5ラウンドのダウンをきっかけに太郎はオーソドックススタイルを捨てる。そしてサウスポーのデトロイトスタイルにスイッチする。もともと左利きの太郎の左パンチこそが「眠れるパンチ」だったのだ。一気に勢いを取り戻す太郎。そして運命の最終ラウンド、早見のお株を奪うフェイントからの左フックが早見のテンプルに炸裂し、太郎は逆転勝利をおさめる。しかし一難去ってまた一難。顔の腫れも引いた頃、会社で太郎の新しい配属が決まった。とにかくきついと言われる不良債権の処理係である。しかも姑息な渥美課長の部下として。果たしてボクシングの様にうまくいくのか?