130
発刊: 2007.01.22 ~
既刊1巻
新刊通知
a本書は、1962年に貸本漫画出版社から刊行された長編少女漫画で、発表当時、著者2年ぶりの長編でした。これまで未復刻のためうかがうことができなかった著者の貸本時代後期の作風の一端を知ることが出来る貴重な復刻となります。物語の主人公・ほのおは、父親が焼死した火事のときに生まれた少女で炎(赤い蝶)を異常に怖がる癖が嵩じて、火事につながる火の元を瞬時に察知する能力を身につけてしまいます。そんな彼女と級友である女子生徒、彼女らの憧れの存在である男性教師とのいきいきとした交流が楽しく描かれる一方、主人公の火への恐れが常軌を逸した展開を呼ぶことになります。少女漫画の可憐な意匠を残しつつ、少女の繊細な感性に基づいた心理サスペンスが展開する、斬新な超能力SFの傑作です。解説小冊子付。
【なれ合いの不倫を続ける知乃は、初恋の相手と再会し…?感動ドラマ】 妻子持ちの男となれ合いの不倫を続けている知乃(ちの)が、派遣先のパーティーで再会したのは、12年前に自ら「逃げてしまった」初恋の人・郡山聡(こおりやまさとし)。8歳の時聴覚を失った彼と、幼くも丁寧に時を刻んできた「二人だけの世界」は、永遠に続くはずだった…。しかし高校2年の知乃を襲った悲劇はそれを許さず、彼から離れる事に。以来、誰と肌を重ねても何も感じず…。“ひと”は“ひと”を本当に信じてもいいのですか?愛と憎しみ、優しさと罪、そして命。