新井英樹さんの作品の書影

新井英樹

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作品数:20

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プロフィール

新井 英樹(あらい ひでき、1963年9月15日 - )は、日本の漫画家。神奈川県出身。神奈川県立川和高等学校、明治大学卒業。妻は漫画家の入江喜和。漫画家を目指すために文具会社を退職して、作品の投稿を始める。ちばてつや賞入選などを経て、1989年に『8月の光』がアフタヌーン四季賞夏のコンテストにおいて四季大賞を受賞しデビュー。デビュー当初は『牽牛庵だより』『こどもができたよ』など非常にソフトで柔らかいタッチだったが、後に反社会的な表現を多用する現在の特徴的な作風になった。第38回(1992年)、小学館漫画賞青年一般部門受賞(『宮本から君へ』)。

新井英樹の作品

一覧
『真説ザ・ワールド・イズ・マイン』の書影

真説ザ・ワールド・イズ・マイン

4.16

4337

発刊: 2006.7.4 ~

完結・全5巻

本能のままに暴力を振るい続ける、狂気じみた謎の男モン。そのモンに憧れ、破壊行動に協力する爆弾魔トシ。旅を続けながら二人は爆破テロを繰り返す。時を同じくして、巨大な熊のような謎の怪獣「ヒグマドン」が突如日本に出現、圧倒的な力で人々を殺戮していく…。多くのアーティストやトップ・クリエイターから絶賛を浴びる現代最大最凶のバイオレンス巨編が、大幅な加筆修正を加えた「真説」として新生!※本書は、『真説ザ・ワールド・イズ・マイン1巻』を3分割しております。重複購入にご注意ください。

『宮本から君へ』の書影

宮本から君へ

3.69

2896

発刊: ~

完結・全12巻

文具メーカー・マルキタの新米営業マン、宮本浩。恋も仕事も不器用で、ちっぽけな自分にいらだちながら、それでも一所懸命前に進もうと悪あがきの毎日。通勤途中のマドンナ・甲田美沙子にこっぴどくふられ、落ち込む宮本の支えは尊敬する先輩営業マン・神保和男だ。

   1997年から2001年まで「週刊ヤングサンデー」に連載され、多くのクリエイターたちに影響を与えた衝撃作。 <p> 「使え…力は絶対だ」。女をさらい、平和な家庭に踏み込み、人を殺す。澄んだ目で、欲望にただ忠実に「力」を爆発させていく「モン」。弱い自分にはない「力」を切望し、モンを狂信的に慕う爆弾魔の「トシ」。彼らの起こす惨忍な事件とその言動は、社会現象に発展していく。一方で、北海道に全長8メートルを超える正体不明の巨大生物「ヒグマドン」が現れ、次々と人を襲いながら南下し、さらに巨大化しつつあった…。 <p> 「命は、平等に、価値がない」。何が正義で何が悪なのか。生とは、死とは? 著者は問いを投げかけ続け、最後まで決してその手をゆるめようとはしない。「だぷ… だぷ…」と音を立てるズタズタの遺体を入れたバケツ。死を前に泣き叫ぶ人々の表情。モンに愛を注ぐ女、息子が殺人犯と化したことを知った母親、事件を追いかける新聞記者、派手なパフォーマンスを続ける総理大臣、ヒグマドン退治に乗り出す老猟師、それぞれの人生。すべてがむきだしのまま、目の前に突きつけられる。 <p>   読者は、この物語に対峙している限り、こみあげる不快感と無力感に堪えることを強いられるだろう。だが、それでもページを繰る手を止めずに全14巻を読みきった時、壮大なラストシーンが深く、深く胸にしみてくる。(門倉紫麻)

『豪華版 宮本から君へ』の書影

豪華版 宮本から君へ

3.74

1300

発刊: 2009.0.6 ~

完結・全4巻

世の中VS俺、連戦連敗。 1992年度小学館漫画賞受賞、今こそ読まれるべき“バブル期の日本で最も嫌われたマンガ”がここに復刻! どこに行っても犬に吠えられる熱血営業マン・宮本浩、七転八倒の記録--。 「おれは誰に感情移入すればいいんだ? おれは宮本に感情移入すればいいのか? だけど青いだろ。痛いだろ。困っちゃうんだよな。そして読み進めてるとさ、自然にそれを、したよ。感情移入したよ。最後は……感動したよ。」古川日出男(作家)

『SCATTER』の書影

SCATTER

3.00

1215

発刊: 2010.2.2 ~

完結・全8巻

怪作『ザ・ワールド・イズ・マイン』を凌ぐ無茶苦茶なスケールで送る、アナーキーな物語。満を持して“約束の地”ビームでスタート!!混迷の時代に生きる全ての人々に捧ぐ単行本第1巻!!

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作品レビュー

一覧

5.0

13巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

長らく積んでいた作品だったけど帰省したので読んだら凄い作品だった。印象的なセリフやコマがたくさんあるから一生残るだろうなぁという感じで星5つけます。

小学校でヒグマドンが文字通り轢き殺す場面。そのシーンの先生の殺される寸前の顔と場面移り変わってモンちゃんが命は平等に価値がない、と吐き捨てるシーン。痺れた。

そして異常事態が起こっている時の描き方がうますぎる。何かやばいことが起こっている時って、やばい早く逃げなきゃ。とか心臓の鼓動が速くなってると思うんだけど僅かに、その状況を俯瞰して分析するかのような冷静さも持ち合わせてると思っていて、新井英樹はこの異常事態の中の僅かな冷静さも描いている。キャラクターが焦っているコマの横に細長い黒背景に白字で直面していることとは別のこと(キャラクターの感情、考えなど)を書いたりして表している。これには凄えってなった。

次に10巻。10巻にしてモンちゃんの過去回想シーンが挿入される。しかしただの過去回想ではなく、重要人物となるマリアの過去回想と交差する形で描かれる。どちらの回想も"飢え"がテーマの回想シーンだが、明らかにモンちゃんの方が深刻で重い。だけど2人の飢えがさも同列かのように描かれているのも意図してのことだと思う。

この漫画、本当にあらゆる死に方の死体が出てくる。だから描かない選択もできるし描かない選択をする作家も多いだろうけど描く選択、描ける新井英樹もまた怪物だと思った。そしてなぜ執拗に死体を描くのか、については所詮は他人事であるということだと思う。ヒグマドンやテロ事件をテレビで見てる人々もこの作品を読んでる我々も描いてる作者でさえも他人事。最後の最後に全員が当事者になるけどそれまでずっと他人事を描いているていうのがあるのかなと思った。

轟音轟く銃声や激しい戦闘の最中での無音のコマ、静止しているかのような大きいコマも入れることで静と動を表し、印象的なコマを量産する化け物、新井英樹。
この作品はトシモン、ヒグマドン、新井英樹という三者の化け物によって生み出された傑作である。

ザ・ワールド・イズ・マイン

レビュー(33)件

既刊13巻

3.0

2巻まで読みました

ビーム

SPUNK - スパンク! -

レビュー(4)件

既刊2巻

5.0

4巻まで読みました

読むのが辛い漫画

豪華版 宮本から君へ

レビュー(30)件

完結・全4巻

すべて表示(504)

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