「私っ 神様やめたいんです!」その日、女子高生の姿をした神様はそう言った。三千年も土地を守り続けて、もうこの仕事には飽き飽き。いい加減恋とか色々したいのに、やめるには人間と結婚するしか方法はない!そんなワナビー自由な神様に、巻き込まれちゃった十蔵は一目惚れ。勢いで一緒に婚姻届を出しに行くも、なぜか不思議な街へと連れていかれてしまい‥‥!?神様ミタマと十蔵の、摩訶不思議な恋路が始まる!
1999年、とある片田舎。3人の中学生男女は、新たなツールを手に入れた。 それは時間も距離も関係なく、顔の見えない相手とも繋がることができる「インターネット」ーー。 “テレホタイム”が待ち遠しくて仕方なかった平成のインターネット黎明期を描いた新感覚ノスタルジックストーリー、開幕!
1999年代後半〜2000年初期。 この頃にインターネットを楽しんでいた人は、もう間違いなく懐かしすぎて涙を流すはず。 「Yahooジオシティーズ」「ホムペ」「自治厨」「お絵かき掲示板」「MIDI」エトセトラ… 懐かしの上記キーワードが本作では物語に絡んできます。 舞台は1999年-2000年のいわゆるネット黎明期。中学生のめぐは大好きなゲームソフトのイラストを描くことが大好き。 ある日、めぐはそのゲームのファンサイトなるものがあることを知り、次第にインターネットにのめり込んでいきます。 インターネットの海に潜っているときの表現が独特で可愛いです。この工夫が本作をひとつのマンガ作品たらしめていると思います。 初めてインターネットに触れて、BBSやチャットで同じファンと雑談し、寝不足になり、やがてオフ会にも行っちゃう。そのくだりがすごいリアル。 もちろんそれとは別に、ひとつのマンガ作品としてもとても面白かったです。 荒らし、自治厨の登場や初めて作るホムペ、同じゲームファンの友人との交流、そしてキーマンとなる4コマ漫画作家とのくだり。そしてタイトル回収。 目次や表紙デザインもジオシティーズっぽさでまくりで楽しい。 作者の詩原ヒロ先生はホラー漫画「冥婚の契」で知りましたが、振り幅がすごい。本作もとても良い作品でした。
by せーふぁ (1042)3.08
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発刊: 2005.12.20 ~
完結・全2巻
新刊通知
a元・殺し屋(スナイパー)だった男が、人生をリセットするため、秘境の温泉宿・椿屋で一従業員“源さん”として働くことを決意した……大人気作品『湯けむりスナイパー』のファン待望の新シリーズ!!椿屋から何も言わず姿を消した仲居の由美ちゃんから、君江のケータイに電話があった。由美ちゃんは源さんの過去を知る唯一の人物Q(キュー)の元で、おでん屋を手伝いながら歌手を目指してボイストレーニングに通っていたのだ。そして、椿屋のみんなに元気な姿を見せに帰ってくるという。由美ちゃんと共に椿屋を訪れたQと思わぬ再会をはたした源さんは、Qから「あなたの殺し屋時代の“痕跡”は消えたよ。もう…警察もアンダーグラウンドの世界もあなたのことを追跡していない」と伝えられる。