11巻
「眠れるパンチ」を見つけた太郎はトレナーと共に特訓に励む。しかし、試合当日、やはり自信のない太郎は師、花形から受け継いだオーソドックスなボクシングスタイルで試合に臨むことを決める。1ラウンド、早見のパンチを見切り、おもしろいようにパンチを当てていく太郎。しかしそれは早見の作戦だった。2ラウンド、見切っていたはずの早見のパンチが急にあたるようになる。太郎の正確なディフェンスを逆に利用し、1ラウンドとは違うタイミングでパンチを繰り出しているのだ。もともと師、花形のボクシングスタイルのコピーでしかない太郎は、一度、狂いだしたら修正が利かない。次々とダウンを奪われてしまう。どうする太郎!