5巻
涙を流した能理子はすぐに笑顔となり多田野と楽しげに話をした。しかし、どうも様子は変だった。連載を控えた多田野はエースになりたいという武田の心の中を読み、すばらしいネームを仕上げる。順調な多田野に対し、担当、アシスタントとうまく行かない能理子はだんだん多田野の家に来る回数が増えていく。ノイローゼ気味の能理子はとうとう現場から逃げ出してしまい休載となってしまう。そんな能理子にやっと気がついた多田野はマンガを続けるように説得した。担当が越後に代わり、越後にマンガを続けるよう泣かれてしまった能理子は多田野の家でマンガを描くようになった。能理子はマンガに集中するあまり多田野を邪魔者扱いするようになる。ただただ戸惑う多田野だった。