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作品数:105
全521件
みっちゃん
3.9
当時の中国のこととか知れて興味深い作品
取締役島耕作
レビュー(29)件
完結・全8巻
3.8
結構よくできてて面白いです
部長 島耕作
レビュー(59)件
完結・全13巻
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3.0
出向したと思って一つ頑張ってみるか!
騎士団長 島耕作
レビュー(7)件
完結・全3巻
錦
4.0
団塊の世代が定年間際でどんな生活をしていたかがリアリティをもって感じられた。娘が大人になっていたり、課長時代の懐かしいキャラクターが出てきたりして感慨深かった。
まり
話によって面白さの差が激しいけど、何歳になってもドキドキ出来ると励まされるw同窓会からの恋愛スタートはよくある設定w
黄昏流星群
レビュー(16)件
既刊73巻
序盤はセックスしかしてなかったが、途中からはサラリーマンのリアルを描いていて面白かった。なによりも中沢部長がかっこよすぎる。こういう社会人になりたいと思った。
課長 島耕作
レビュー(80)件
完結・全17巻
うにたべたい
4.6
主任になり、初めて名刺に肩書きがついた島耕作シリーズ、主任編。『ヤング島耕作』からタイトルが変わっただけの、引き続きの続編です。タイトルが『主任島耕作』ではないのは、作中設定によると"主任"は以降の役職と比較すると重みがなく、問題がなければ誰でもなれることからだと思います。とはいえ、"主任"というポジションに配置され、初めて明確に部下を持った上司となった島耕作の苦悩の日々が綴られるものとなっています。部下というほど年が離れているわけではない後輩社員と共に、上司の命令の元、業務を遂行していく姿が語られます。その時々の判断があっているのか悩みながら、時に叱責されながら、また時には上司の行動に感銘を受けながら、社会人として会社人として成長する内容です。同シリーズの他作品もそうですが、サラリーマンが仕事を追われる毎日が描かれており、リタイアするまで終了しない、終わらない社畜の日常が描かれているため、ある意味では日常系と言えなくもないです。ただ、仕事とセックスの比重がすこぶる高く"日常系"と呼ぶにはゆるさがまったく感じられないので、こんな世間の荒波に揉まれる日常系は癒やしにならないですね。本作では結婚のエピソードや、妻の懐妊など、プライベートでの事件も多く登場するのが特徴だと思います。仕事に追われ、大事なイベントもすっぽかしてしまい、おおっぴらではないものの社内の女性とヤッちゃう島耕作を仕事だからと許容する妻「怜子」は、実は結構聡明で寛容な女性だったんだなと思いました。課長島耕作スタート時点で夫婦仲は冷え切っていたので、新婚時代は何か新鮮な感じがしました。また、主任編序盤で、「亀渕雄太郎」という社員が島耕作の下につくのですが、彼のエピソードはネット上でやや有名と思います。アメリカ経験が長いため、和を重んじず、実績や後ろ盾があるが個人主義な仕事をする彼と島耕作の口論シーンは、現在も物議を醸すものとなっています。時代背景もあって島耕作の主張は旧態依然な感じもしますが、亀渕のやり方が正しいとも言い切れず、ある程度経験をした社会人に読んでほしい話だと思いました。あと、終盤のホラー回が普通に怖かったですね。凄くインパクトがあって不意を突かれました、夜一人で読んでいてゾッとしました。ラストはお決まりの昇進です。次回はまたタイトルが代わって、『係長島耕作』に続きます。
ヤング島耕作 主任編
レビュー(28)件
完結・全4巻
島耕作シリーズは、『課長島耕作』から現在連載中の『相談役島耕作』までモーニング連載なのですが、課長昇進までの過去編は、モーニング連載の島耕作と同時進行でイブニングで連載されていました。本作『ヤング島耕作』はその第一弾で、連載時期としては2001年から2010年なので、『部長島耕作』と並行して連載が開始しました。なお、『ヤング島耕作』は途中で主任に昇進し、『ヤング島耕作 主任編』として、タイトルとナンバリングが新しくなっています。『ヤング島耕作』では、島耕作が初芝電器産業へ新卒入社して、肩書なしの一般社員として、歯車として働く姿を追ったものとなります。新入社員の島耕作が、学生ノリから社会人としてのいろはを叩き込まれ、社会の汚さや我慢を覚え、時には、明らかに間違っていることに対して明確に自分の考えを伝えながら、少しずつ成長していく展開となります。島耕作を主人公に据えたドラマではありますが、会社が一社員の動きでどうこう変わるというものでもなく、彼と、彼の周辺に及ぶ物語となります。極端に非現実的などんでん返しや、特殊能力の類、どこかのビルの屋上でワイングラスを傾けながら、経済を思うままに揺り動かしてほくそ笑む謎の集団が現れるでもなく、あくまでも、一会社員が彼の力の及ぶ範囲で粉骨慢心します。そんなマンガおもしろいのかというと、これが意外におもしろかったです。私自身、週休8日を希望している側の社会人なのですが、様々なトラブルに遭遇し右往左往している彼の状況は、読んでいてとても先が気になり、ページが進みました。また、島耕作の活躍により事態が決着した時には、喜びのようなものも感じられました。これが働く喜びというものなのか。作中には、後に課長編以降でも登場するキャラが数多く出てきていて、そういう意味でも読んでいて楽しかったです。初芝電産創始者の吉原初太郎、同僚の樫村建三、大泉裕介と馬島典子、そして、後に島耕作が最も信頼を置くこととなる中沢喜一等々、課長編以降を読んでいればおなじみの面々の過去の姿が登場します。島耕作も若く描かれているのですが、女性を惑わすフェロモンはこの頃から健在らしく、女性関係は特に見習いたいと思いました。昭和後期が舞台のサラリーマンマンガなので、言葉や通信手段も然り、文化や考え方も現代に則さないと思う部分があります。それでも、こういう時代は確かにあったのだというなということを踏まえて、温故知新、学び取ることができる作品だと思いました。主任の昇進辞令を受け取り、本作は引き続き『ヤング島耕作 主任編』に続きます。
ヤング島耕作
レビュー(27)件
既刊4巻
『島耕作シリーズ』二作目。尊敬する上司・中沢社長の右腕として活躍すべく、部長の役職に昇進した島耕作だが、初芝電器も不況の煽りから業績は右肩下がりで、中沢社長も責任を取って辞任することになる。次期社長の候補は二人だが、反中沢派が社長になったときに処遇が悪化することを見越して、島は関連会社・初芝電産貿易で専務待遇で出向する。課長として、社内の様々なプロジェクトを取り仕切っていた前作とは異なり、本作は関連会社に移動して、そこで采配を振るう場面が多いと感じました。実際の企業で部長がどういうお仕事をする役なのか、私自身正直よくわかっていないところがあるのですが、本作では部長の島耕作が関連会社に出向し、そこで事業の立て直しを行う展開が主となります。ワイン業界、音楽業界と、様々な業界で勉強しながら経験を積み、熟慮断行、公正明大に振る舞い、ときには運を味方につけ、また仲間のフォローも受けてビジネスを成功させる。派閥に属さないまま、やり手のサラリーマンとしてその地位を確固たるものとする島耕作の活躍ぷりは課長から健在です。仕事の責任は大きくなりましたが、前作が楽しめれば本作も引き続き楽しめる内容と思います。彼の無理難題や圧力にもひるまず毅然と立ち向かう姿は、仕事の進め方の教科書としても通用するんじゃないかなと思うほどです。脅しや嫌がらせなど、向かい風の無いポジションでもないにも関わらず、堂々とかつ楽しそうに仕事をする姿は、日本のサラリーマンとして憧れる姿に映りました。ただ、部長になってある程度年を重ねているのですが、相変わらず女性関係は激しく、偶然街で出会った美女ととりあえず一発ヤッて、後でその子がお助けキャラとして登場するパターンは健在です。サラリーマンの教科書とするには、島耕作レベルのセクシーを備える必要があるため難しいですね。登場人物は大部分が過去作から引き続きます。キャラの書き分けがちゃんとできていて、油も落ちたオジサマ達も久しぶりに登場しても大体覚えているので、非常に読みやすいです。また、作中重要人物が死んでしまうのですが、その葬式シーンが本当に良かったです。本当に、読者である私も含めて、皆に好かれるキャラクターだったんだなと、悲しいというよりも嬉しい気持ちになりました。名シーンだと思います。大阪ショウルーム時代の部下・今野が本作では島の上長になるのですが、彼とのやり取りの最後もすごくスッキリします。素晴らしいと思うのは、天罰覿面して"ざまあみろ"で終わるのではなく、ちゃんと向き合って理解してもらうところですね。ご都合主義なところもあるのですが、真面目に生きている島耕作がちゃんと成果を上げる姿は、読んでいてとても気分がいいです。ラストはついに取締役に就任します。島耕作のサクセスストーリーは次回作に続きます。
1983年から連載開始され、2021年現在、相談役にまで上り詰めた「島耕作」を主人公とした『島耕作シリーズ』の第一作目。バブルに湧く動乱の日本で、経済を回す歯車として働く団塊世代ど真ん中のサラリーマンの姿を描いた作品です。舞台となる会社は大手電機メーカーの初芝電器。主人公のサラリーマン島耕作は、初芝電器営業本部で宣伝課課長に昇進したのですが、妻にはそのことを話もしないほど冷え切った間柄でした。最初は読み切り作品で、小心で意欲に乏しいが性欲だけは旺盛な島耕作が描かれていましたが、その後、いろいろな経験を得て、社内での大きな地位を得ていきます。バリバリのお仕事マンガで、転勤、出向があり、派閥争いや妬み嫉みが横行しています。島耕作は、誠実で頭がよく、器量も良くて女性にモテるキャラとして描かれています。仕事がよくできて熱意もあるが、出世意欲には乏しく派閥に属さないこともあって、様々なトラブル、逆境と言える環境に投じられますが、そこで大きな成果を上げる。突飛な発想や、世間をひっくり返す発明なんかは無く、あくまでサラリーマンとしての働きの結果であり、常識の範囲内の成果のため、あるい意味ではサラリーマンの日常が描かれているといえますが、島耕作の頑張りの結果であることを読者は追えているため、読んでいて一緒にその成功を喜べる内容だと思いました。マンガ的な極端に非日常的な展開は無いのですが、島耕作の大きな特徴として、寝技が特異です。作中、島耕作は様々なトラブルに見舞われますが、その時々の女性が助けてくれます。そしてセックスですね。特に初期の島耕作は、息をするようにセックスします。店で出会って気になったとか、何なら、なんの前触れもなく二人きりになったら早々に脱ぎだす女性もいる始末。更には、妻子持ちの男性も島耕作に迫りだすので、この異常なフェロモンは島耕作の固有結界かもしれないです。時代によるものか、あるいはこういう商社でもあるメーカーで働いた経験がないためか、現実的に私が属している会社の労働内容とは全然違っているのですが、とてもおもしろいと思いました。内容が政治情勢や社会システム、会社の仕組みの説明等と密接のため文章量が結構あり、私自身読む時は結構その辺、飛ばして読んじゃったのですが、それでも楽しく読めました。また、島耕作のビジネスが成功したり、悪党が失脚するときなんかは、カタルシスを感じました。タイトルがもはやネタバレですが、次回作『部長 島耕作』に続きます。島耕作が部長になるまでも非常に劇的なドラマがあるので、本作から読んでほしいと思います。
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