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武田一義平塚柾緒
3.75
4384
発刊:2016.07.29 〜
完結・全11巻
サクラ、サクラ――。開戦から約1か月。美しかったペリリュー島は、日米両軍が殺し合う焦土と化した。生きることすら難しい状況で、田丸は米軍の攻撃を逃れ、日中は騒音と振動と蒸し風呂のような暑さの中で眠り、夜は食糧を探す日々を過ごしていた。一方、徹底持久を命じられ、抗戦を続ける守備隊本部にも、米軍の猛火が迫る――。戦うにも武器弾薬は尽き、生きるにも食べ物が無い。極限状態の中、ついに玉砕の許可を請うが――!?「戦場」を「日常」として受け入れることを余儀なくされ、それでも前を向いた若者の“生”の記録。
66件の評価
なる
4.0
忘れてはいけない(戦争)ことを思い出させてくれる漫画
うにたべたい
4.4
太平洋戦争下で戦場となったペリリュー島での戦いについて描かれた戦争マンガ。史実を参考にしたフィクションで、漫画家志望だった初年兵「田丸均」一等兵の目から、戦争の陰惨さを描いたものとなっています。南海のペリリュー島に、「とりあえず殺れるだけ殺って死んでくれ」という任務を背負って降り立った小隊の物語です。食料も物資も無い孤島で、飢えに怯え、アメリカ兵に警戒しながらサバイバルを続ける内容となっています。その頃の日本の戦局や作戦状況等の描写はなく、日本は、戦争はどうなったのか知らされないまま、兵隊たちは来るはずのない応援を願います。描かれているキャラは等身が低くデフォルメされてますが、撃たれ、刺され、生きたまま腐り、恨み言を口にしながら死んでゆく様がリアルに描写されています。ペリリュー島で作戦行動をしている小隊の活動内容にのみスポットがあたっており、戦局や大本営の様子などは描かれないです。戦艦だったり政治だったりについても描写はほぼ無く、戦争を知るというよりは、戦場そのものを知る内容と思います。基本的には、病気や怪我で少しずつ仲間が死んでゆく展開で、ひたすらに悲惨でむごたらしいです。一緒に語り合っていた仲間が、潜伏先ごと燃やされたり、生き埋めにされたりします。かわいらしさすら感じるタッチですが、描かれている内容は地獄で、考えさせられる作品だと思います。後半はすでに日本は降伏をした後であり、客観的に見て死ぬ必要が無い兵士たちが玉砕してゆきます。親がいて、妻子がいて、生活があった、だけど死んだ、それも戦争は終わっていたのに、そこに何とも言えない悲しさを感じました。作中では、戦争が終わったことを伝えるビラが撒かれ、『日本で白人と日本人が仲良く撮影されている雑誌』を兵隊たちは目にしますが、それでもそれは敵の作戦であり、戦争は続いていると信じて疑わなかった。信じるわけにはいかなかった。本作では、ペリリュー島で戦い続けた、日本兵たちの信念を描き出した傑作だと思います。ただ、作者も戦争に参加したわけではなく、本作は聞き込みから描いたフィクションとなります。その点については終幕時にも書かれていて、本当の戦争とは、マンガや小説、映画で描かれているものでは根本的に描けないものなのだろうなと思いました。
アトキンソン
3.0
いつか読み切りたい。
【2021.12.7更新】『このマンガがすごい!2022』今年のランキングTOP10を大公開!!【公式発表】
2021年7月29日:本日発売のコミック新刊
【7月29日付】本日発売の単行本リスト
ペリリュー -楽園のゲルニカ-
さよならタマちゃん
3.27
おやこっこ
3月のライオン
4.06
ふたりエッチ
3.24
当て屋の椿
3.30
ギガントマキア
3.42
信長の忍び
3.66
平穏世代の韋駄天達
3.41
3月のライオンおさらい読本
3.51
進撃のえろ子さん~変なお姉さんは男子高生と仲良くなりたい~
3.00
童貞とターミネーター彼女
双葉さん家の姉弟
てっぺんぐらりん~日本昔ばなし犯罪捜査~
3.14
TSUWAMONO!!
自殺島
3.58
ホーリーランド
3.74
あそびあそばせ
3.79
デトロイト・メタル・シティ
3.39
ギャルごはん
3.61
ナナとカオル
3.46
3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代
3.16
シグナル100
無法島
3.34
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦
東京闇虫-2nd scenario-パンドラ
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