伝説のロックバンドのギタリストを父に持つ女子高校生・保坂磨音(ほさかまお)はアマチュアバンド「アルタゴ」のメンバーになる。歌が上手くて美人でミステリアスな親友・支倉夜祈子(はせくらよきこ)も絡んで練習やライブに挑む彼女の青春漫画。バーズコミックス「空電ノイズの姫君」全3の続編ですがここから読んでも大丈夫です。冬目景さんの最新作を是非どうぞ。
もともと「空電ノイズの姫君」という名前でしたが、本作から出版社を移籍し、連載再開した続編です。 まず主人公の、タイプの正反対の女子2人がそれぞれ特徴的でかっこいい!クラスの中で違った種類のマイノリティ同士が、その状況をどうでも良いと伏し、学校という枠をこえて得た外的要因の中で成長し、感情を揺らしていく様は非常に痛快です。 バンドものはこれまでにも色々ありましたが、描き出される状況や情景が割とリアルに寄っていて、読んでいてバンド活動に対するイメージとして変な乖離がないのもグッドです。作者の趣向やリアルな音楽的バックグラウンドを感じさせるのも心地よい。 特に、磨音が観客の少ないライブで吹っ切れて、ギターをかき鳴らすシーンは鳥肌!こんなライブに立ち会えることが羨ましいと感じさせる素敵な描き方でした。
by tomoki (80)3.28
15
発刊: 2020.11.13 ~
完結・全2巻
新刊通知
a舞台は1984年、広島の港町。母親の病死から立ち直れない内気な少年・凜太郎は、ある日、新体操に出会う。その美しさに衝撃を受け、新体操を始めた凜太郎だが、昔気質の父・修は強く反対する――。夢を追いかける少年の成長と、家族の絆を描く感動作、上下巻同時発売!【著者プロフィール】黒川裕美(くろかわ・ゆみ)広島県出身。2015年、ハルタコミックグランプリを受賞。ハルタ32号の読切「夏が過ぎたら」でデビュー。ハルタ57号~78号まで初連載『夕凪に舞え、僕のリボン』を執筆。画力、演出力ともに急成長中のホープ。
3.44
15
発刊: 2020.09.26 ~
既刊1巻
新刊通知
aいまやスターとなった親友のフラン先輩。それと比べて自分は……? そんなガサついた気持ちで日々を過ごすカーナは、ある日事故に巻き込まれた映画の科学考証家・デュラントと出会う。「最高のSF映画をつくりたい」そんな彼の夢と彼が書いた脚本を利用して、カーナは自分がヒロインになることを条件に、ペーターゼンフィルムのプロデューサー・ポンポさんの元を訪ねるのだった――。「映画大好きポンポさん2」そして「映画大好きフランちゃん」後のニャリウッドで、再び創作の狂気が覚醒する!
話的には映画大好きフランちゃんの正統続編の作品であるが、一話完結の形式はなく、スター性のある素直なフランちゃんとは対照的な、より不器用で捻くれたカーナちゃんが主人公のストーリーものとなっている。 そのぶん少しザラザラした感情やトゲのあるエピソードが取り込まれていて、ドラマチックなエンタメとして昇華されている さらに映画と芸術に関する論理の鋭さがマシており、クリエイターの信念が垣間見え、相変わらずニヤニヤさせてくる良作 中でも、前作主人公との対比で悩み抜いた今作主人公が、役者としては邪道ながらも人並外れた精密なブランディングでヒロインを演じるシーンは最高に気持ち良いし、次第にその集中に狂気を帯びて邪道を超える瞬間は激アツ…その際の演出も素晴らしい。 個人的には前作より好みかもしれない。 そしてこちらも毎度のことながら作中作のクオリティが凄まじく、この漫画の説得力をより強固なものにしており、納得度の高いものに仕立て上げているのはさすがとしか言いようがないです。 そして恐らく初めて、次作への繋がりも描かれているが、この漫画の余韻を浸らせる間もなくワクワクしてしまう非常に楽しみ
by サ (572)独特の節で読む軍記物の勇壮な場面を、講談で「修羅場〈ひらば〉」と呼ぶーー。落語家との認知度の差は歴然、絶滅危惧「職」とまで言われる講談師。二ツ目の女流講談師・龍田泉花の未来は視界不明瞭! 唯一の弟〈おとうと〉弟子・泉太郎の率直(不敵?)過ぎる言動にもヤキモキしっぱなしーー。でも「講談」の深い魅力と、師匠をはじめ人間臭い周囲の人々に支えられながら、姉弟〈きょうだい〉弟子2人は、ダンジョンだらけの「芸の道」をよじ登っていく!歴史ロマン『パレス・メイヂ』、爆笑エッセイ漫画『暴れん坊本屋さん』などで知られる名手が、「日本一チケットの取れない講談師」六代目神田伯山の全面監修を得て放つ、新たなる伝統芸能ストーリー。モーニング本誌に掲載されて評判を呼んだ「読み切り版」も収録。「鋳掛松〈いかけまつ〉」、「応挙〈おうきょ〉の幽霊」など、講談の演目もさまざま登場。このごろ話題の「講談」って落語と何が違う? どんな演目があるの?…などを知りたい方も一読瞭然!
悠久の大地に暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。 作者の肉筆に近いサイズで絵が楽しめる、迫力の<ワイド版>コミックス。函入り豪華仕様、長期の保存に耐えうる愛蔵版『乙嫁語り』の刊行です。 これまで日本では、漫画は雑誌で連載するために描かれ、コミックスはそれを簡易にまとめたものが発売されてきました。ゆえにサイズは小さく、収納場所は少なくて済むのですが、原画で描かれた迫力を楽しむためには雑誌を読むか、原画展に行くしかありませんでした。今回発売される<ワイド版>では出版するサイズを、連載誌・青騎士と同寸の天地240ミリ×左右170ミリに大判化。漫画家が紙につけペンで描き込んだ、熱量まで感じ取られる大きさになりました。 さらに近年、日本以外の国では、漫画単行本の仕様が高級化しています。『乙嫁語り』も、英語版はハードカバー、フランス語版はワイド版で発売されており、2021年に発売されたベトナム語版『シャーリー』は函入りで発売されています。日本の読者のために、最も良い状態で漫画を楽しんでもらいたい。そこで乙嫁語り<ワイド版>は大判、函入り、上製本仕様で発売することにいたしました。
3.47
15
発刊: 2017.09.15 ~
完結・全5巻
新刊通知
aいいなぁ〜高校生…! 団地ともお作者小田扉氏推薦! 「馬鹿だなあなんて思わないでください。彼らだって真剣に生きてるんです。」 諭吉・光井・新渡戸・夏目 至って普通の4人が送る友情、部活、少しの恋愛模様。 月曜から金曜を高校生してるあなた。これからのあなた。 そして、高校生だったあなたに。 ちょっと笑えてちょっと切ない青春の1ページ
あの芥川賞受賞作、奇才により完全漫画化! 文学史を塗り替えた金字塔―― あの芥川賞受賞作を、原作者・又吉直樹氏のラブコールに応え、奇才・武富健治氏が本格漫画化。 上下巻同時発売!! 2000年代初頭、熱海での花火大会の夜… 売れない漫才コンビ「スパークス」の徳永は、芸人の先輩「あほんだら」の神谷と出会う。 ひりひりするような神谷の生き方に触れた徳永は、弟子入りを志願。 神谷の伝記を書くことを条件に、ふたりは師弟の杯を交わす。 これは、有り余る純粋を抱え生きる、ふたりの芸人の十年にわたる物語である―― ボーナストラックとして、又吉直樹氏が本作のために新規書き下ろしをした「スパークス」「あほんだら」の漫才ネタも収録!
3.41
15
発刊: 2018.02.23 ~
完結・全2巻
新刊通知
a話題の百合ラップ・コミック、遂に発売! 青春は孤独だ。でも、わたしには“言葉”があるから。 ネガティブでひっこみ思案、 思ったことが口に出せない 主人公・高辻皐月(たかつじさつき)は なんとなく噛み合わない毎日を過ごしてきた。 しかし女子高入学式当日、 同じく新入生のレンとアンズが披露した ラップと出会ったことで、 高校生活が少しずつ輝き出す。 「ねえ、わたしたち、崖っぷちに立つ誰かを救えるのかな?」
自分をこの世界に連れ出し、すぐに捨てた父親への嫌悪感から9歳の少女るつぼは父親を許さないと決めて生きてきた。だが、そんな二人が期間限定で「親子」をすることになり!?
文学界の名作を独自の解釈で綴る異色作。 日本文学の不朽の名作『人間失格』をトップホラー漫画家の伊藤潤二氏が独自の表現で捌きます。 隣人の幸福が理解できない。なのに、隣人の目が気になって仕方ない。そんな主人公・大庭葉蔵が必死で身につけたのが道化だった。上京した葉蔵は堀木に誘われ、非合法活動に参加する。 活動に疲れた葉蔵はある女給と出会うが…… 「世間と折り合いがうまくつかない」そんな読者に長く愛されてきた名作を、伊藤潤二氏がホラーの要素を絶妙に取り入れ、構成した衝撃作です。是非手にとってください。宜しくお願いいたします。
3.46
15
発刊: 2017.07.28 ~
既刊5巻
新刊通知
a大人気ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』に紡がれる、新たな輝きの物語。プロデューサーも仕事も持たない、アイドル未満の少女達。でも少女達は夢を見る。素敵なドレス、素敵なステージ、そして素敵な王子様――。小さなアイドル達と小さな新人プロデューサーが贈る、新しいシンデレラストーリーが開幕する。
3.45
15
発刊: 2018.06.15 ~
完結・全3巻
新刊通知
aアニメーションが、僕らの青春だった。 1987年、地方都市の平凡な男子高校生だった山口は宇部と出会う。共通点はテレビアニメ。地方で暮らすアニメ好きの青年にとって、共通の話ができる友人はかけがえのないものになった。深夜に待ち合わせて『王立宇宙軍 オネアミスの翼』封切のために並んだり、放課後に「『風の谷のナウシカ』鑑賞会」をしたり……いつしかふたりはプロのアニメーターへの道を進み始める。 『機動旅団八福神』、『星屑ニーナ』に続く福島聡の長編新作は、男ふたりのアニメと友情の物語!