高橋葉介

皮肉の効いたお話にオチには主人公の女の子がバーカといって終わるのが素敵で可愛い
加えて収録の短編2編がめちゃくちゃ面白い。硫酸の雨で溶ける男の子、斧で脳天かち割られる男の子、最高

不思議な街の不思議な出来事を扱った話が多く、主人公ミリオンが見た夢と現実とが曖昧になるオチが良い。絵のポップさ、柔らかさ、構図など読んでいておぉ！となる場面が多かった。

高橋葉介初めて読んだけど高橋葉介のホラー結構好み。絵がとてもポップでデザイン化されてるけどちゃんとホラーしてる。すごい

構造は夢幻紳士や学校怪談と重なる…というか、セルフオマージュ？
同じ体温の救済と諦念を、単調なコマ割りで淡白に描く高橋葉介先生は素敵だ。

ドタバタ怪異コメディ。
キャラクターが抜群に良くて話も面白い。女の子たちが皆えっちで大好きさ。
本格的なホラーとスプラッタが控えめなのは少し残念だったけどこれはこれであり。

どこか昔懐かしい絵柄のドタバタギャグホラー。
普通の人間である主人公と、主人公の住む家に居候する人形、化け猫、エイリアンといった妖怪の類、そして妖怪を余裕ではっ倒す最強の姉たちのシュールなギャグ。
何も考えずにこの懐かしい世界に浸りましょう。
味があって丸みのある絵柄、王道すぎるギャグネタ。
この絵柄だからこそいいんです。

夢幻紳士シリーズも読んでみたいです。

アンセム

よい不条理

筆ペンを使った線の独特の表現、黒の美しさ。「夢幻紳士」は少年活劇版と、こちらの怪奇版とがあるが、怪奇版の方が断然、完成度が高いと思う。
血とか泥とか粘液とか、べたっとした液体の表現が特に秀逸。エロい場面も美しい。
主人公の冷酷さ&意外といいヤツな性格のバランスも良いので読後感は悪くない。