまう展開となります。中沢社長に部長昇進を打診された夜、1人で酒を飲んでいた島耕作は、気がついたら異世界転生していたという展開です。ファーストターフ王国という中世ヨーロッパ風の異世界に、トマベチ王に使える王国騎士団の一員というポジションで転生してしまった島耕作は、最初は戸惑っていましたが、出向したと思ってそこで騎士団として勤める決心をします。異世界転生ものですが、島耕作にはチートなユニークスキルは与えられておらず、"島耕作"というスキルを持って状況を乗り切ります。一応、剣と魔法の世界で、スライムやドワーフなどが登場しますが、戦闘よりも取引や交渉がメインです。島耕作らしい誠実さと、相手の話を聞く能力が役に立っており、異世界転生なのに、リアルなビジネススキルが活用されます。ただ、本作でも、ちゃんと異世界ハーレムを築いており、スキル・島耕作は本編でも女性を引き寄せるスキルだったため、そういう意味では、チートスキルで異世界ハーレムな異世界転生ものらしい側面もある作品だと思います。なお、展開は島耕作本編をなぞった部分があります。島耕作本編を模したキャラも多く登場し、課長時代の社長・苫米地や、福田敬三や大泉裕介、今野輝常、中沢喜一、そして学生時代からライバルである親友だった樫村健三のようなキャラが登場します。大町久美子を始め、チャコママや高市千鶴などなど、島耕作シリーズを読んでいればおなじみのキャラがガッツリ登場し、島耕作のエピソードも絡んでくるので、本作を読む前に社長までの島耕作を読んでおいた方が楽しめます。本編を知っている方は、大泉や中沢、樫村の元気な姿が見られたというだけで感動できると思います。おもしろかったですが、始まりが唐突で、ラストもうやむやな感じで終わります。結局、本編の島耕作とどういう関係だったのかなどの説明がなく、スッキリしないところがありました。ただ、本作は基本的には島耕作を読んだことがある方向けのお祭り的なところがあり、島耕作好きの方は作中で使われる島耕作の名言やエピソードを読んでニヤリとできると思います。
騎士団長 島耕作
レビュー(7)件
4.4
島耕作シリーズの番外編的作品。NHKで放映された同名のドキュメンタリーをコミカライズした作品で、島耕作の時系列的には"会長島耕作"内のできごととなります。掲題の『島耕作のアジア新世紀伝』と、『島耕作のアジア立志伝』の2作が収録されています。ちなみにNHKのドキュメンタリー番組としては、『島耕作のアジア立志伝』がメインで、『新世紀伝』はそのスピンオフという位置づけですね。『島耕作のアジア新世紀伝』は、全6話の短いエピソードです。テコット会長の島耕作は、世界中で産業革命に似たムーブメントが発生していることを感じ取る。日本が世界から取り残されることを懸念し、AIを搭載した完全自動運転車を開発すべく、社内ベンチャーを立ち上げる。海外大手IT企業と手を組むため、島耕作は、インドの天才的頭脳を持つ少年の元に訪れるという展開です。非常に島耕作らしい、金額やビジネスではなく、心で対話するストーリーとなっています。山あり谷ありしてなんとかいい流れに持ってゆくのですが、ストーリーが中途半端なところでぷっつり終わります。一応、会長として行動できる範囲のところまで行い、後はベンチャー企業の社長に引き渡す終わり方となるのですが、役者が出揃い、これからというところで終了した感じがあり、ビジネスの行方と、それによって日本が、あるいはアジアが、世界がどう変わっていったのか、見ていたかったと思いました。『島耕作のアジア立志伝』は、島耕作が、アジア各国のカリスマ経営者たちと出会い、対話する内容です。各話でそれぞれ異なる経営者との対話が描かれる一話完結型の作品で、対話のシチュエーションも内容も様々です。NHK放映版では第4期まで放映されていますが、コミカライズは1期の5話のみとなっています。相手はタイのCEO"タニン・チャラワノン"や、ハイアールの"張瑞敏"など、アジアを代表する経営者たちで、彼ら自身がコミカライズされて島耕作とマンガ内で対話するのは、はっきり言ってわけがわからないくらいすごいと思います。アジアの実業家たちと対等の目線で会話できる島耕作も大物と思いました。世界規模の実業界を垣間見える名作です。過去の島耕作シリーズを知らなくても楽しめるとは思いますが、各国の要人と対等に会話できる島耕作とはなにものか知っていないと十分に楽しめないと思います。また、各話とも島耕作の妻・大町久美子や、国分社長、秘書の萌縁等も登場します。そのため、過去の島耕作シリーズも併せて読んでおくことをおすすめします。
島耕作のアジア新世紀伝
レビュー(1)件
既刊1巻
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