お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめ細かなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。「酒」をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。
明治26年 冷害の酷い年、山形県のとある村に住む青年・阿部亀治は、参拝の帰り近隣の田んぼで冷害に耐えて実っている3本の穂を見つけました。 力強いが育成の難しいその穂を、亀治は試行錯誤の末に収穫できる量を育成することに成功する。 亀治の名から「亀ノ尾」と命名されたその穂は、長年、品種改良を続けながら作られ続けていた。 だが、1970年代には「亀ノ尾」自体の栽培は絶えていた。 その「亀ノ尾」の貴重な種籾を譲り受け、1983年に復活した「亀ノ尾」で作った吟醸酒「亀の翁」が作られた。 本作は、幻の酒米を復活させ極上の酒を醸したその出来事を下敷きにした作品です。 主人公は都内の広告代理店でコピーライターをしている佐伯夏子。 彼女は造り酒屋の長女で、実家の酒蔵では兄の康男が、幻の酒米「龍錦」を使った、日本一の日本酒を作るという夢に向かって動いていました。 だが、康男は病に倒れ、夢半ばに帰らぬ人となってしまう。 葬式に帰郷した夏子だが、そこで杜氏の信助に、1350粒の種籾を渡される。 それは、生前、康男が倒れる直前に杜氏に託した幻の米、龍錦の種籾だった。 そして物語が動き出すのですが、日本一のお酒作りをするに至るマンガの米作りから始まる。 と思いきや、米作りの前の田んぼの準備から始まります。 と思いきや、田んぼの土地の確保、協力してくれる農家への呼びかけ、それ以前に、主人公の夏子は東京でコピーライターをしており、主人公の気持ちに火がつくところから物語が開始します。 そう考えると、結構気の長い話で、実際酒造りに入るまで、いろんな紆余曲折、心境の変化、いいこと悪いことが置きます。もちろん、酒造りに入った後も。 そういったいろんな"もうダメかもしれない"を乗り越えた先に神の雫が溢れた瞬間は素晴らしいカタルシスでした。 連載当時、本作をきっかけに日本中で日本酒や米作りに対する関心を集めることとなり、日本酒ブームを生み出したそうですが、それだけのことがあると思います。 田作りから瓶詰めまで、酒造りの基本工程を知ることができるのも魅力です。 ただ、作中の農薬に関する記載についてはやや思想めいたところが感じられました。 作者は十分取材をした上で、農薬を使用する利点についても触れているのですが、一つの観点として読むべきと個人的には思います。 また、金の話題が出ただけで微妙な顔をする夏子のまっすぐすぎる性格がうまく表現できているところなのかなと思いました。 最初から最後までまとまりもよく、読みやすい名作でした。
by うにたべたい (584)高木一馬は、負けず嫌いの小学3年生。その父・勝馬は、かつてはマラソンのトップ・ランナーだったが、今は酒とギャンブルの負け犬人生を送っている。そんな2人に、突然、離別の危機がおとずれた。父と子の絆と、過去の栄光をとりもどすため、勝馬は、ついに再起の道を歩みだす!幻のランナー、奇跡のカムバックなるか!?井上正治の情熱のマラソン・ストーリー、スタート!
主役は「ナス」!?老若男女、国籍を問わず繰り返される人のいとなみ。家族、恋愛、友情、勉強、仕事……。なにげない日常のなかの人間関係を、ナスのある風景を交えて描いたヒューマンドラマ。――ある夏の夜、ナスの化身から「タマネギよりもメジャーにしろ!」という使命をうけた作者が描いたナス漫画の金字塔!!
まず、カメラワーク。高野文子を彷彿とさせる巧みなカメラワークが凄すぎる。作品自体はとても漫画的だけどカメラワークが映画的な印象。 次に演出。タバコの煙か雲か曖昧にしてる演出には心臓止まった。大好き。 スクリーントーンもかなり少ないしそれが作品に合ってる気がする。時代劇ものとかインドのやつ、アンダルシアの夏とかはほぼ使ってないと思う。ない方が雰囲気の出るお話だったし、線が筆ペンかな?ってぐらい太くてかつ陰影、白と黒を強調するようなお話だったていうのもあると思う。逆にスクリーントーン使ってる作品は、高間のお話だったり、静かなゆったりとした時間が流れる場面だったりで使われてる印象。夜だったり家の中だったり。 いい漫画を読んだ。最高や
by 山形 (541)両親の離婚問題で、田舎の祖母の家に預けられた少年・丸籐竜二(がんどう・りゅうじ)。ひっこみじあんな彼は、転校した学校でも仲間に溶け込めず、孤立していた。ある日、日直で残された教室で、担任の美人教師・西條美津子(さいじょう・みつこ)のスカートを覗(のぞ)いてしまう。「バラされたくなかったら言うことを聞きなさい」それから竜二の、美津子の性奴隷としての日々が始まった――。愛を求める少年の異常な体験を通して、人生の切り開き方を考えさせられる、安達哲の傑作!
プロ3年目、20歳のGK・神谷蒼は、日本代表に初選出された。そして迎えた試合当日、後半から出場し見事代表デビューを果たした蒼だが、彼の「ワンプレー」が原因で会場中が騒然となってしまう――。『じゅういちぶんのいち』『伝説の勇者の婚活』の中村尚儁が贈るGKサッカーヒューマンドラマ、キックオフ! そして、ヤンマガ掲載時に大反響を呼んだ珠玉の読み切り『拓く』も特別収録。
売れない高校生小説家・千谷一也。デビュー作の評価が振るわず、続編が描けずにいる一也に、担当編集者が持ちかけたのはとある人気作家との「合作」依頼。それで本が売れるなら――と引き受けた一也だったが、一也の前に現れたのは、この春に一也の高校に転校してきた有名な美少女作家の不動詩凪こと小余綾詩凪で…!?佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)・橋本環奈W主演!!!実写映画 近日公開予定☆読書人の胸を打った感動の青春小説、コミカライズ第1巻!!!
いじめと戦う“新たなヒーロー”現る!文部科学省の調査によれば、いじめの認知件数は年々増え続け、2019年度は過去最多の約61万件にのぼり、いじめが原因で自殺に追い詰められた小中高校生の生徒数は年間300名を超えるという…なぜ死なねばならない子どもが出てしまうのか? なぜ防げない? 今の教育現場で子どもたちはどうなっているのか?実際に数多くのいじめ案件を手がけてきた“いじめ探偵”阿部泰尚氏が原案・シナリオ協力を手がけて、『日々ロック』など熱く胸を揺さぶる作品を送り出してきた榎屋克優氏のタッグで描く事実を基にした社会派エンターテインメント作品、ついに登場!
平凡な女子高生・構本海は、ある日隣のクラスの美人・瀬川晶に一目惚れしてしまう。自分の気持ちに戸惑いつつも、どこかミステリアスな雰囲気を持つ瀬川と仲良くなりたいと願う海だったが…
松前緒花は東京に住むフツーの女子高生。ある日いいかげんな母親の思いつきで、単身、遠く北陸に移り住むことに。行先はまだ見ぬ祖母が経営する温泉旅館・喜翆荘。そこには同年代の女の子や、たくさんの先輩がいて、楽しい生活が待っている、と思った緒花ですが…?P.A.WORKS原作のアニメコミック化第1巻!!
恋とも友情とも、 憧れとも執着とも、 嫉妬とも恐れとも、 言葉にできない、大切なきもち。 舞台に立つことを夢みて歌劇学校に通う少女たちの心を、鮮やかに切り取った青春群像シリーズ。 淡島(あわじま)歌劇学校合宿所――通称“寄宿舎”には、 舞台に立つことを夢みる少女たちが全国から集まってくる。 ミュージカルスターに憧れて入学した若菜。 親友の思いを背負って学び続ける寮長の絹枝。 周囲の視線を集める美しき特待生の絵美。 かけがえのない季節をともに生きる少女たちの青春グラフィティ。