舞台は1966年の東京。夢と希望を胸に抱き、早稲田大学法学部に入学した島耕作。東京で芽生える新たな友情、刺激的な人々との交流、そして心惹かれる女性との出会い――。学生運動まっさかりの激動の時代に、多くの邂逅や経験を経て一人の青年がどう成長していくのか、後に大企業のトップに立つ男の「原点」となる青春時代、開幕!!
連載順としては『係長島耕作』の次に描かれた、島耕作・学生編。 戦後のベビーブーム期に生まれた島耕作ら団塊の世代の大学生生活はいかなるものであったかが描かれています。 単独のタイトルで書籍化されている島耕作シリーズでは、現時点で一番時系列的に古い作品のため、島耕作シリーズを読み始める場合、本作からというのもありだと思います。 本作時点では初芝電産は一企業としてしか登場しないため、初芝のクセの強い面々は登場しません。 初芝入社以降、ライバル兼友人として登場する「樫村健三」、そして今後、伴侶となる「岩田怜子」、探偵の「木暮久作」は本作からの登場ですね。 初芝入社以降のサラリーマン島耕作とは舞台が全然異なるため、基本的に役職が変わるだけの連続シリーズであるヤング以降と比較すると、独立しています。 ただ、大学4年の1年間は『学生島耕作 就活編』とタイトルを変えています。 本作と就活編はタイトルだけ変えたひと続きで、本作ラストもストーリーに区切りは特についていないので、本作と就活編2作で一作品として読むべきだと思います。 ストーリーは、山口から大学受験のため上京するところから始まります。 入学試験、大学入学からバブル期の大学生のリアルな日常が描かれていて、その頃新宿の赤線地帯で流行っていたヌードスタジオ、大学生主催のダンスパーティー、恋人とのセックス、酒、麻雀、バイト、そして学生運動と、当事者は本気ながらも、傍から見ると思わず「勉強しろよ」と思ってしまいます。 特にマルクス主義に被れた学生たちの紛争は象徴的で、島耕作の友人が反ブルジョワ運動の中心までのめり込んでしまいます。 (本人もブルジョワ層にも関わらず) ベトナム戦争反対を持ち出して羽田空港などで蜂起した学生がゲバルト棒なる角材を持って機動隊と戦うシーンなどがあり、非常に興味深く読めました。 当時の大学生がみんな学生運動に関わっていたわけでも無いと思いますが、本作で描かれる学生たちの姿も一つのドラマだと思いました。
by うにたべたい (581)3.51
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発刊: 2017.09.14 ~
既刊1巻
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a映画宣伝会社に勤める邑上千浩には、憧れの人がいる。取引先のオシャレ雑誌のオシャレ編集者・本名清春。かっこよくて笑顔がステキで仕事もできる、最高の憧れの人だが、近づける機会はなかった。しかしある日、飲み会で泥酔した本名を介抱することになって、家に行くと……!? ワガママ美人と振り回されまくる男、市川けい初の社会人BL!