買うぞ~~と思って買ったもの
買って後悔していないもの
かつて大きな賑わいを見せていた、老舗呉服店「三つ星」。その三男・星乃虎三郎が、三年ぶりに英国から帰国した。 新しい「三つ星」を作ろうと意気込むものの、店の者からはまったく歓迎されず、変わらず優しいのは、長兄の存寅だけ。 一方、虎三郎を知っているらしき、謎の男・鷹頭も、「三つ星」再建のため、独自に動いており…。
※完全版の内容(普及版との違い)・「カバー」「総扉」が描き下ろし・雑誌掲載時の本編カラーを復刻(第5話)・読み切り「粋奥」第1話を収録・巻末のキャラクター一覧(計7P)を普及版1巻の構図・服装のまま「現在の絵で」全て描き直し・巻末のおまけページのうち記事5枚分を削除(普及版1巻では引き続き読めます)【内容紹介】マンガを愛する高校生の鉄男。人気マンガ家の父を憎む高校生・町蔵。運命的な出会いを果たした正反対なタイプのふたりは、青春と呼ぶにはあまりにも過酷な「表現」の世界へと今、足を踏み入れる――! 「作品を生み出す事とは」「戦友とは」という2つのテーマをマンガ家とその卵たちの目を通して描ききり、「マンガ家マンガの伝説」と呼ばれた傑作が今、完全版として鮮やかに蘇る!!
中学生の三木涼太は、母ひとり子ひとりで仲むつましく見えていたが、いつも母は息子の一挙手一投足に怯えていた。一方、クラスメイトの笠井薫は過保護な親に辟易し、自分がイジめられるのはの母親が悪いと考えていた。そんなある日、イジメを助けたことがきっかけで、ふたりははじめて会話をするが…!? 究極の母性に取り憑かれた少年のサイコ・サスペンス!
養母と暮らす中学生の主人公、三木涼太。 最序盤は仲睦まじい親子関係のように見えますが、勿論そんなものは虚像です。 涼太の生い立ちは詳しく述べられていませんが、「理想の母親」を探して物語開始以前から様々な女性のもとで暮らしていた様子。 そしてそんなひと回り、あるいはふた回り以上歳の差があろう養子の機嫌を取ろうと必死な養母。 また涼太の友人となるいじめられっ子の薫とその母。 病的はまでに過干渉な母。こちらの親子関係も歪でおかしいです。 つまるところ、登場人物全員頭のネジが飛んでいます。 コマ割りは描き込みがすっきりしていて読みやすく、絵に癖もないのでとっつきやすいです。 でもところどころ生理的嫌悪感を煽る描写があって、さすがに手放しにおすすめはできかねる作品。 サイコサスペンス好きならおすすめです。
by せーふぁ (1046)今の仕事に悩んでないか!?転職を考えているなら……そのときこそが人生の転機だ!!龍山高校英語教師・井野真々子(いの・ままこ)は、転職代理人の海老沢康生(えびさわ・やすお)と出会った。そして、彼の話にひかれ転職を決意、選んだ職業は、海老沢と同じく転職代理人!!メディアに騙されるな、イメージに惑わされるな。これは社会人のための“ドラゴン桜”だ!
ドラゴン桜で登場した龍山高校の英語教師「井野真々子」が主人公。 教師からの転職を考えた井野は、「桜木健二」に転職代理人「海老沢康生」を紹介される。 アドバイスを聞いた結果転職を諦めかけるが、海老沢の進めより、海老澤の所属する会社・ライフパートナーで、転職代理人として働き始めるというストーリーです。 "ドラゴン桜"では、落ちこぼれつつある生徒を様々な受験テクニックで東大合格に導く受験生に向けた内容でしたが、本作のターゲットは就労中の大人となっており、転職を主なテーマにして社会的価値を高める方法、成功する為の考え方を指南する内容となります。 前作では東大合格という明確なゴールに向けていましたが、本作は基本的にはライフパートナーへ転職相談に訪れる顧客を通して学ぶパターンとなっています。 仕事がターゲットなので、そのゴールというとリタイアになるわけで、本作ラストは井野が自分のやるべき仕事を見据えたことで終幕です。 私は仕事に差したる情熱もない、持つ気も無いので、ペラペラめくって読んでましたが、意識の高い人には具体的な数字があって、実践的でわかりやすいことが描かれているので、自己啓発書とか好んで読む方は好きなんじゃないかなと思います。 見出しだけ書くなら「人の価値は市場が決める」とか「もっとも年収の高いのが転職0回の人」、「転職はリセットではなく人生のチューニング」など。 また、マスコミが伝える社会のデータの嘘についても多く取り上げられていて、転職を考える人にもそうでない人にも為になる内容だと思います。 マンガとしても普通に面白く、先の展開が気になる作品でした。 また、ドラゴン桜と違い、作画も安定していると思います。 氏は企業や株式投資、就活を題材にしたマンガも描いています。 これまで興味のない分野でしたが、読んでみいという気にさせてくれます。
by うにたべたい (528)体面を汚される事を最も嫌う武家社会。そんな窮屈な世界に生きる一組の新婚夫婦、宇田川伍助と志乃。伍助は素直な志乃に心動かされ、自由に生きる事を決意!目指せ、天下一の剣術道場!!ピュア侍物語、開幕!!
週刊少年ジャンプで連載していた福島鉄平氏の連載作品としてはデビュー作。全8巻。 ラストは打ち切りの憂き目にあい、中途半端なところで終了していますが、打ち切り作品なのに今尚、名作として名前が挙がることが多いという稀有な作品です。 ジャンプ漫画には珍しい時代劇で、主人公は下級武士の「宇田川伍助」。 彼は数えで15歳で、これまたジャンプにしては珍しい既婚者です。 縦割りの武士社会で、出過ぎぬよう落ちこぼれぬよう気を使いながら生きてきた伍助は、それでも剣の世界では実力がモノを言うと修行にはげんでいた。 だが、ある日、己の剣術すらも出世の踏み台として使われているという現実に気づき絶望する。 そんな折、妻「志乃」の言葉に救われ、くだらない見栄や体面から、ウサギのように飛び出して天下一の剣術道場を開く決意をするという内容です。 時代劇ですが、時代考証はざっくばらんで、歴史上の出来事や人物と絡めた展開もありません。 序盤は伍助の開いた剣道場の門弟となった個性的なメンバーの個別のストーリーとなっていて、それぞれのストーリーを伍助が悩みながら不器用ながらに、妻の助けも借りて解決する、ほっこりとした展開となっています。 ただ、中盤以降はテコ入れにあったのか、徐々にバトル展開にシフトしてきます。 後期、メンバーそれぞれに専用の武具を与えられた辺りからは完全にバトルマンガとなってしまいます。 序盤は伍助の独白のような形でストーリーが綴られていて、ギャグともバトルともつかないオリジナリティのある独特な雰囲気の作品であり、そこが魅力でした。 ただ、バトルにシフトしてからも基本的な雰囲気は変わらないため、最後まで楽しく読めましたが、やはり序盤の展開を保てなかったのが残念に感じます。 ドラマ性を重視するマンガは、週刊少年ジャンプには難しかったのでしょうか。 ちなみに作者の福島鉄平氏は、現在、魔法少女になってしまった11才少年を主人公にしたHENTAIマンガを執筆中。 方向展開の向け先が凄くてびっくりです。 これはこれで興味を唆られるものがありますけどね。
by うにたべたい (528)カラス銀行中央支店、どこにでもある平凡な銀行。そこに勤務する新人銀行員・御手洗暉(ミタライアキラ)はある日特別業務部という聞き覚えのない部署の上司・宇佐美銭丸(ウサミゼニマル)に連れられ、銀行の地下へ足を踏み入れる。そこには銀行が経営する“賭場”があった。謎のギャンブラー・真経津晨(マフツシン)の戦いに目を奪われた御手洗は血沸く闘いが忘れられず…!? 銀行員×ギャンブラー 新時代のギャンブルバトル開幕!!
6年ぶりの完全新作!! 1.あかり 編 京志郎(きょうしろう)の前から突然消え、衝撃的な自伝小説とともに再び現れたあかり。本編では描かれなかった、あかりと京志郎の真実がここに。 2.めばち娘 編 志乃(しの)が衣装として働く劇団「めばち娘(こ)市場(いちば)」。看板女優・銀子(ぎんこ)がふり返る、若き千葉(ちば)と劇団を結成した日。結成8年目の現在、志乃にフラれた団長・千葉に新しい恋が…? 3.志乃&京志郎 編 運命の再会のあと、志乃と京志郎がもう一度心から笑い合えるまで――。京志郎を見守ってきたクワズイモが語る、ふたりだけの物語。 実写映画化を記念し、6年の時を経て新たに描き下ろされた傑作番外編! 本編の空白部分を余すことなく描き切る、大ボリュームの3編収録。
18世紀フランス革命前夜。平民の出ながら、ベルサイユ宮殿で貴族以上の権勢を誇る“仕立て屋”がいた。彼女の名はローズ・ベルタン。悲劇の王妃マリー・アントワネットの寵愛を受け、革命の波にのまれていった、ファッションデザイナーの祖と称される人物の物語。
5巻既読。 「仕事しよ」のセリフかっこいい。 18世紀フランス、ひとりの女性が時のマリー・アントワネット専属のファッションデザイナーを目指す歴史漫画。 基本的に登場人物も物語の大筋も史実に沿っています。 内容はわりとゴリゴリの西洋歴史漫画です。 当時のあらゆる考証が細かく、街並みや衣服等の描き込みが尋常じゃないです。 各話の後に作者さんと編集さんの雑談形式で当時の文化や風俗、歴史などが紹介されますが、すっげぇ勉強になります。作者さんは相当な歴オタだそうですが、それも頷ける。 蛇足ですが、史実ベースの西洋歴史漫画といえば、やはり惣領冬美先生の『チェーザレ』を想起しますが、あちらはイタリアが舞台。 フランスといえば『イノサン』ですかね。本作と同時期ですし、『イノサン』にも少しローズベルタンが登場します。 次代のフランスが舞台の歴史漫画といえば本作、になり得るんじゃないでしょうか。 完結まで追いたいと思います。 ちなみに、「マリー・アントワネット」については坂本眞一先生の『イノサン』、惣領冬美先生の『マリー・アントワネット』でザックリとは知っていましたが、アントワネットの結婚のために例の人工橋を作ってオーストリアとフランスの国境を跨ぐシーン、色々な描き方があって少し感動しました。 同じシーンでも描き手が違うと印象もだいぶ違うんですね。主題が違うので当たり前なんですけど、それぞれ見比べるのが楽しかったです。
by せーふぁ (1046)