3.38
18
発刊: 2015.06.23 ~
完結・全5巻
新刊通知
a『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』ーーそれは日常の退屈と喜びを描いたノンフィクション漫画の白眉である。著者の清野は、あたたかい眼差しで我々の生活を見つめ、日常に潜む「おこだわり」を抽出する。「僕は貧乏な人は格好がいいと思う」と清貧に生きる人々を賛歌したのは、劇作家の山田太一だったか。清野もまた、ツナ缶、ポテトサラダ、白湯、さけるチーズなど、ゼニのかからぬ喜びを賛歌して余りない。実にタマラン。
14歳の誕生日、大助の身に異変が起きた。好きな女の子を強く意識すると、〈伝説の大怪盗〉に変身してしまうのだ!?
お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめ細かなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。「酒」をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。
明治26年 冷害の酷い年、山形県のとある村に住む青年・阿部亀治は、参拝の帰り近隣の田んぼで冷害に耐えて実っている3本の穂を見つけました。 力強いが育成の難しいその穂を、亀治は試行錯誤の末に収穫できる量を育成することに成功する。 亀治の名から「亀ノ尾」と命名されたその穂は、長年、品種改良を続けながら作られ続けていた。 だが、1970年代には「亀ノ尾」自体の栽培は絶えていた。 その「亀ノ尾」の貴重な種籾を譲り受け、1983年に復活した「亀ノ尾」で作った吟醸酒「亀の翁」が作られた。 本作は、幻の酒米を復活させ極上の酒を醸したその出来事を下敷きにした作品です。 主人公は都内の広告代理店でコピーライターをしている佐伯夏子。 彼女は造り酒屋の長女で、実家の酒蔵では兄の康男が、幻の酒米「龍錦」を使った、日本一の日本酒を作るという夢に向かって動いていました。 だが、康男は病に倒れ、夢半ばに帰らぬ人となってしまう。 葬式に帰郷した夏子だが、そこで杜氏の信助に、1350粒の種籾を渡される。 それは、生前、康男が倒れる直前に杜氏に託した幻の米、龍錦の種籾だった。 そして物語が動き出すのですが、日本一のお酒作りをするに至るマンガの米作りから始まる。 と思いきや、米作りの前の田んぼの準備から始まります。 と思いきや、田んぼの土地の確保、協力してくれる農家への呼びかけ、それ以前に、主人公の夏子は東京でコピーライターをしており、主人公の気持ちに火がつくところから物語が開始します。 そう考えると、結構気の長い話で、実際酒造りに入るまで、いろんな紆余曲折、心境の変化、いいこと悪いことが置きます。もちろん、酒造りに入った後も。 そういったいろんな"もうダメかもしれない"を乗り越えた先に神の雫が溢れた瞬間は素晴らしいカタルシスでした。 連載当時、本作をきっかけに日本中で日本酒や米作りに対する関心を集めることとなり、日本酒ブームを生み出したそうですが、それだけのことがあると思います。 田作りから瓶詰めまで、酒造りの基本工程を知ることができるのも魅力です。 ただ、作中の農薬に関する記載についてはやや思想めいたところが感じられました。 作者は十分取材をした上で、農薬を使用する利点についても触れているのですが、一つの観点として読むべきと個人的には思います。 また、金の話題が出ただけで微妙な顔をする夏子のまっすぐすぎる性格がうまく表現できているところなのかなと思いました。 最初から最後までまとまりもよく、読みやすい名作でした。
by うにたべたい (584)主役は「ナス」!?老若男女、国籍を問わず繰り返される人のいとなみ。家族、恋愛、友情、勉強、仕事……。なにげない日常のなかの人間関係を、ナスのある風景を交えて描いたヒューマンドラマ。――ある夏の夜、ナスの化身から「タマネギよりもメジャーにしろ!」という使命をうけた作者が描いたナス漫画の金字塔!!
まず、カメラワーク。高野文子を彷彿とさせる巧みなカメラワークが凄すぎる。作品自体はとても漫画的だけどカメラワークが映画的な印象。 次に演出。タバコの煙か雲か曖昧にしてる演出には心臓止まった。大好き。 スクリーントーンもかなり少ないしそれが作品に合ってる気がする。時代劇ものとかインドのやつ、アンダルシアの夏とかはほぼ使ってないと思う。ない方が雰囲気の出るお話だったし、線が筆ペンかな?ってぐらい太くてかつ陰影、白と黒を強調するようなお話だったていうのもあると思う。逆にスクリーントーン使ってる作品は、高間のお話だったり、静かなゆったりとした時間が流れる場面だったりで使われてる印象。夜だったり家の中だったり。 いい漫画を読んだ。最高や
by 山形 (541)あまりに儚い青い季節に、得るものと失うもの…。月刊IKKIに掲載された読み切り「ハピネス」「雲のへや」ほか短編8編を収録した、美才が奏でる連作青春狂想曲!! いじめを受ける少年が出会った"自分と同じ側の少女"。純粋故に騙され続ける少女が出会った"始めての理解者"。青い季節に彼らは出会い、そして…? スピリッツ連載作『π-パイ-』とは全く異なる側面を見せた、美才・古屋兎丸の連作短編集。
5代目頭・武田好誠率いる武装戦線に「セニドクロ…」と、ゼットンが二年になった鈴蘭高一年戦争の「鈴蘭」の2編を収録。
3.51
18
発刊: 2018.06.22 ~
完結・全3巻
新刊通知
a義兄が私に恋をした。 …けど、「あんたとなんか ぜったいセックス してやんない」 エロマンガ家の娘× 童貞こじらせ兄&性悪ブラコン妹 できたて家族の くちゃくちゃ人間模様 エロマンガ家の娘・花琳。 母が再婚し、新しい父と、歳の近い兄と妹ができた。 しかし、義兄の光一は顔がいいだけのセクハラ野郎で、 義妹の美咲は花琳を敵視するブラコン女。 耐えかねた花琳は、ある月曜日の朝に 亡き実父に「会いに」行き――? 別れたり増えたり恋したり、 一つ屋根の下で遷り変わりゆく家族のかたち。 志村貴子が贈る最新読切り連作シリーズ
3.04
18
発刊: 2016.03.28 ~
完結・全4巻
新刊通知
a『SWAN―白鳥』の続編が遂に刊行! リリアナの死を乗越え、真澄とレオンが、ドイツで巨匠ノイマイヤーの「オテロ」に挑む。
松前緒花は東京に住むフツーの女子高生。ある日いいかげんな母親の思いつきで、単身、遠く北陸に移り住むことに。行先はまだ見ぬ祖母が経営する温泉旅館・喜翆荘。そこには同年代の女の子や、たくさんの先輩がいて、楽しい生活が待っている、と思った緒花ですが…?P.A.WORKS原作のアニメコミック化第1巻!!
ある夏の日、偶然引き寄せられた小説家と謎の美女。そしてそこから二人が紡ぎ出す、狂おしい愛の記録。話題沸騰! 『恋風』『夏の前日』の吉田基已の最新作!!
タイトルで敬遠しないで頂きたい… ノスタルジック年の差ラブストーリー。 40歳にして純情妄想少年な 編集者兼小説家の鳴海六郎(なるみろくろう)が 夏祭りの夜に出会った 22歳の謎のクール美少女・雪乃に想いを寄せる話。 おすすめは、お互いに惹かれ合ってるんだけど、 雪乃がまぁ素直になれなくて 「小説家の先生は口説き文句もお上手ですのね」 「キ…キッスくらいなんでもないんですからね」 このもどかしさ!! ここがたまらんポイントですね 六郎から自分の小説を プレゼントするって言われても断って こっそり本屋に探しに行って買って それを愛おしそうに抱きしめる そんな雪乃がめちゃくそかわいいです。 40歳にして良い言い方で少年の心を持った… えー、ダメな方で雪乃と喋れただけで喜んじゃう 中学生のような恋愛をしている主人公。 しかもそれが小説家なので そんな妄想が爆発している所に 官能小説を書かないかという仕事がきちゃって 頭の中はますます色々といやエロエロと大変なことに… どのくらいエロエロな妄想かというと 2巻を読んだ時に1巻から1年以上空いていたので じじいなんで微妙に内容忘れててあれ…? ふたりってセックスしたんじゃなかったっけ? と勘違いしたぐらい(笑) いや、1巻読み返したら 六郎の頭の中ではデートすらまだなのに セックスした事になってて それが勘違いしてた原因だったんですけどw その清々しいくらいまっすぐなエロバカ正直さ 官能先生ならぬオナニー先生 …嫌いじゃないです そして単行本の帯に 「この恋路はきっとうまくいく」って 書いてあるんですけど… ほ、ほんとかなぁ?信じていいんでしょうか? 吉田先生は「恋風」「夏の前日」… なんか悲恋のイメージなんですけど… その辺もどうなるか期待したい作品です ----- ※こちらのレビューはYoutubeにアップしている音読レビューを 文字起こし、修正したものです https://youtu.be/vT0eqK4j6fw
by 相田コメゾウ (267)