浦沢直樹さんの作品の書影

浦沢直樹

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3,371

4.3

2巻まで読みました

20世紀少年の完結編。
人類滅亡のために作られた"ともだち"のUFOが落ち、"ともだち"の企みを破ったケンヂたちが、"ともだち"の正体と過去の精算に動く内容です。
一応、ラストで"ともだち"の正体が明かされ、その動機についても、対読者に向けてはオープンとなります。
そのきっかけは、世界を混乱に陥れ、大勢の死傷者を出すに至ったにしては些細なできごとでした。

ただ、20世紀少年も含めストーリーは複雑なので、それまでの内容を理解していないと、最後まで読んでも意味が分からなかった、となる可能性があります。
また、超技術や巨大ロボット、巨大な宗教団体、政治団体を立ち上げるだけの資金や科学力の出処は不明のままで終わります。
"ともだち"の正体やその動機についてはわかりましたが、いまいちスッキリしない部分もある終わり方と思います。
"ともだち"の覆面の下の顔があるキャラとそっくりだったところなども、結局、明かされないまま終わった気がします。
普通に読んでも解説がほしい中で未回収の伏線も混在しており、その意味でも複雑な作品でした。

とはいえ、絶望的と言って良い状況から"ともだち"騒動を収束させていて、ケンヂたちの嫌疑やカンナの母の件も含め、大団円で終わっています。
カタルシスのようなものは無いですが、構成がかなりしっかりしている良作でした。
読むのに結構骨が折れる作品ですが、話題にもあった有名作ということもあり、興味があれば読んでみていいと思います。

21世紀少年

レビュー(340)件

完結・全2巻

4.3

22巻まで読みました

コンビニ店長をしている冴えない青年・ケンヂは、身の回りで起こる不可解な事件が、自身が子供の頃に秘密基地で書いた『よげんの書』の内容をなぞっていることに気づく。
それらは"ともだち"と呼ばれる謎の人物によって引き起こされていた。
宗教団体のような"ともだち"の集団は、政党を率いて社会的な立場を強くしていっていた。
また、『よげんの書』では、2000年に巨大ロボットが現れて人類は絶滅すると書いていたことを思い出したケンヂは、かつて秘密基地の仲間だった友人たちを集め、"ともだち"に対抗する。

星雲賞受賞作で、3部作で実写映画化もされたストーリーマンガ。
世界征服を企む"ともだち"と戦う、ケンヂと仲間たちの姿が描かれたものとなっています。
『よげんの書』を知る"ともだち"とは何者なのか、幼い日の思い出が現在と交錯し、やがて謎が解き明かされてゆく展開です。
4部作になっていて、巨大ロボットの進撃を食い止めるべくケンヂたちが立ち上がる1部、ケンヂの姉の娘・カンナに主人公をバトンタッチし、世界の救世主となった"ともだち"に叛逆する2部、世界大統領となった"ともだち"がその真の企みを明かすまでを描いた3部、そして完結編の4部構成です。
続編も含めて全24巻とかなり長く、キャラも多くてストーリーも複雑、テンポもあまり良くないです。
時系列と登場人物を整理しながら読まないとわけがわからなくなり、それであってもかなり終盤にならないと回収されない伏線が、作中多数張られます。
そのためやや読みにくさを感じるところがありますが、過去の因縁と現在の事件が絡み合ったシナリオは秀逸で、はまれる人ははまれるかと思います。
読むたびに謎が増えてゆき、解決しないまま舞台が数年後になったりするので、途中で読むのを中断すると、次読み始めたときに何がなんだかわからなくなるので注意が必要ですね。

ただ、20世紀少年では、最後までともだちの正体は明かされず、ケンヂがギターをかき鳴らして終わりとなります。
続編に21世紀少年があり、21世紀少年は20世紀少年のタイトルだけ変えた直接の続きで、こちらで"ともだち"の正体が明かされる形になります。
20世紀少年だけだと最後すごい中途半端な終わり方になるので、読む場合は21世紀少年も最後に読む必要ありです。

20世紀少年 本格科学冒険漫画

レビュー(831)件

完結・全22巻

3.0

18巻まで読みました

名作

Masterキートン

レビュー(218)件

完結・全18巻

3.5

11巻まで読みました

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完全版 20世紀少年

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