漫画一覧

『うすバカ風俗伝』の書影

うすバカ風俗伝

163

発刊: ~

既刊1巻

『BURST』や『週刊漫画サンデー』などに掲載された漫画作品を集めた単行本です。2000年から2004年まで、約3分の2を「自腹で、自主的に」おこなったという風俗通いのレポートが時系列に並べられています。後半になると貯金がなくなって風俗にいけなくなり、そうなると風俗漫画も描けなくなって給料がもらえない、という無間地獄に落ちいるほどに風俗に狂ってしまった著者の姿が克明に記されています。  ホテルから店に電話をかけ、ホテトル嬢が到着し、ことを成す。描かれるのはこの繰り返しであり、驚くようなどんでん返しが待ち受けているわけではありません。むしろ、これだけ繰り返していながら毎回毎回まるで生まれて初めて体験することのように嬉しそうにする著者の姿こそ、読者を驚かせるのです。  たった数十分の体験を、できるかぎり詳細に、濃密に描き出そうとする著者の記憶力は相当なものです。ホテトル嬢1人1人の顔かたちから、会話、「おセックス」の内容まで、あますところなく書き記す姿勢は、なにかの生物観察記録でも見ているような気持ちにさせてくれます。  セックス描写というのは淫猥なものですが、その上に日常の細々したユーモアをかぶせて綴った本書は、読んでいて前向きな楽しさを感じられる1冊です。

『逢魔が橋』の書影

逢魔が橋

3.04

161

発刊: 2010.09.30 ~

既刊1巻

『死んだ目をした少年』の書影

死んだ目をした少年

3.17

155

発刊: ~

完結・全1巻

死んだ目をした少年 智浩 古泉

『水鏡綺譚』の書影

水鏡綺譚

3.08

155

発刊: ~

完結・全1巻

行者修行中のワタルは、記憶を失った美少女、鏡子と旅をすることになった。連作読み切り7編を収録した日本中世ロマン!!

『改訂版 魂のアソコ』の書影

改訂版 魂のアソコ

3.00

155

発刊: 2009.07.01 ~

既刊1巻

2009年7月初版第1刷です。

『女の生きかたシリーズ』の書影

女の生きかたシリーズ

3.29

140

発刊: 2003.03.01 ~

既刊1巻

女心は大きな海のようなものだというのは、穏やかな慈愛も激しい憎悪や嫉妬もすべてひとところに湛えてしまうということ……じゃないですかね? こんなベタベタな文句を持ちだしてしまってどうしよう。ただそれでもたったひとつだけ言える今更な結論は、海は恐ろしいところだということ。本作に描かれているのは皆、すれっからしの女たち。これは、すれっからしの女たちのすれっからしの人生の数々が、決してマイルドとは言えない筆致で綴られた不穏な短編集。作品によってタッチもスタイルも全然異なるのは、漫画家のみならず役者であり音楽家でもあるというマルチタレントな作者ならではの目配せか。明言し難い作風をどうにか言葉で表すならば、「不条理&シュール&ブラック」。いかにも『ガロ』らしい、と言っていいだろうか。オルタナティヴな空気感が通底している。しかし、その「いかにも『ガロ』」な雰囲気なのにも関わらず女たちの恋愛や子育てを主題に据えているところが本作の面白いところでしょう。なんにせよ、「女の生き方のススメ」みたいなハウツーからは百万光年離れた場所にある一冊(教訓を得ることはできるかもしれない)ですから、男性にも女性にも等しくオススメです。 ただ、本編も良いのですが、個人的には巻末に別刷収録された『オートロ』が好きだったりします。初期の貸本劇画のスタイルを踏襲した扉絵をめくると、遭難者の一団が砂漠を彷徨い歩いている。熱と飢えにうなされながら、砂海の真中で一行が発見したものは……。これは、諸星大二郎の漫画で読んだやつだ! しかしもちろんあくまで換骨奪胎、元ネタとはまた異なる方向にひとひねりを加えた結末が。引用的センスをあくまでローファイにエイヤと発揮するあたりにLate 90’S(『オートロは』98年に発表された作品)という季節との共振を感じる。     内容简介 · · · · · · 泣いたりわめいたりもせず、奈落の底一歩手前でゆっくりともがく複雑な女心とふてぶてしいまでの生命力をシリアスに描き、アックス連載時に大好評を博した河井克夫の傑作! ◎帯文/戸川昌子         芸名 河井 克夫 性別 男性 生年月日 1969// 出身地 愛知県 身長 178cm 体重 55kg デビュー年 1995 職種 文化人/タレント・俳優・女優 趣味・特技 ロシア語 プロフィール 漫画家・イラストレーターとして活躍。ギャグの中に一種独特の暗さや不安感を感じさせる作風で、1995年デビュー。情報誌・漫画誌などメジャー、マイナー問わず、様々な媒体で作品を発表する。大人計画主宰の、松尾スズキ氏監督映画『恋の門』『クワイエットルームへようこそ』に出演し俳優としても活動するほか、音楽ユニット「チーム紅卍」を組みDJとして大型フェスに出演し、漫画制作や共書を発表するなど幅広く活躍する。俳優 宮崎吐夢の一連の作品には、イラスト・出演・楽曲提供・演出補などブレーンとして参加する。 デビュー作雑誌『ガロ』 代表作品著書 『ブレーメン』 『女の生き方シリーズ』 『クリスチーナZ』  / イラスト 『金の靴 銀の靴』  / 舞台 『大人計画「自慢★自慢」「愛の罰」』

Loading ...