昭和58年夏、運命に打ち勝った古手梨花は、理想の世界を仲間達と満喫していた。しかし不慮の事故により、またしても違うカケラに飛ばされてしまう。その世界は鷹野も入江もおらず、悟史が健在である、かつて経験したことのない世界だった。梨花は、元の世界に戻れるのか!?梨花の長い旅路の意味を問い直す、竜騎士07原作の痛切なる「ひぐらし」アフターストーリー!!
「ひぐらしのなく頃に・礼」の短話、賽殺し編のコミカライズ。 「ひぐらしのなく頃に・礼」は、"賽殺し編"、"昼壊し編"で完結となります。 一応、さらにおまけのショートシナリオである"罰恋し編"も漫画化していますが、単体で販売はされておらず、別の章の購入特典だったため、微妙にプレミアがついています。 古本で安値で見かけたら即購入ですね。 昼壊し編がコメディ枠だったのに対し、本作はシリアス展開です。 本編の完結後、プールに遊びに行った部活メンバーだったが、古手梨花はちょっとした不注意でトラックに撥ねられてしまう。 梨花が目覚めた世界は、元の世界とはどこか違うifの世界だったという展開です。 主人公は古手梨花。 「もし全てのサイコロの目が良い方向に転がっていれば」という世界で、それでも元を選択したいか、戻るべきかという内容で、とても矛盾なく練られた作品だと思いました。 (礼になって、急に"古手神社の至宝"なる、ドラえもんの秘密道具的なものが次々出てきた感はありますが) ひぐらし本編ではありえないifなので、特別編っぽい内容だと思いました。 ただ、最終話の直前までどう畳むのか、ハラハラしながら読み進めていましたが、最終話で急に慌ただしく畳み始めた感じがしたため、欲を言えばもう少し尺が欲しかったと思います。 とはいえ、十分楽しめる内容でした。 原作を損なわないコミカライズだと思います。 できれば罰恋し編も読んでみたいですが、難しそうだな。
by うにたべたい (581)昭和58年夏──。死のループを抜け出した雛見沢村には平和な日々が訪れていた。梨花は仲間とすごす初めての夏休みに心躍らせていた。しかし、楽しいはずの夏休みは計画とは裏腹に何一つ上手くいかないはじまりだった。そんな梨花のもとに旅行の計画が持ち込まれ事態は大変なことに……。一体、梨花の夏休みはどうなってしまうのか!?
「ひぐらしのなく頃に」のマンガオリジナルストーリーとしては4作目にあたる作品。 ひぐらし本編の最終章・祭噺し編の後日談で、マンガオリジナルの他3作(祭囃し編、鬼曝し編、現壊し編)とは異なり、グロ・ホラー・サスペンス要素は無いです。 同じく、本編完結後のストーリーでは賽殺し編がありましたが、わけのわからないIFの世界に飛ばされて帰り方を模索する賽殺し編とも違い、本作は最後まで田舎の少年たちの冒険譚となっていました。 主人公は古手梨花です。 ループする世界を抜け出すことに成功した梨花は、初めて夏休みを迎えて心が踊っていたのですが、何をやっても空回りしてしまい戸惑っていた。 羽入は、そんな梨花に、これを機会に雛見沢村から飛び出して、東京へ旅行に行ってはどうかと提案する。 いつもの部活メンバーもそれに賛同するが、子供だけで遠方に行くことを大人たちに反対されたため、圭一たちは村をこっそり抜け出すことを画策するという展開です。 雛見沢症候群の女王感染者なのに遠方に行っていのかというところについては、都合よく落ち着いてきているので少しくらい不在にしても平気ということになっていて、設定的なところが色々緩いです。 抜け出した後どうするつもりかあまり考えられていなかったり、いきあたりばったり感がありました。 事件らしい事件も発生せず、終盤、羽入の絡みでなんかいい話っぽくなっていますが、個人的にはグロやサスペンス要素ありきの"ひぐらし"と思っているところがあるので、本作は微妙でした。 ループを抜け出した梨花が、その次のステップとして前に進むための物語なのかなと思います。 作者は影崎由那氏。 "かりん"を描いていた方ですね。絵は可愛らしく、読みやすいです。 全1巻と短いので、ひぐらし本編読了後続きを読みたいと思ったら手にとっていいと思います。
by うにたべたい (581)「ひぐらしのなく頃に」を元にしたオリジナルストーリーのマンガ版ひぐらし4作のうちの1作。 他の3作は「宵越し編」、「心癒し編」、「鬼曝し編」です。 作画担当は「鬼曝し編」と同じ鬼頭えん氏ですが、「鬼曝し編」とは関連はない、別作品となっています。 園崎詩音がメインで、詩音が本家の決定で幽閉されている全寮制の女子校・聖ルーチア学園が舞台です。 詩音の同級生の「香坂瑞穂」は、祖母に殺されかけ庇った父が代わりに殺されてしまったという噂のある生徒で、自分に似た境遇の瑞穂に詩音は興味を持ちます。 誰にも心を開こうとしない瑞穂に詩音は接触しますが、そんな折、男性教師の変死体が発見される、という展開です。 作中大石が登場し、ひぐらしっぽい奇妙な秘密が明かされ、意味ありげなセリフを口にする謎の双子が登場するのですが、謎がほとんど解明されないまま途中でぷっつりと終了となっていて、コミックスでは鬼曝し編のおまけマンガが追加される形で刊行、事件の謎は明かされないまま打ち切りとなったという作品です。 途中終了ですがそこまではとても面白く、また、作中で詩音のグラマラスな全裸が描かれるので、機会があれば読んでいいと思います(続きがないのでやきもきしますが)。 鬼頭えんさんのかわいらしい一方で不気味さも出せる絵はとても好きなので、この終わり方はとても残念です。 コミックス全一巻の後ろ半分は、鬼曝し編で鬼頭えんさんが描きたかったことを描く"鬼曝し編 裏返し"と、鬼曝し編のアフターストーリーとなっています。 半分は鬼曝し編関連なので、鬼曝し編を先に読んでおく必要があります。 イキイキとした夏美ちゃんがかわいいおまけマンガでした。 「現壊し編」は何も解決しないまま終了しますが、いきなり終了するのではなく、一応、最終話は"完"となっていて、休載ではなくこれで完結の様子です。 続きは描かれなそうなので、おすすめはできないですが、もう少しで名作になったような感じがあって惜しい作品と思います。
by うにたべたい (581)某地方の山奥…。その村外れにあるバス停留所「雛見沢停留所」…。女子高生の梨花は、後輩の魅音と共にこの場所を訪れる。雛見沢でのダム建設を巡り絡み合う人間模様。そして語られる地域に根付く“オヤシロさま”の祟り。待ち受けるのは惨劇か、それとも…!?
「ひぐらしのなく頃に」の前身として書かれていた舞台用脚本のコミカライズ。 主人公はひぐらしの登場人物と同姓同名の2人「古手梨花」と「園崎魅音」ですが、年齢は2人とも高校生に設定されていて2人の関係性もひぐらしとは異なります。 ある寒村のバス停を舞台に、集まってくる人々の会話や挙動から恐ろしい事件や陰謀が少しづつ顔を覗かせ、やがて全てはミステリアスな謎を残して集結する内容となっています。 レズっけのある女子高生2人が主人公で、絵は肉質的、特に魅音の服装は露出が高いイケイケな感じのため、お気楽な感じで読めるかと思っていたのですが、想定と全く異なっていました。 "オヤシロ様の祟り"や、"喉を掻き毟って自死する"などの設定は本作から健在で、拷問シーンこそ無いものの人が人を直接的に殺害する描写も多々あります。 腹の底から大量の蛆虫が這い上がるシーンなどがあり、グロさは本編に負けないレベルと思いました。 舞台っぽい台詞回しや場面が停留所から変わらない点などから、元が脚本であることを感じさせますが、それがいい感じの演出になっていて、この不思議な世界を客観的視点で見ている気分にさせてくれます。 舞台化しても、普通に面白い作品になるんじゃないかなと感じました。 内容は濃いですが、全1巻でテンポよくサクッと読めます。 ストーリー上の繋がりは無いのでひぐらしは知らなくても楽しめますが、主人公2人の容姿であったり、設定であったりの部分でひぐらしとリンクするところがあるので、ひぐらしをある程度知った上で読んだ方がより楽しめると思います。
by うにたべたい (581)