オンラインの羊たち

詩原ヒロ

3.60

324

完結・全4巻

『オンラインの羊たち(1)』巻の書影
『オンラインの羊たち(2)』巻の書影
『オンラインの羊たち(3)』巻の書影
『オンラインの羊たち(4)』巻の書影
鳩さん、他1人が読んでいます

あらすじストーリー紹介

1999年、とある片田舎。3人の中学生男女は、新たなツールを手に入れた。 それは時間も距離も関係なく、顔の見えない相手とも繋がることができる「インターネット」ーー。 “テレホタイム”が待ち遠しくて仕方なかった平成のインターネット黎明期を描いた新感覚ノスタルジックストーリー、開幕!

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この漫画のレビュー

一覧
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.60

4件の評価

5.0

4巻まで読みました

1999年代後半〜2000年初期。
この頃にインターネットを楽しんでいた人は、もう間違いなく懐かしすぎて涙を流すはず。
「Yahooジオシティーズ」「ホムペ」「自治厨」「お絵かき掲示板」「MIDI」エトセトラ…
懐かしの上記キーワードが本作では物語に絡んできます。

舞台は1999年-2000年のいわゆるネット黎明期。中学生のめぐは大好きなゲームソフトのイラストを描くことが大好き。
ある日、めぐはそのゲームのファンサイトなるものがあることを知り、次第にインターネットにのめり込んでいきます。
インターネットの海に潜っているときの表現が独特で可愛いです。この工夫が本作をひとつのマンガ作品たらしめていると思います。

初めてインターネットに触れて、BBSやチャットで同じファンと雑談し、寝不足になり、やがてオフ会にも行っちゃう。そのくだりがすごいリアル。
もちろんそれとは別に、ひとつのマンガ作品としてもとても面白かったです。
荒らし、自治厨の登場や初めて作るホムペ、同じゲームファンの友人との交流、そしてキーマンとなる4コマ漫画作家とのくだり。そしてタイトル回収。

目次や表紙デザインもジオシティーズっぽさでまくりで楽しい。
作者の詩原ヒロ先生はホラー漫画「冥婚の契」で知りましたが、振り幅がすごい。本作もとても良い作品でした。

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