作品数:20

Shintaro Hirashimaさん、他2人がファンになりました
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7,132

4.5

1巻まで読みました

週刊少年ジャンプに連載していた『DEATH NOTE』完結後に度々掲載された特別編を収録した短編集。
3006年の本編連載終了から15年近い時を隔てた2021年に出版されました。
当時リアルタイムで読んでましたが、懐かしいというよりも、年月が経った今、当然のように発売されたことに驚きを感じました。
それほどインパクトがあって、一般認知度が高い作品だったということでしょうね。

内容は『DEATH NOTE』完結後の世界で、再度発生したDEATH NOTEを使った犯罪とその顛末を描いた短編が3本と、DEATH NOTEのファンブックに掲載されていた、Lを主役にした挿話が2本、後、雑誌に掲載されていた4コマ漫画が収録されています。
短編は単体でも楽しめますが、それ以外は本編を読んでいないと意味がわからないと思うため、本編を先に読んでおく必要があります。
ニアやリューク、松田などのおなじみのキャラクターのその後の姿が描かれるので、DEATH NOTEのファンの方はより嬉しい内容になっていると思います。

各作品の感想は下記のとおりです。

・Cキラ編
最終回から3年後の世界が舞台です。
重病人や生きる意味を失くし死を希望する老人を中心とした、謎の心臓麻痺が頻発し、日本の少子化問題や年金問題が解消される。
世間は、これが新たなキラによる事件と騒ぎ出すが、一方で、Lとなったニアは冷ややかな反応を示すというもの。
ニアによりChirpであると言われ、かつてのキラに比較すると凡人なCキラさえ崇拝してしまうメディアや大衆、それに松田の反応が面白かったです。
短編で元作品に比較すると規模の小さな話ですが、オチが付いていて良作でした。
死神界に帰ったリュークの姿が見えるのも、ファンサービスがあってよかったです。

・Aキラ編
2020年に掲載された読み切り作品。
Cキラに比べると頭が切れて、国家間をまたいだすごい展開だと思います。
AキラのAはAuctionのAで、本作のAキラは手に入れたデスノートをオークションで売りさばくことを計画します。
本当にうまいやり方で展開していて、本作中Lもキラに敗北します。
ラストは、ちょっとずるい終わり方と思いました。
これであればキラ完全勝利で終わってもよいのでは?と思ったのですが。

・DEATH NOTEにラクガキ4コマ
"DEATH NOTE"を元にしたギャグ4コマです。
本編が基本的にシリアス展開なので、デスノコラのような雑な面白さが逆にシュールで良いです。
箸休め的な内容ですね。

・L - One Day / L - The Wammy's House
DEATH NOTEの実写映画の写真集兼設定資料集の『L FILE No.15』に収録されていた短編マンガ。
ページ数は少なく、"DEATH NOTE"のというよりは、Lというキャラクターを深堀りしていて、Lのファン向けと思いました。

・鏡太郎編
DEATH NOTE連載前の読み切り、DEATH NOTE 13巻にも収録されています。
本編とはまた別の世界の話っぽいですね。
リュークは登場しますが、それ以外の本編登場キャラは出てこず、DEATH NOTEの設定も若干異なります。
主人公の鏡太郎は、一般的な13歳の男の子で、拾ったノートに日課の日記を書くと、そこに書かれた同級生が死んでしまいます。
知らずに殺人をしてしまうなんてトラウマものですが、ご安心を、本作では死を取り消す消しゴム「DEATH ERASER」を使えば、ひょっこり生き返ります。
正直、命が軽すぎて笑いました。
ラストは珍しく主人公に裁きがない感じで終わります。
読みやすいですが、オチが弱い感じがしたのが残念でした。
ただ、どの作品も絵が美麗で読みやすく、数年来のDEATH NOTE新刊をとても楽しく読めました。
良短編集だと思います。おすすめです。

DEATH NOTE短編集

レビュー(227)件

完結・全1巻

1.5

1巻まで読みました

私の好みではなかった

2巻無料

プラチナエンド

レビュー(388)件

完結・全14巻

3.5

面白い、おすすめできる。

バクマン。 BAKUMAN

レビュー(1474)件

完結・全20巻

5.0

設定からしてすごすぎる。
名作。

DEATH NOTE デスノート

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完結・全13巻

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