サラリーマンの吉田はヤケ酒した帰り道、路上に座り込む女子高生を見つけて――。 「ヤラせてあげるから泊めてよ」 なし崩し的に始まった家出JK・沙優との同居生活! アンバランスな二人が紡ぐ日常ラブコメ!
道ばたに座り込んでいた家出少女とひょんなことから同居することになる、ライトノベルが原作のラブストーリー。 なかなか実際はここまで優しくなれる人はいないよな…とも思いつつ、主人公の吉田さんがあくまで保護者という立場をとりつづけているのは好印象。 仕事だけの往復の日々にヒロインの沙優が介在することによって、それが温もりに満ちたかけがえのないものとなり、疑似家族のようになっていく様を見ていると、とてもセンシティブな題材ではありますが、行く末の2人それぞれの幸せを願ってしまいます。 また今後語られるであろう、北海道からわざわざ東京まで家出してきた沙優の境遇や経緯が、とても気になります。
by tomoki (83)「禍野」より出でて人に仇なす異世界の化け物ケガレ。中学生の少年・焔魔堂ろくろは、ケガレを祓い清める最強の陰陽師をかつて目指していたが、ある事件を機に陰陽師になることを拒んでいた。そんな彼の前に運命の少女・化野紅緒が空から突然降ってきて…!?
恋というには強(したた)かで打算というにはあまりに脆い……。浅野いにおが描く、身勝手で切実な十四歳の青春。海の近くの小さな町に暮らす平凡な中学生・小梅。小梅に思いを寄せる、内向的な同級生・磯辺。思いよりも先に身体を重ねてしまった二人。秘密の時間を過ごせば過ごすほど、心の距離は遠ざかっていく――。
情景が美しい。セリフの掛け合いが素晴らしい。言葉がグサグサ心に刺さる。思春期の子供とも大人ともいい難い人間たちの葛藤が胸を締め付ける。自分も若い時は抱えていた出口のないフワフワした暗闇。今思えば何故あんなに悩み苦しんでいたのか… 主人公の2人に起こる事の順序が違えば、タイミングが合えばこの話はどこにでもある純愛ラブストーリーになっていたのか…イヤ、その幻想は大人になった私の願望でしかないな。でもどんな恋だってお互いの血となり肉となり根付いていくんだ。人生なるようにしかならい、思い描いた道と違ってもどんな風に歩んだとしても大丈夫と思える作品だった。 それにしても少年少女が時々見せる大人の表情がドキッとするくらい魅力的で驚く。
by シュン (753)中学時代いじめられっ子だった白浜兼一は、強くなりたいと高校入学と同時に空手部に入った。だが、元々ひ弱なもやしっ子の兼一は、他の部員たちから邪魔者扱いされ、サンドバック代わりにメチャクチャ殴られ、雑用にこき使われる毎日。そんな兼一に、転校生してきた美女・風林寺美羽が近づいてきた。彼女は容姿端麗、頭脳明晰、さらには新体操の名選手で、武術の達人でもあるというスーパーガール。だがそのため周りから浮いてしまい、友達ができなくて悩んでいた。そこで自分と同じようにポツンと一人でいる兼一に、友達になってほしいと声をかけてきたのだった。兼一は喜んで、申し出を受ける。その日の帰り、ヤクザに絡まれている美羽を見かけた兼一は、勇気を振りしぼり、美羽を助けようとするが…!?
総合病院の薬剤師として働く、葵みどり・26歳。医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、今日も彼女は患者の「当たり前の毎日」を守るため、院内を駆け回る!! 称賛されなくてもあなたを支える医療ドラマ!!
「おかわりください」って、言ってください。アパートにひとり暮らしする未亡人・八雲柊子(やくもしゅうこ)の趣味。それは隣り部屋に住む高校球児を、密かに“餌づけ”する事だった――。旦那を亡くし、大好きだった料理をする気力も失われていた日々。そんな色あせた日常の中で、ひょんな事から隣りに住むひとり暮らしの男子高校生・大和翔平(やまとしょうへい)に毎晩ご飯を振る舞う約束をしてしまった。「ご飯が4合じゃ足りない!?」「もっとご飯のおかずになるものを…!」凄まじい食欲を誇る男子高校生の胃袋を相手に、戸惑いながらも充実した毎日が幕を開ける――☆ ナイショの幸せ特盛りでお届けする、“餌づけ”ハートフルストーリー!
砂がすべてを覆い尽くす世界。砂の海を漂う巨大な漂泊船“泥くじら”で暮らす少年チャクロは、誰ひとり見たことのない外の世界に憧れを抱きつつ、仲間たちと変わらぬ日々を過ごしていた。そんなある日、突然漂着した廃墟船の中で、チャクロは1人の少女と出会う…。
とても惹きつけられる世界観。 不思議で、ワクワクする。オリジナリティに溢れていて、雰囲気も良く、続きが気になるストーリー。 ・1巻 入りから惹きつけられた。皆で死者を送り出すシーン。祝詞のようなものを口ずさむ面々、異能力らしきもの、茫漠な見開き。バックグラウンドを知らない状態なので、謎に心が躍る。記録係である主人公のチャクロがあまりにも女の子っぽすぎて違和感はあるが、キャラデザに妙な儚さと艶っぽさがあってかなりいいなと感じました。内容としてはプロローグ。泥クジラに住むサイミア持ちの子供達「印」が偵察に向かった先で、1人の女の子に出会う。そしてその子を連れて帰ったのが原因か、皇帝陛下と呼ばれる者の僕の兵士が泥クジラを襲いに来た。 謎が謎を呼ぶ展開。これからが楽しみ。
by ヴァッハ (210)