21巻
2度目の挑戦となったマスターズ初日。何度も訪れたピンチを、果敢に攻める勇気とクレバーな判断力、そしてキャディ・田所稔の献身的なサポートで乗り切った坂本遼は、首位に一打差の4位タイという絶好の成績でラウンドを終えた。しかし、インに入って乱れ始めたドライバーショットに不安を抱えたまま2日目を迎えることになってしまう。2日目もピンチは続きながらもなんとかしのいでいたが、遼はドライバーショットの際のアドレスに違和感を覚えはじめる。稔も遼の異変を感じ取り、それが初日からの乱れの原因だったことに気づく……。