今から遠い未来。地上の生物が海に沈み、海底の微小な生物に食われて無機物となり、長い時間をかけて結晶となった宝石生命体、のような存在が生まれた。その宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。
“あやかし”が視えてしまう霊感体質の持ち主、四月一日君尋(ワタヌキ・キミヒロ)はある日、吸い寄せられるように一軒の家に……。そこは、市原侑子(イチハラ・ユウコ)という名の妖しい女性が主人をつとめる店で、どんな願いも、見合った対価をはらえばかなえるという。そこで働かざるを得なくなった君尋は、今日もコキ使われて…!?人間の内面を描き出す、不思議コメディ!『ツバサ』読者も必読です!
この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも植物でもない、生命の原生体――“蟲”。それらが招く不可思議な現象に触れたとき、ヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。蟲とヒトとをつなぐ存在――それが“蟲師”たる者。
好きな子ができた。同じ職場の女の子。それも誰もが認める「いい人」キャラ。しかし僕は、彼女のとんでもない“頭の中”を知ってしまう!(『月面と眼窩』) 月刊『アフタヌーン』でデビューを飾った2017年最注目の新鋭、熊倉献(くまくら・こん)待望の初コミックス。さえない男子たちが予想外のドラマをつむぐ、4編の恋愛譚を収録。
犬好きの高田くんが、ひょんなことから出会ったとてつもなく大きい犬。その犬はずっと昔からそこにいて、飼い主がいなくて、名前もなくて、少し退屈そうだった…… 発表から3年以上経つ今も話題となり続けているデビュー作「大きい犬」を表題に、その後日譚となる描き下ろし「小さい犬」ほか7編を収録した作品集。実力派新人・スケラッコの楽しい線が紡ぐ、穏やかに不思議でやさしい世界。
ITANとキッチュという漫画雑誌で描かれたものと、Webで公開されていた短編マンガを集めた短編集。 7作の短編が収録されていて、最初の「大きい犬」、最後の「小さい犬」を除き、各作品間で関連はないです。 絵はシンプルで独特な感じで、ごちゃごちゃしておらず文字も少なく読みやすいです。 コマ割りもシンプルで、ぶち抜きや少女漫画のような読む順番が難しくなりそうなマンガの技法を駆使してなく、その意味でもシンプルで読みやすさに拍車をかけています。 ストーリーはSFのようなものもあるのですが、基本的には本格でもないファンタジーです。 恋愛メインのストーリーはなく、絵柄的にセクシーな女性もでてきません。 どちらかといえば家族をテーマにした作品が多いかな?という印象。 収録作は7作品です。 タイトルになっている「大きい犬」は、犬が好きなので犬の言葉が話せる青年が、越してきた先にの近所に住む家ほどの大きさの犬とのやりとりを描いた作品ですが、犬語が話せることについて特段の説明はなく、大きい犬の生活などにも触れません。 「七福神再び」はおじいちゃんが七福神の恵比寿様で、他の6人の仲間を集めてもう一度七福神を始めるという話で本作もそれが全てで、盛り上がりなくそのまま終わります。 本書収録作品はほぼそういう作品で、現実と違うところについてツッコミが入らず、盛り上がりがないまま収束します。 面白いかというと、正直微妙でした。 ただ、面白くない、読みにくいといった文句があるわけでもなく、誤読感も悪くないです。 機会があれば、読んでみるのはありと思います。
by うにたべたい (525)3.43
1425
発刊: 2017.11.30 ~
完結・全2巻
新刊通知
a鬼才、西村ツチカの描く最新作は、 動物がいっぱい登場する王道のファンタジーです! 舞台は来るお客様が全て動物という謎の百貨店。 ヒロインは新人コンシェルジュとして働く秋乃さん(人間の女の子)、 彼女の前には毎回、「絶滅種」の動物のお客様が現れます。 長年連れ添う妻を喜ばせたい金持ちのワライフクロウ、 久々に会う父への贈り物をさがす女優のウミベミンク、 美しい彼女への求婚にひるむ若者のニホンオオカミ・・・ そして秋乃さんの周りには神出鬼没のフロアマネージャー、温かく見守る上司や、きびきびとした態度の先輩、 斜に構えた謎の同僚など個性豊かなキャストが揃います。 可愛い動物のお客様たちの悩みが 一生懸命なヒロインの頑張りと機転で解決される とにかく無敵に良いマンガです。
3.63
1165
発刊: 2017.11.30 ~
完結・全1巻
新刊通知
aイラスト、装画など多ジャンルでも活躍、うっとりする線と 独特の構図で多くの漫画愛好家を惹きつける西村ツチカ作品。 3冊目となる短編集を、『北極百貨店のコンシェルジュさん』第1集と 同時に刊行します。 卒業後の母校をふと訪れる男子を描く新作読切『アイスバーン』、 厄介男子とスーパー美少女が袖振り合う『P対NP問題』、月刊誌 「ヒバナ」で掲載した読切『ゲームくん』、夜中の少女の部屋を 幻想的に描く『ココット物語』など、本人の意欲作を計8作品収録! 前作『さよーならみなさん』から4年ぶりとなる新刊は A5判サイズ(148ミリx210ミリ)で登場、摩訶不思議な世界を ちょっと大きめの判型で楽しめます。 新しい世代の「マンガ」のそよ風を感じる1冊です。
ルンルン作品… それはキュートでファンタジックな幻想奇譚。でも、ふらりと立ち寄ると、とっても危険なポイズンワールド。それは、子供にはわからない… 大人だけのお楽しみ。不思議で怖い宇宙人の話、世界一切ないゾンビの話、ほか、珠玉の短編、全6編。