作品数:43

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855

3.6

1巻まで読みました

「ひぐらしのなく頃に」を元にしたオリジナルストーリーのマンガ版ひぐらし4作のうちの1作。
他の3作は「宵越し編」、「心癒し編」、「鬼曝し編」です。
作画担当は「鬼曝し編」と同じ鬼頭えん氏ですが、「鬼曝し編」とは関連はない、別作品となっています。

園崎詩音がメインで、詩音が本家の決定で幽閉されている全寮制の女子校・聖ルーチア学園が舞台です。
詩音の同級生の「香坂瑞穂」は、祖母に殺されかけ庇った父が代わりに殺されてしまったという噂のある生徒で、自分に似た境遇の瑞穂に詩音は興味を持ちます。
誰にも心を開こうとしない瑞穂に詩音は接触しますが、そんな折、男性教師の変死体が発見される、という展開です。

作中大石が登場し、ひぐらしっぽい奇妙な秘密が明かされ、意味ありげなセリフを口にする謎の双子が登場するのですが、謎がほとんど解明されないまま途中でぷっつりと終了となっていて、コミックスでは鬼曝し編のおまけマンガが追加される形で刊行、事件の謎は明かされないまま打ち切りとなったという作品です。
途中終了ですがそこまではとても面白く、また、作中で詩音のグラマラスな全裸が描かれるので、機会があれば読んでいいと思います(続きがないのでやきもきしますが)。
鬼頭えんさんのかわいらしい一方で不気味さも出せる絵はとても好きなので、この終わり方はとても残念です。

コミックス全一巻の後ろ半分は、鬼曝し編で鬼頭えんさんが描きたかったことを描く"鬼曝し編 裏返し"と、鬼曝し編のアフターストーリーとなっています。
半分は鬼曝し編関連なので、鬼曝し編を先に読んでおく必要があります。
イキイキとした夏美ちゃんがかわいいおまけマンガでした。

「現壊し編」は何も解決しないまま終了しますが、いきなり終了するのではなく、一応、最終話は"完"となっていて、休載ではなくこれで完結の様子です。
続きは描かれなそうなので、おすすめはできないですが、もう少しで名作になったような感じがあって惜しい作品と思います。

ひぐらしのなく頃に怪 現壊し編

レビュー(8)件

既刊1巻

3.0

僕に中学時代グロ耐性を与えてくれた漫画

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編

レビュー(96)件

完結・全2巻

3.4

漫画を読んでて怖いと初めて思った作品

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編

レビュー(96)件

完結・全2巻

3.6

2巻まで読みました

懐かしー!

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編

レビュー(96)件

完結・全2巻

4.4

2巻まで読みました

「ひぐらしのなく頃に」を元にしたオリジナルストーリーのマンガ版4作のうちの一作。
ちなみに他の3作の内、「宵越し編」と「心癒し編」は読了済みなので、後一作でコンプリートですね。
本作と、現時点で未読の「現壊し編」は共に、鬼頭えん氏が作画担当していて、「現壊し編」には本作「鬼曝し編」のアフターストーリーも同録されているとのことなので、他の作品はともかく「現壊し編」は先に「鬼曝し編」を読んでおくことが必須のようです。

主人公は、雛見沢村の村長「公由喜一郎」の親族「公由夏美」。
一年前に興宮から都会に引っ越してきているのですが、明るい性格により新しい学校でもすぐになじめており、ごく普通の女子高生です。
ある日、片思いだと思っていた男子生徒「藤堂暁」と両思いだということが判って浮かれていた夏美でしたが、帰宅時家族が見ていたニュースにより、祖母の郷里である雛見沢村が夜間に発生した火山性ガスの噴出により、村の住民全員の生存が絶望的になるという大災害が発生していたことを知ります。
熱心なオヤシロさま信者の祖母は、それが"オヤシロさまの祟り"と信じて疑わず、近所の犬猫を風呂に沈め家族の身代わりに生贄にするなど、異常行動を示し始めます。
また、彼女の祖母に限らず、雛見沢村出身の人々から異常な行動をするものが多々現れ、騒ぎとなります。
家族を守るため自分達が"オヤシロさま"に関わっていないと振る舞うことに神経質になった夏実の母は、異常行動をやめない祖母を疎ましく思い始める。
"ひぐらしのなく頃に"バッドエンド後のストーリーで、親類が雛見沢村にいるだけという、一見、無関係な家族が、目に見えない"オヤシロさまの祟り"に振り回され、やがて恐ろしい結末を迎える展開となります。

絵は可愛らしいのですが、どこか狂気じみていて雰囲気がかなり合致していると思いました。
"ひぐらしのなく頃に"のマンガ版も結構読んできましたが、本作は特に良作だと思います。
仲の良かった普通の一家が、妬み合い、やがて死んでいく様は、かなり痛ましいです。
ウジ湧きや拷問などのシーンは無いですが、人を刃物で解体するシーンなどあり、ショッキングなシーンも多々あります。
また、ラストは驚きのどんでん返しがあって、キレイに完結しています。
後味の悪い内容には違いないですが、謎は残さないので、そういう意味ではスッキリした作品でした。
全2巻でまとまっており、読みやすいのですが、バックボーンとしてひぐらし本編を知っていないと、"オヤシロさま"に怯える人々の雰囲気などが伝わってこないため、十分楽しめないと思います。
本編の出題編まで見終わった後であれば、おすすめです。

ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編

レビュー(27)件

既刊2巻

3.3

1巻まで読みました

「ひぐらしのなく頃に」のマンガオリジナルストーリーとしては4作目にあたる作品。
ひぐらし本編の最終章・祭噺し編の後日談で、マンガオリジナルの他3作(祭囃し編、鬼曝し編、現壊し編)とは異なり、グロ・ホラー・サスペンス要素は無いです。
同じく、本編完結後のストーリーでは賽殺し編がありましたが、わけのわからないIFの世界に飛ばされて帰り方を模索する賽殺し編とも違い、本作は最後まで田舎の少年たちの冒険譚となっていました。

主人公は古手梨花です。
ループする世界を抜け出すことに成功した梨花は、初めて夏休みを迎えて心が踊っていたのですが、何をやっても空回りしてしまい戸惑っていた。
羽入は、そんな梨花に、これを機会に雛見沢村から飛び出して、東京へ旅行に行ってはどうかと提案する。
いつもの部活メンバーもそれに賛同するが、子供だけで遠方に行くことを大人たちに反対されたため、圭一たちは村をこっそり抜け出すことを画策するという展開です。

雛見沢症候群の女王感染者なのに遠方に行っていのかというところについては、都合よく落ち着いてきているので少しくらい不在にしても平気ということになっていて、設定的なところが色々緩いです。
抜け出した後どうするつもりかあまり考えられていなかったり、いきあたりばったり感がありました。
事件らしい事件も発生せず、終盤、羽入の絡みでなんかいい話っぽくなっていますが、個人的にはグロやサスペンス要素ありきの"ひぐらし"と思っているところがあるので、本作は微妙でした。
ループを抜け出した梨花が、その次のステップとして前に進むための物語なのかなと思います。

作者は影崎由那氏。
"かりん"を描いていた方ですね。絵は可愛らしく、読みやすいです。
全1巻と短いので、ひぐらし本編読了後続きを読みたいと思ったら手にとっていいと思います。

ひぐらしのなく頃に 心癒し編

レビュー(12)件

既刊1巻

4.3

1巻まで読みました

「ひぐらしのなく頃に」の前身として書かれていた舞台用脚本のコミカライズ。
主人公はひぐらしの登場人物と同姓同名の2人「古手梨花」と「園崎魅音」ですが、年齢は2人とも高校生に設定されていて2人の関係性もひぐらしとは異なります。
ある寒村のバス停を舞台に、集まってくる人々の会話や挙動から恐ろしい事件や陰謀が少しづつ顔を覗かせ、やがて全てはミステリアスな謎を残して集結する内容となっています。

レズっけのある女子高生2人が主人公で、絵は肉質的、特に魅音の服装は露出が高いイケイケな感じのため、お気楽な感じで読めるかと思っていたのですが、想定と全く異なっていました。
"オヤシロ様の祟り"や、"喉を掻き毟って自死する"などの設定は本作から健在で、拷問シーンこそ無いものの人が人を直接的に殺害する描写も多々あります。
腹の底から大量の蛆虫が這い上がるシーンなどがあり、グロさは本編に負けないレベルと思いました。
舞台っぽい台詞回しや場面が停留所から変わらない点などから、元が脚本であることを感じさせますが、それがいい感じの演出になっていて、この不思議な世界を客観的視点で見ている気分にさせてくれます。
舞台化しても、普通に面白い作品になるんじゃないかなと感じました。

内容は濃いですが、全1巻でテンポよくサクッと読めます。
ストーリー上の繋がりは無いのでひぐらしは知らなくても楽しめますが、主人公2人の容姿であったり、設定であったりの部分でひぐらしとリンクするところがあるので、ひぐらしをある程度知った上で読んだ方がより楽しめると思います。

雛見沢停留所

レビュー(4)件

既刊1巻

3.7

2巻まで読みました

コミカライズ版の「ひぐらしのなく頃に」で、漫画オリジナルストーリーです。
本編の外伝的な作品で、本編のバッドエンドを迎えた数年後の雛見沢村を舞台としています。
火山性ガスの噴出により村民が死に絶え、長年に渡り全域封鎖となった末、ようやく立ち入りが許可されるようになった雛見沢村に、ある事情から仲間と車でやってきた乙部彰は、1人はぐれて雨でぬかるんだ山道を歩いていた。
そんな中、着物姿の謎の女性に遭遇する。
彼女は自身を「園崎魅音」と名乗り、一緒に村に行くことになる、という展開です。

作画はみもり氏。
線の太い独特なタッチで、終始シリアス展開の本作には合っていると思います。
部活メンバーは登場せず、無意味に熱い展開やグロいシーンなども無いので、ひぐらしのコミカライズの中では地味目な作品だと思います。
舞台は平成で、キャラも一新されており、ストーリーもひぐらし本編の謎のTIPSとなっているわけでも無いです。
また、園崎家の家宝なるニューアイテムがポッと出で登場し、ストーリーの核となります。
そのため、本作はひぐらしの設定を借りた別ストーリーと見ていいと思います。

別ストーリーですが、下敷きとしてひぐらし本編のバッドエンド後であると設定されており、本編の展開を知っていないと面白さは激減します。
本編の出題編は最低限知っておく必要があると思います。
ただ、本編と密接に関わる展開では無いので、なんとなく概要で知っているレベルで読むのに支障はないです。
本編には出なかった家宝とやらが出てくるし、知らないキャラが重要人物として以前からいた体で登場するし、他のひぐらし作品とは異質な感じがしますね。
悪くは無いです。作画の雰囲気で気になった方は読んでみていいと思います。

ひぐらしのなく頃に 宵越し編

レビュー(43)件

完結・全2巻

3.8

1巻まで読みました

「ひぐらしのなく頃に・礼」の短話、賽殺し編のコミカライズ。
「ひぐらしのなく頃に・礼」は、"賽殺し編"、"昼壊し編"で完結となります。
一応、さらにおまけのショートシナリオである"罰恋し編"も漫画化していますが、単体で販売はされておらず、別の章の購入特典だったため、微妙にプレミアがついています。
古本で安値で見かけたら即購入ですね。

昼壊し編がコメディ枠だったのに対し、本作はシリアス展開です。
本編の完結後、プールに遊びに行った部活メンバーだったが、古手梨花はちょっとした不注意でトラックに撥ねられてしまう。
梨花が目覚めた世界は、元の世界とはどこか違うifの世界だったという展開です。
主人公は古手梨花。
「もし全てのサイコロの目が良い方向に転がっていれば」という世界で、それでも元を選択したいか、戻るべきかという内容で、とても矛盾なく練られた作品だと思いました。
(礼になって、急に"古手神社の至宝"なる、ドラえもんの秘密道具的なものが次々出てきた感はありますが)

ひぐらし本編ではありえないifなので、特別編っぽい内容だと思いました。
ただ、最終話の直前までどう畳むのか、ハラハラしながら読み進めていましたが、最終話で急に慌ただしく畳み始めた感じがしたため、欲を言えばもう少し尺が欲しかったと思います。
とはいえ、十分楽しめる内容でした。
原作を損なわないコミカライズだと思います。
できれば罰恋し編も読んでみたいですが、難しそうだな。

ひぐらしのなく頃に礼

レビュー(21)件

既刊1巻

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