◆森島明子さん推薦!ーー「同性婚」という新しい選択肢と「結婚」という名の古い価値観に苦しむリアルーー◆カリフォルニア州ロサンゼルスに住む女性同士のカップル、ドイツ系アメリカ人のアンナと、日本人の早紀。同性婚を禁じる“提案8号”の違憲判決を機に、アンナは早紀に求婚する。翻訳の仕事も軌道に乗り始めて幸せいっぱいの早紀だが、結婚を知った上司の反応は……。父との関係に悩むアンナ。周囲の無理解に直面する早紀。結婚し、養子を得て幸せな家庭を築いていたが、パートナーを亡くした隣人のショーン。ロサンゼルス在住の著者が描く、とある結婚の物語。
▼第1話/我、童貞を捨てり ▼第2話/我が、母ちゃん ▼第3話/最初はゲンコ ▼第4話/ケツ割るな ▼第5話/ドンピンさん ▼第6話/定やん ▼第7話/敬礼 ▼第8話/鍋は舌で洗え ▼第9話/居酒屋の味 ●主な登場人物/勇魚(いさ)(高校を中退し板前を志す。17歳)、ダルマ(料亭・うめだで働く板前の見習い。いさの先輩)、早苗(居酒屋・早苗の女将)、こより(早苗と一緒に住む芸者見習い) ●あらすじ/地方の港町に住む17歳の高校生・いさは、今日学校を辞めてきた。机の上の勉強は性に合わない。職人、それも父親と同じ板前になることに決めたのだ。しかし、都会の料亭に就職する前にしなければならないことがある。それは、童貞を捨てること…。そこでいさは、2年前から“最初はこの人”と心に決めていた女性に直接アタックする…(第1話)。 ▼突然学校を辞め、板前になることを告げられたいさの母親。5年も家に帰らず、その間一銭もお金を家に入れず、あちこちに女も作る父親と同じ道に進むのかと反対する。しかし本当は、たったひとりの息子が家を出てしまうのが寂しいのだ… (第2話)。 ●本巻の特徴/父親と同じ板前の道に進んだいさが、様々なことに反発しながらも、少しずつ料理人としての自覚を持っていく様が描かれる。 ●その他の登場人物/いさの母親(第1~3話)、元板前で現在アル中・定(第5、6話)、料亭・うめだの先輩板前・貫(3、4、7~9話)
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発刊: 2014.10.30 ~
完結・全1巻
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a人と人との繋がりを透明に残酷に描き出す。 結婚式前々日に婚約者は自ら命を絶った。動機に心当たりはなく、家族にも友人にもその理由はわからない…表題作「幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい」。 書店員の女性のとある一日。思いがけない出来事があり、想像もしなかった言葉をかけられる、そんな普通の一日。…「書店員波山個間子」 13歳、中学生、夏休みの課題図書、国語の先生、お爺さん先生…「谷後先生」 結婚しようと決めた日のこと。ちゃんとふたり、幸せだった日の。表題作の前日譚…「海を見に行く」。 ほか、「自転車は晴れ」「甘党兄弟」「少女とカメラ」など、全12作を収録。