久世 番子(くぜ ばんこ、1977年12月5日 - )は、日本の漫画家。愛知県東海市出身。芥川賞作家の中村文則とは小学から高校(愛知県立東海南高等学校)まで同級生であり親交がある。
自身の書店でのアルバイト経験を元としたエッセイ漫画 漫画なので多少の誇張表現はありますが、体験を元に本屋さんのお仕事について1話完結型で描かれたものになっています。 私も2,3年ほど書店バイトをしていてバイト中に本作に出会ったのですが、本作の内容は書店員ならかなり「分かる」内容となっています。 シュリンクが神の域に達してしまったり、注文通りの入荷数が入らないから多めに注文したら注文数通り入荷してしまったりなど、書店員なら共感できるネタが満載です。 また、著者は当然ながら書店で働きつつも本業は漫画家のため、サイン会や版元営業など、ならではの話題も記載されていて興味深く読めました。 書店好きというよりも、店員だった方におすすめします。 書店勤務経験がない場合は体験が伴っていないので違った感想になると思いますが、一見として知的なお仕事に見える本屋さんは、実はこんなんですという幻想をぶち壊す的な意味でおすすめします。
by うにたべたい (525)久世番子の本に関するエッセイ漫画。 「暴れん坊本屋さん」の続編になるのかな。とぼけた感じの自画像、BL好きのハチさん、担当者さんなどは「暴れん坊本屋さん」から引き続き登場します。 本屋バイトの内情を主に綴った「暴れん坊本屋さん」とは違い、本自体のあれやこれやについて描かれたものになります。 具体的には、本誌掲載時のあおり文、装丁や写植、校正さんの話、教科書図書館や国会図書館についてが取り上げられています。 本が好き!な人には興味深い内容だと思います。デジタルでいいやって人にはピンとこない内容かと。 1話が数ページで終わり、その分1巻分の話数が多く、パラパラと読みやすいです。 1巻完結なのですが、もっと続けて欲しかったです。「暴れん坊本屋さん」から引き続きでネタも切れ掛かっていたのでしょうか。面白いのに残念と思います。 本好きな人、週5以上で本屋に立ち寄る人、壁一面の本棚に本を並べてニヤニヤする人、本で部屋が埋まっていたりする人にはおすすめな作品です。 そこまでじゃなくても、なんとなく本が好きな人にももちろんおすすめします。
by うにたべたい (525)