"海の見える病院に赴任した新人看護婦の佐藤が出会ったのは、「子どもの魔術師」の異名を持ち、他の医師とは一風変わった小児脳神経外科医の高橋義男だった――。根治不可能でターミナルケアに入った少年。家族は、最期を病院ではなく自分の家で共に過ごしたいと願い高橋医師はそれを後押しする。高橋義男医師のいう“こどもたちのみらい”とは? そして時代は昭和30年代まで遡り、物語は青年時代から高橋義男医師のルーツを追う。第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。"