志村貴子

死んでしまった猫の生まれ変わりを想像するありさ。大病から回復し「まるで不思議な何かに押し戻されるようにしてここにいる」と感じる利根川まい。偶然性と面と向き合えない私たちは時折そんな「わがまま」を言う。
亡くなった妹の声が「聞こえるような気がする」という塙ちえもそんな一人だ。妹が生きていて、代わりに自分が死んで幽霊になっている都合のいい夢を見たかと思えば、自分が子供を産む時、「その子がさほだったらいいな」とも考える。
「さほはさほで 弟は弟で ちえはちえでしかない」し、それに彼女はあの時、ただ単に、無意味に死んだのだ。そんなことはわかっている。
けれども、あの時のことを後悔しながら、気休めでしかないのかもしれない「わがまま」を呟きながら、後ろ向きで前に進んでいく彼女たちのその「わがまま」を「単なる慰め」だと嘲笑することは、誰にも許されていない。

すごく良い

最後の記号で説明するところが少し残念だった

途中までの引き込まれ方がすごい！
綾乃ちゃん、人たらし〜！罪な女の子〜！すき〜！

最終巻に進むにつれて、ちょっと失速する感じが残念だた〜

こういうファンタジー設定あんまりのめり込まないのに普通に読ませてくるからやっぱり志村貴子はすごい…

なんかよく分からん話だったぜ

1つの世代に焦点を当て少女たちの活躍を描くかげきしょうじょ！とは対照的に、時間軸に囚われず様々な世代の人間模様が描かれる。
妬み嫉み、憧憬と羨望といった繊細な感情を赤裸々に切り取るこちらもまた、素晴らしい。

王道な百合漫画

この人の作品は昔から好きで敷居の住人、放浪息子が特に好きだけど、初めて割とストレートな純愛な物語で、最近良い意味で凶悪な漫画を好んで読んでいたから物足りないかなと思っていたけどちゃんと良かった。この人の繊細でちゃんと描く感性やっぱり好きだな。読んでよかった

テンポいいな　好き。大学の時は家の話ばかり友達としてたけど、高校の時こんなフランクに家庭事情友達と話し合わなかったな