ジャンルガバガバ、重複あり。
「殺人事件? いいえ、殺竜事件です!」伝説の勇者によって魔王は倒され、世界は平和と秩序を手に入れた――はずだった。またもや世界にはびこる「犯罪」という悪に、元勇者と機械人形のコンビが挑む。『高橋さんが聞いている。』著者が描く、ユーモアたっぷり謎解き異世界ファンタジー、開幕! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
3巻既読。 この探偵コンビの過去とこれからを見る方が楽しいよ。泣 異世界ファンタジーの中でも異色な作品。 タイトル"勇者名探偵"が示すとおり、魔王を倒した勇者が勇者を引退(?)した後に探偵業を営むというもの。 依頼を受ける事件は殺人事件だったり殺"竜"事件だったり殺"吸血鬼"事件だったり、更にはスケルトンの屋敷で消息をたった行方不明者を捜索したりetc... ファンタジー世界ならではの設定を活かした事件は、どれもバラエティに富んでいて面白いです。 また、作中ではヒト型の魔物とスライムや鳥獣型の魔物の扱いに隔たりがあります。その果てにとある事件が起きるのですが、それもちょっと我々の現実世界を風刺したようなエピソードで、ハッとさせられます。 ミステリーとしては勿論強いわけではありませんが、1巻では一部読者の意表をつく展開があり、なかなか楽しめます。 ほのぼのした雰囲気で進みますが、そもそもなぜ元勇者が探偵業なんかしているのか、いわゆる本筋部分がシリアスで今後の展開が楽しみです。 そしてユメちゃんのキャラデザ可愛すぎる! 魔王を倒した後の世界という設定はサンデーの某作品しかり本作しかり、中々に奥深いです。 今後は「魔王を倒した元勇者(のパーティ)だった俺…」的な作品が増えそう??
by せーふぁ (1046)コミティアでファン拡大中の異才・おかだきりんによるデビュー単行本! 高校生になったばかりの八文字葵はその腕(?)を見込まれて謎多き「オカルト研究部」に入部することに!! クセが強い先輩、オカルト研究という未知、そして「全国大会優勝」という壮大な目標…。にぎやかなで珍妙な高校生活が幕を開ける☆【特典イラストは紙版購入の際に一部書店様で配布される特典ペーパーと同一のイラストです】
オカルトに対して正面からしっかり描いている作品。 オカルトをアクションの道具にした作品や、ギャグに振り切った作品はあります。 しかし本作では、オカルト研究の全国大会優勝に向け、真面目に怪異研究に取り組む部の活動を描いているのが目新しいです。 都市伝説や種々の怪異が伝播する起源の考察、さらにはそもそもオカルトとは何か、といった至極学術的な見地から切り込んでいて、読み応えがあります。 そんな作風を支えているのが、全体的に軽やかな作画。 あまりに劇画タッチだと情報量が多くて目が滑る(気がします)。 その点、ともすればギャグマンガへ舵が切れそうな作画でありながら、あくまで「オカルト研究」に主眼を置いていることが作品全体のバランス的にも良くて面白いです! 1巻では、ネットロア方面の怪異が取り上げられています。いわゆる「掴み」ということでライトなテーマがメインですが、今後はもっとコアなオカルトをぶっ込んでこられることでしょう。楽しみです! ちなみに、シュールギャグセンスが高くて笑えます。 弱小高校の校歌だとか、東西南北高校の学校沿革に校歌。 あくまで本編ではないことがミソですね!
by せーふぁ (1046)