『お前はまだグンマを知らない(1)』巻の書影
『お前はまだグンマを知らない(2)』巻の書影
『お前はまだグンマを知らない(3)』巻の書影
『お前はまだグンマを知らない(4)』巻の書影
『お前はまだグンマを知らない(5)』巻の書影
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お前はまだグンマを知らない(8)のあらすじストーリー紹介

有名な伊香保温泉の石段街へやって来た神月と愛知はまるでカップルのように、出店や足湯を楽しむ。一方、神月たちとはぐれ、「命と性ミュージアム」を見学することになった篠岡、イエティ、一矢はその展示のあまりのインパクトに変わり果ててしまい・・・? 他、グンマのドライブスルー事情、特別史跡上野三碑の秘密、グンマの不動産の真実等々、8巻目も濃密&ハイテンションにグンマを語り尽くす!

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22件の評価

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11巻まで読みました

日本国内にありながら独自の文化や生活習慣を持ち、日本にありながら残された秘境と呼ばれるグンマ。
そんな恐ろしい地にチバから引っ越すことになった高校生「神月紀」が主人公。
昔、グンマに引っ越していった友人と同じ高校に通えることで、うきうきして連絡を取った神月だったが、返答は 「来るな」 と、 「グンマに来て 生きて帰ったものはいない」 だった。
電車で既にグンマ内に入ってしまっていた神月は、急いで下車しようとするも、ホームに到着したはずの電車の扉は自動で開かず、同じ車両の婆さんに「この先どこまでいっても、永久にドアは開かない」と告げられるのだった。

というのも、JR高崎線は籠原駅以降は電車のドアはマニュアル開閉になっていて、ボタンを押さないと開かないようになっています。
そういう群馬のカルチャーや、特産、特色、群馬あるあるを、やたらに大げさに、持って回った言い方で取り上げるギャグ漫画です。
栃木からのスパイのあぶり出しに上毛かるたを使ったり、激甘な焼きまんじゅうを食わせて群馬か否かを判断したり、そういう展開が続くものとなります。

群馬といえば、高崎だるまとか、ハーゲンダッツ工場とか、下仁田ネギとか、ぐんまちゃんとか、思いつくだけでもいろいろあげることはできますが、連載マンガにできるくらいネタがあるのか?と思いました。
むしろ"何もないことがネット上でネタになる県"くらいの感覚だったのですが、読めば読むほど、自分は群馬を全然知らなかったと感心しました。
ハーゲンダッツの国内工場が群馬だけというのは有名ですが、ケロッグの工場も群馬のみだったり、あのガトーフェスタ・ハラダも群馬が本拠地だったり、群馬は海無し県にも関わらず独自の浦島伝説があったり、他県でも千葉の流山は群馬と以外な関係があったり、群馬からTDLへ伸びるサイクリングロードがあったり、なぜか群馬にはアイヌ語由来と思われる謎の地名が多くあったり etc etc...
とにかく読めば読むほど「群馬すごい!」と思わせる内容でした。
まさに、"お前はまだグンマを知らない"のタイトル通りで、私自身、群馬は通過したことしか無いのですが、もっと知るために群馬に行ってみたいと思わせてくれます。

基本的に群馬をメインにした内容なのですが、茨城、栃木、新潟などを代表したキャラも登場します。
群馬の白衣大観音と茨城の牛久大仏のバトルは圧巻です。
他県のトリビア的なものも登場しますが、結局は群馬に帰着するような展開となっていて、そして結局、群馬ってすごいと思わせられました。
群馬愛の詰まった作品です。良作です。

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