ジャンルガバガバ、重複あり。
男の名は、ルドルフ・ターキー。手にしているのは金と権力。態度は傲慢で不遜。命を狙われる理由は――星の数ほど。 「知ってる? ルドルフに銃を向けて無事だった人は、いないのよ」。 1950年代、アメリカ。大都市ゴンドランドを取り仕切っているルドルフ・ターキーは、次期市長となる男。 カネと女と権力を愛し、正義も悪も自分次第。そんな彼には常に無数の敵がいた――。 欲望全開に生きるルドルフ様の、危うくも華麗なる日々!
1950年代アメリカ、金だけが全ての娯楽都市。 現市長の息子、ルドルフ・ターキーは財力と権力を使って、娯楽都市ゴンド・ランドで好き勝手過ごしていました。 そんなルドルフには2人秘書がいます。日本人のモモコと、元孤児のエグマリヌ。自由奔走で敵だらけのルドルフを補佐する2人は、気苦労が絶えません。 ルドルフはこう書くとただの悪いヤツなんですが、街に蔓延るマフィアやゴロツキといった悪を自らの悪でもってぶち壊す。そこが爽快でカッコいいです。 手段はとんでもなくてぶっきらぼうなんですけど、なんやかんやで部下思いで街が好き。 そんなルドルフの周りには、不思議と人が集まります。 ドタバタコメディ、ヒューマン、恋愛、アクション、サスペンス。いい成分がごちゃまぜな作品です。 キャラ一人一人が愛おしくて、等しくスポットライトが当たっている。シリアス要素が核としてありますが、ヒューマン・コメディ部分の割合の方が大きくて、読み終えると良い映画を見終えたような気持ちになります。 最近はあんまり見ない、良い作品です。
by せーふぁ (1046)子供のころからの親友、山辺華乃子と水野史織。学生時代には思春期の心の壁が、社会人になり結ばれてからは「周りの目」からか、どこか素直な気持ちをぶつけられずにいた…。早く大人になりたかったあの頃と大人になりたくなんてなかった今が交錯する彼女たちの恋の行方は――。時の流れにより変わりゆく、二人の恋の形を描いた少しビターだけどとっても甘い恋愛譚。
幼稚園児の頃から幼馴染のふたり、だけど一方は3月生まれ、一方は4月生まれ。この1ヶ月の差って大きいですよね。 この「同い年だけど1学年違い」を巧く利用した百合漫画。 高校時代編と社会人編が交互に進んでいく構成で、主人公2人の立ち位置や心境の変化がわかりやすいです。 16歳の時分と26歳の時分。 「ずっと同じところをぐるぐる回ってる気がする」 印象深いフレーズです。さらに、 「このままじゃ私は動けなくなってしまうかもしれない」 と続きます。 そして最終話へ。ぶつかって喧嘩して別れてすれ違って、決して綺麗な物語じゃないです。 ですが、作品のタイトルとおり「月と恋は満ちれば欠ける。」。欠けたものは戻らないけど新たに満たすことはできる。 綺麗じゃないけど、美しいお話でした!
by せーふぁ (1046)この恋、禁断か否か――。双子の兄・桐也は些細なことで妹・真麻とケンカをして、自宅を飛び出してしまう。何気なくマンションの屋上に向かうと、同じく双子である友人・和馬が座っていた。お互いの家事情を語り、うらやましがる2人。『お互いのキョーダイが入れ替わればいいのに』2人の少年は、そんな言葉を夜空に投げかけるのだった。――8年後、相変わらず桐也と和馬の関係は変わっていない。ただ、一点を除いては……。「私、桐也が好き」真麻から絞り出されるその言葉に、桐也は息を呑む――。その想いが、その認識が交錯する、ツインズクロスストーリー、開幕。
今年完結したばかりの"歯"ラブコメ『不完全で不衛生でふしだら』 のすのはら風香先生の新作。 双子の兄妹・兄:桐也 妹:真麻 と、同じく 双子の姉弟・姉:梢 弟:和馬 はマンションのお隣さんどうし。 幼い頃から家族ぐるみで交流がありました。 8歳のある日、桐也と和馬は互いの姉と妹が入れ替わったらいいのに…と愚痴っていた所、なんと2人は本当に入れ替わってしまいました。 兄妹 兄:桐也 妹 :梢 姉弟 姉:真麻 弟:和馬 と言った感じです。 しかし、入れ替わる前の記憶があるのはなぜか桐也と和馬だけ。 真麻と梢は、「入れ替わる前の血縁関係」を知らないのです。 さて、そこで問題勃発。 主人公の桐也は、実の双子の妹である真麻に告白されてしまいました。 さらに、1巻最終話では桐也と和馬以外に入れ替わる前の血縁関係を知る人物も現れて…。 いやー、面白いです!!! 謎の入れ替わりのSF要素に加え、禁断の恋愛要素、更には入れ替わりの核心に迫るサスペンス的要素まで。 1巻では撒けるものはかなり撒いたという印象。 すっかり惹き込まれました! 作画はスッキリしていて綺麗ですし、テンポも良い! 次巻も楽しみです!!
by せーふぁ (1046)『10年後、その曲聴いた時、楽しい思い出に、全部ぬりかわっているのだ』売野機子が届ける音楽にまつわる4つのストーリー。若手音楽ライター・春紀(ハルキ)は、日本一の歌姫・LULU(ルル)のインタビュー担当を引き継ぐことになった。中学生デビューで瞬く間に一世を風靡(ふうび)し、国民に愛され続ける歌姫・LULU。彼女は、春紀の先輩ライターからしかインタビューを受けない歌手だった。先輩は歌姫の心をどんな風に開いたのか…? 古い秘密と新しい出会いのお話。[青間飛行 より] ―収録タイトル:[イントロダクション][ゆみのたましい][夫のイヤホン][青間飛行] ―あなたの心をゆさぶる、ミュージックストーリー。