咲坂伊緒さんの作品の書影

咲坂伊緒

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作品数:14

おのまいさん、他2人がファンになりました
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1,840

3.5

13巻まで読みました

忘れた

アオハライド

レビュー(688)件

完結・全13巻

3.9

10巻まで読みました

安堂君が正義

ストロボ・エッジ

レビュー(597)件

完結・全10巻

3.7

青春のバイブルだった。。。

アオハライド

レビュー(688)件

完結・全13巻

5.0

10巻まで読みました

少女漫画で最初にハマった!

ストロボ・エッジ

レビュー(597)件

完結・全10巻

5.0

13巻まで読みました

咲坂先生なのでね!

アオハライド

レビュー(688)件

完結・全13巻

3.8

12巻まで読みました

咲坂伊緒さんの青春三部作の3作目。
三部作と呼んでいますが、3作にストーリー上のつながりはなく、時系列や、他作品のキャラクターが実は親戚関係で、ということもない、まったく独立した作品です。
そのため、どの作品から読んでも問題ないです。
ちなみに青春三部作という呼び方もオフィシャルなんだかよくわからなくて、次の作品も高校生同士のアオハルだったら、ころっと四部作ということになっているかもですね。

他の2作同様、高校生同士の恋愛ドラマで、特に突飛な設定や壮大なバックボーン等はない普通の少年少女たちが、自分の感情をひた隠して誤解してすれ違って、遠回りして近づいて離れて、そうして最後に自分の本当に気持ちに気づく物語です。
なお、本作のヒロインは2人です。
恋愛の考え方が異なる、価値観の違う2人の女の子がそれぞれ悩んで恋をする展開となっています。

消極的で自分に自身が持てず、おとなしく人の目を見て話せない女の子「市原 由奈」。
マンガが好きで、いつか少女マンガに出てくるような王子様が現れることを夢見ています。
そんな彼女の前に、子供の頃、絵本で見た王子様そっくりな男の子が現れて、犬のウンコを踏みそうになった由奈を注意してくれます。
もうひとりの主人公「山本 朱里」は、急ぎの用で出かけるところ家に財布を忘れ、駅で困っていたところ、偶然通りかかった見ず知らずの女の子(由奈)に声をかけて、事情を説明してお金を貸してくれないかと頼みます。
後日、落ち合って由奈にお金を返した朱里は、その帰り道で、由奈と朱里が偶然同じマンションに住んでいること、同じ高校に進学することを知ります。
そのまま朱里は、由奈の部屋に遊びに来くるのですが、その時に由奈の幼馴染で同じマンションに住んでいる「乾 和臣」が現れ、まさに少女マンガのようなシチュエーションに朱里は盛り上がるのですが、由奈はそんな関係ではないと否定します。
そこで2人の恋愛に対する考え方が決定的に違うことを知り、2人はお互いの考えに戸惑いを覚える。
その後、由奈が出会った王子様が朱里の双子の弟「山本 理央」であること、さらに、1巻ラストで、理央に衝撃的な秘密があることが明かされます。

咲坂伊緒さんの作品は"ストロボ・エッジ"、"アオハライド"と本作しか読んだことがないですが、本作は他の2作に比べ、シチュエーションが特殊と感じます。
想いがあるけど、"伝えることができない"、怖くて"できない"、恥ずかしくて"できない"、ではなく、本当に気持ちを抑えるしかないような、小説のような特殊な状況で苦しむ2人が描かれていて、これまでの作品とは少しテーマが違うと感じました。
また、学校ともう一つ、4人が住むマンションがメインの舞台になっていて、4人それぞれの両親の気持ち、家庭環境へ話が及びます。
特に終盤は、マンション内の噂好きのおばちゃんが現れたり、将来の仕事の話になったり、4人の恋愛ドラマとは違う方向に話が行くので、他の2作とはちょっと毛色の違う作品と思った方が良いと思います。
おもしろかったですが、個人的には序盤の、タイトル通り、思ったり思われたり、ふったりふられたりの展開が切なさを感じて好みですね。

思い、思われ、ふり、ふられ

レビュー(382)件

完結・全12巻

4.4

10巻まで読みました

咲坂伊緒さんの青春三部作の1作目。
特筆するような特徴のない、強いていえば素直さが取り柄な女子高生「木下 仁菜子」を主人公においた恋愛マンガです。
根幹となるのは仁菜子と、同級生の男子「一ノ瀬 蓮」の恋模様ですが、サブキャラクターの恋愛ドラマにもスポットがあたっていて、恋愛のベクトルがあちこちに飛び交いながらも、本当の気持ちはうまく伝わらない展開が描かれているものとなります。

蓮は、彼にアタックして玉砕した女子は同盟を組んでいるほどクラスで話題の男子で、仁菜子も彼が気になる女子の1人です。
ある日、帰りの電車の中で偶然に蓮と一緒になった仁菜子は、その気持ちが恋だと自覚します。
蓮には中学時代から一緒だった男友達「是永 大樹」がいるのですが、蓮の想いが心を占めてしまった彼女は、大樹の告白を断り、蓮に想いを伝えます。
が、蓮にはすでに彼女がおり、仁菜子は振られてしまう。
その様を見ていた蓮の友人「安堂 拓海」は、興味本位で仁菜子に近づくが、一途な彼女に惹かれていく。
少し天然が入っているけどまっすぐな仁菜子が、初めての感情に戸惑う様は、とてもかわいらしくて、読んでいる間は基本的にニヤニヤしていました。
少女マンガらしいベタベタな女性目線の恋愛マンガですが、展開のテンポは良くて仁菜子の仕草には"キュン"と来ることが多く、男性にもオススメできる作品かと思います。

仁菜子と蓮の友人の恋愛ドラマや、過去の話にそれる回もあって、巻末にサイドストーリーが入る巻もあります。
個人的には苦手さを感じることが多いのですが、それに何巻もかけるわけでもなく、それによってダレるということもなかったと思います。
壮大なストーリーが展開されるわけでもない、誰が死ぬとか、大きな成果を上げたわけでもないのに、途中何度も涙腺が緩み、最後はとてもうれしい気持ちになりました。
すごく好きな作品です。

ストロボ・エッジ

レビュー(597)件

完結・全10巻

4.2

13巻まで読みました

咲坂伊緒さんの青春三部作の2作目。
タイトルは"アオハル(青春)"と"ライド(ride)"を繋げた造語で、恋愛に臆病で不器用な少年少女たちが、一生懸命青春する内容になっています。
SF要素や、出オチのような突飛なステータスを持ったキャラクターがいない、本当にどこにでもいる普通の、だけど世界に一人しかいない特別な女子高校生、男子高校生が主人公で、非現実性はないごく普通の恋愛マンガとなっています。

主人公は高校生の女子「吉岡 双葉」。
彼女は中学生の時、隣のクラスの「田中くん」のことが好きになり、夏祭りに行く約束をしたが、約束の場所に田中くんは現れず、何も伝えられないまま彼は転校してしまう。
大人しい性格からクラスの女子にハブられていた彼女は、高校入学を機にガサツな振る舞いをすることで、クラスの女子ともうまくやっていたのだが、そんなある日、「馬渕 洸」という田中くんとどこか似ている同級生に出会う。
性格が全く違うのにどこか気になる彼は、両親の離婚によって苗字の変わった田中くんだった。
その後2年生に進学、皮を被ることをやめた彼女は、行動を起こすため学級委員長になり、上辺だけじゃない本当の友達を作る。
双葉と洸は、ストーリー開始時点でお互いが気になる存在として認識し合っているのに、あと1ミリの距離が踏み出せず、すれ違って、もう少しなのに結局交わらない。
洸は心にわだかまりを抱えたまま踏み出せず、双葉はそんな洸の気持ちに気づかない。
また、そんな中で双葉にアプローチをかけてくる男の子「菊池 冬馬」が現れたり、洸にも、長崎から洸が一番辛い時に一緒にいてくれた女友達「成海 唯」が引っ越してくるなど、すんなりとはいかない展開が続きます。
傍から見ていると、紐付ける糸とは逆方向の選択を繰り返す2人にやきもきします。
ただ、ラストの展開はちょっと駆け足感を感じました。
もう少しめんどくさいステップを踏みそうに思いましたが、
意外とあっさりな感じがあったかも?でもハッピーエンドで、とてもおもしろかったです。
ちなみに双葉ちゃんが洸を嗅ぐシーンが数回ありましたが、これは双葉ちゃんの趣味なのでしょうか。
(実は女子は、男子を一般的に嗅ぐものなのだろうか。。)

アオハライド

レビュー(688)件

完結・全13巻

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