『ザ・ワールド・イズ・マイン』 | 新井英樹 | 既刊 : 13巻 | 小学館 | あらすじ・レビュー(口コミ・感想・評価)・ニュース

新井英樹

3.78

1665

既刊13巻

『ザ・ワールド・イズ・マイン(1)』巻の書影
『ザ・ワールド・イズ・マイン(2)』巻の書影
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『ザ・ワールド・イズ・マイン(13)』巻の書影
『ザ・ワールド・イズ・マイン(14)』巻の書影
山形さん、他2人が読んでいます

ザ・ワールド・イズ・マインのあらすじストーリー紹介

   1997年から2001年まで「週刊ヤングサンデー」に連載され、多くのクリエイターたちに影響を与えた衝撃作。 <p> 「使え…力は絶対だ」。女をさらい、平和な家庭に踏み込み、人を殺す。澄んだ目で、欲望にただ忠実に「力」を爆発させていく「モン」。弱い自分にはない「力」を切望し、モンを狂信的に慕う爆弾魔の「トシ」。彼らの起こす惨忍な事件とその言動は、社会現象に発展していく。一方で、北海道に全長8メートルを超える正体不明の巨大生物「ヒグマドン」が現れ、次々と人を襲いながら南下し、さらに巨大化しつつあった…。 <p> 「命は、平等に、価値がない」。何が正義で何が悪なのか。生とは、死とは? 著者は問いを投げかけ続け、最後まで決してその手をゆるめようとはしない。「だぷ… だぷ…」と音を立てるズタズタの遺体を入れたバケツ。死を前に泣き叫ぶ人々の表情。モンに愛を注ぐ女、息子が殺人犯と化したことを知った母親、事件を追いかける新聞記者、派手なパフォーマンスを続ける総理大臣、ヒグマドン退治に乗り出す老猟師、それぞれの人生。すべてがむきだしのまま、目の前に突きつけられる。 <p>   読者は、この物語に対峙している限り、こみあげる不快感と無力感に堪えることを強いられるだろう。だが、それでもページを繰る手を止めずに全14巻を読みきった時、壮大なラストシーンが深く、深く胸にしみてくる。(門倉紫麻)

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33件の評価

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13巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

長らく積んでいた作品だったけど帰省したので読んだら凄い作品だった。印象的なセリフやコマがたくさんあるから一生残るだろうなぁという感じで星5つけます。

小学校でヒグマドンが文字通り轢き殺す場面。そのシーンの先生の殺される寸前の顔と場面移り変わってモンちゃんが命は平等に価値がない、と吐き捨てるシーン。痺れた。

そして異常事態が起こっている時の描き方がうますぎる。何かやばいことが起こっている時って、やばい早く逃げなきゃ。とか心臓の鼓動が速くなってると思うんだけど僅かに、その状況を俯瞰して分析するかのような冷静さも持ち合わせてると思っていて、新井英樹はこの異常事態の中の僅かな冷静さも描いている。キャラクターが焦っているコマの横に細長い黒背景に白字で直面していることとは別のこと(キャラクターの感情、考えなど)を書いたりして表している。これには凄えってなった。

次に10巻。10巻にしてモンちゃんの過去回想シーンが挿入される。しかしただの過去回想ではなく、重要人物となるマリアの過去回想と交差する形で描かれる。どちらの回想も"飢え"がテーマの回想シーンだが、明らかにモンちゃんの方が深刻で重い。だけど2人の飢えがさも同列かのように描かれているのも意図してのことだと思う。

この漫画、本当にあらゆる死に方の死体が出てくる。だから描かない選択もできるし描かない選択をする作家も多いだろうけど描く選択、描ける新井英樹もまた怪物だと思った。そしてなぜ執拗に死体を描くのか、については所詮は他人事であるということだと思う。ヒグマドンやテロ事件をテレビで見てる人々もこの作品を読んでる我々も描いてる作者でさえも他人事。最後の最後に全員が当事者になるけどそれまでずっと他人事を描いているていうのがあるのかなと思った。

轟音轟く銃声や激しい戦闘の最中での無音のコマ、静止しているかのような大きいコマも入れることで静と動を表し、印象的なコマを量産する化け物、新井英樹。
この作品はトシモン、ヒグマドン、新井英樹という三者の化け物によって生み出された傑作である。

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