女王様の言うことは、絶対―――。 化け物の【下僕】となった僕らの、数奇な運命。 東京、国太刀市では、今日も橘壮一はクラスメイトにいじめられていた。ゴミ屋敷と化した自宅の中には無気力な母親がひとり。 どこにも居場所のない橘だが、ある女性のために、夜な夜な若い男子学生を女性宅に連れ込む謎の行動を繰り返していた…。 仄暗い青春と血と体液が入り交じる、絶望のヴァンパイア・ストーリー!
唯一無比の民俗学(フォークロリスティクス)ホラー! 1994年に講談社のアフタヌーン誌にて発表された小川幸辰の『エンブリヲ』は、虫とヒトとの共生を主題とした"生物學(バイオロジカル)ホラー"として人気を得、2008年には出版社を代えてエンターブレインより復刻版が刊行。新しい世代のファンを獲得し、その色あせない魅力が再び評価された。 小川幸辰は、その徹底的にリアリズム的な筆致によって、紙の上に現実を描き上げ、そしてミステリ・オカルト的な幻想との融和を果たすことに成功している。 今回の作品は出版社から「『エンブリヲ』の精神的な続編の執筆」を依頼されたことにより企画された。千葉県・印旛沼周辺の河童伝説を題材とし、実際には生息していないはずのもの、しかし多くの報告が寄せられるものを漫画で描き上げることにした。 物語は3話から構成される。第1話&2話は80ページ強。しかし第3話は186ページとなった! この重厚かつ真摯な作品は、一度雑誌に連載されてからまとめるのではなく、直接、単行本描き下ろし作品として発表されることになる。 舞台は東京都心と国際空港を結ぶ土地に拓かれた"万葉ニュータウン"。照葉樹の暗い森に包まれたこの街で連続失踪事件が起こった。犯人の特徴は、全身をうろこでおおった、まるで獣のような……。 唯一無比の民俗学(フォークロリスティクス)ホラーとして、小川幸辰による共生の物語が、ふたたび刊行!
3.14
2
発刊: 2017.11.22 ~
完結・全4巻
新刊通知
a荒れ果てた砂地に、朽ち果てたビルが建ち並び、空には奇妙な機械が浮かぶ。地球の変わり果てた姿。そしてこの世界を牛耳っているのは雌。雌が雄を道具にし捕食する。雄は雌から逃げる。だが、生物としての本能ゆえ、数が少ないのに命を懸けて雄は生殖のチャンスをうかがう。そんなイカれた世界に住む、ニンゲンに近い2人、ミツキとウサギ。大量の本を読み尽くし知識を蓄えたミツキと、圧倒的な力をもつウサギ。無慈悲な世界で、2人の冒険が始まった。SF、ファンタジー、宗教、オーパーツなどてんこ盛りなバトル漫画、開幕。
3.05
2
発刊: 2018.02.28 ~
既刊12巻
新刊通知
aとある高校の生徒全員が、モンスターたちが跋扈する異世界に転移した。 学生たちの一部は転移によってモンスターに対抗できるだけのチート能力を獲得し、 彼らを中心に協力し合って生活していたが、ある日、一部の学生が反乱を起こし集落は崩壊してしまう。 なんの能力も持たない真島孝弘は瀕死状態で洞窟にたどり着くが、 彼を救ったのは1匹のスライムだった――モンスターを仲間にする能力を得た主人公が、 健気な眷属たちと異世界を生き抜く!小説家になろう原作の大人気シリーズがついにコミックス化!
ヤンキーのおにいさん、わたしのゆめを守って! 夢を思い通りに操れる少女・怜夢(れむ)は、 かわいいものでいっぱいの夢の部屋を作って、 毎夜そこで楽しく遊んでいる。 現実世界でうまくやれない怜夢にとって、 夢は唯一の心安らぐ場所なのだ。 しかしある日、凶悪なモンスターが夢に現れ、暴れだした。 怜夢は街で見かけたヤンキー・荒康汰(あら・こうた)を召喚し、 モンスターと戦わせようとする。 たいせつな夢を守るため、少女とヤンキーのドリームバトルが始まる!
「歯」に癒しを求めて…。 「人生つらいけどサンバだし、つらくなくてもサンバなのです。」 ツィッターにほぼ毎日更新され多くの人を癒しているかわいい二本?否、二人組の歯の日常を描いた『歯のマンガ』がついに書籍化! グッズにもなった「つらくてもサンバ」「おまえ~」はもちろん「吊るツラ」「あけみちゃん」「幻の家族」「タニマチさん」など人気の高いエピソードを厳選し収録。 さらには、この本でしか読むことができない描き下ろしエピソード(3本合計40ページ超)を収録します。 歯はどこから来てどこへ行くのか…。本書を読めば、「歯」の謎が解ける! ?
累計550万部突破の伝説的コミックス【DMC】完結から7年…。作者が新たに切り開く【音楽(ラッパー)】マンガ!!!! 売れないラッパーを父に持つ主人公・踏男。ラップを憎む彼が選ぶ未来とは? 青春×ラップ×ギャグ漫画
若杉公徳氏のヤングアニマル連載作品としては、『DMC』、『KAPPEI』に続く3作目の作品。 ヒップホップ・シーンを題材にした作品で、主にフリースタイルラップが題材になっています。 かつては一世を風靡した売れないラッパー「シャカキング」の息子「院田踏男」が主人公。 幼い頃より父によるラップの英才教育を受けた踏男は、成長するにつれて、すっかりラップを毛嫌いするようになってしまっていた。 だが、ある日、父が復帰のため公演を予定していたステージに怪我のため出場できなくなってしまい、その代役として「フミオ a.k.a. ライミングマン」として、舞台に立つことになる。 幼い頃からの教育と、天性の才能により、MCビガーを倒したライミングマンは、ラップの力に目覚めていくという内容です。 フリースタイルのラップバトルなんて街を歩けばそこらでみられるものではないと思うのですが、本作では文化祭やストリート、居酒屋の流しでそれが行われています。 ラップバトルが行われるのは必ずしもステージではなく、展開に都合の良いところを感じました。 ただ、紡がれるリリックはライムが聞いていて、ビートに乗せたものを聞いてみたい気になりました。 『KAPPEI』が実写化するという話がありますが、こちらの方が実写向けじゃないかなと思います。 ギャグ漫画の側面が強いですが、過去作に比較するとシーンのことを割と真面目に描いている感じがします。 本作を読んでラップを始めようという気にはならないと思いますが、ラップに人生を賭ける青年たちの熱い想いが伝わってくる内容でした。 ラストもこれからの活躍を予期させるいい終わり方でしたが、巻数が全4巻と非常に短いです。 キレイに終わったので急な打ち切りで終了したようには感じなかったですが、もう少し読みたかったので、そこだけ残念でした。
by うにたべたい (525)独自の世界観で多くのファンを魅了する、奇才・高津マコトの初連載作品! ノスタルジックな街、猫迫(ねこはざま)で繰り広げられる冒険譚!! 怪しく街を這い回り、野良猫を探し続ける“猫売り"。 女子高生の、なつめとちひろが拾った猫も怪しい猫売りに言い寄られ買い取られてしまう…。 これから始まる猫の呪いに、二人の運命が狂わされるとも知らずに……。 野良猫と引き換えに貰った石鹸を使ったちひろは、猫の姿に変えられてしまった。 ちひろを元に戻すために、なつめは猫売りを探し始めるが、突如防疫局の妨害に合い二人は離れ離れになってしまい…!?
3.05
2
発刊: 2017.09.25 ~
完結・全3巻
新刊通知
a現代グルメを異世界へ召喚―――…! ? 異世界人たち、現代グルメのおいしさと工夫に驚愕! それは、伝説の秘宝を求めて旅をする冒険者たちと、 願った食べ物が出てくる不思議なテーブルクロスの物語。 ただし、その食べ物は現代の食べ物で…! ? スーパーカップに、さんまの蒲焼の缶詰、 ねるねるねるねに、フエラムネが召喚される…! ? 異世界人たち、現代グルメのおいしさと工夫に驚愕! おいしいファンタジックグルメコメディです!
異世界の旅人たちが、彼らから見て異世界である我々の世界の一般的な食べ物を召喚できる魔法のテーブルクロスで召喚した食べ物で窮地を救ったりする話。 異世界が普通に食べ物を珍しがって食べるということで、"異世界食堂"とコンセプト的には似たところがありますが、本作で紹介される食べ物は"料理"ではなく、スーパーで売っているようなものなのが特徴です。 召喚されるものは例えば、"井村屋 氷みつ(いちご)"だったり、"ボンタンアメ"だったり、"ハウス バーモントカレー(辛口)"だったり、それがどうして異世界の窮地を救うのかというのは読んでのお楽しみとして、なかなか工夫されたストーリー展開だったように思いました。 主人公パーティーは"叡智の冠"という奇跡の遺産を探す冒険者一行です。 旅の途中、食べ物を召喚できるという"魔法のテーブルクロス"を手に入れるのですが、その召喚は1日に1度きり、そして願ったイメージが反映され、異世界から召喚されるという物でした。 ある日、砂漠で水も食料も尽き、絶体絶命のパーティーが、意を決してテーブルクロスに願ったところ召喚された食べ物は、なんと..!!! 召喚されるものは毎回意外性があり、身近で、そしてそれがさも素晴らしくおいしいものであるかのように食べるので、展開に目が離せませんでした。 ものものしい雰囲気の中、取り出された異世界の食料がまさかのあの駄菓子だったり、異世界と日常のギャップが強く感じられます。 異世界である必要性が感じられる、ある意味で、正しい(?)異世界ものなのかなと思いました。 ただ、最終回1歩手前で敵幹部が揃い、これから主人公パーティーに新たな展開があることを示唆しながら、次でそういうことはなく、畳み込むように終了します。 打ち切りか、なにか事情があったのか、残念な感じの最終回でした。 ちなみに作者の下村トモヒロ氏は、過去に"女王騎士物語"という作品で、伝説の打ち切りをした事で有名ですね。 本作はそのレベルではないですが、唐突感が女王騎士物語を彷彿させてしまいました。
by うにたべたい (525)