グ・ラ・メ!

西村ミツル

3.19

660

発刊:2007.02.09 〜

完結・全13巻

『グ・ラ・メ!(1)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(2)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(3)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(4)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(5)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(6)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(7)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(8)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(9)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(10)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(11)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(12)』巻の書影
『グ・ラ・メ!(13)』巻の書影
うにたべたいさんが読んでいます

あらすじストーリー紹介

永年の時を経て蘇る伝統。新首相阿藤が復活させた官邸料理人。料亭政治という闇を吹き払い、開かれた官邸をアピールする為に抜擢された料理人は若干25歳の女の子・一木くるみ。一見頼りなさそうに見えるくるみだが、大使館公邸料理人・大沢公を師に持つ実力は折り紙つきだ。くるみに要求されるのは、首相の正餐の手助けをする事で…。「大使閣下の料理人」の西村ミツルが、期待の新人大崎充とタッグを組み送る料理人くるみの活躍。

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この漫画のレビュー

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5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.19

6件の評価

4.6

13巻まで読みました

第45代、及び第48代から51代に渡り首相を務めてきた吉田茂内閣時に任があった官邸料理人。
新たに内閣総理大臣となった「阿藤一郎」は、日本独自の料亭政治を廃止し、国民へのアピールのため、吉田茂より不在だった官邸料理人を復活させることにした。
官邸に招かれる要人、国賓、スポーツ選手などに、官邸料理人として着任した「一木くるみ」はメッセージを込めた料理を提供する、というストーリー。

政治的ないざこざや人間関係、また国家間の問題についても、メッセージが込められた一皿でより良い関係として前に進む手助けをする展開となっています。
序盤は1話ないし数話程度の短話で完結するパターンでしたが、中後半より官邸勤めから飛び出し、くるみがフレンチの世界大会に参戦する「カレーム・ドーム編」になります。
その後、雑誌が休刊となりカレーム・ドーム決勝まで描かれず連載は終了。
官邸料理人時にくるみの補佐をしていた「神矢ノエル」の娘の回想という形で幕を閉じました。

作る料理はフレンチを主体とした創作料理で、サイゼのミラノ風ドリアで満足する私的には味の想像ができないような料理ばかりでした。
食べる姿はおいしそうで、レシピの解説があるストーリーもあるのですが、目で味わうにはある程度、ちゃんとしたお店の料理の知識が必要になりそうです。
官邸が舞台ということで、固有名詞は置き換えられているものの実際の時事問題を絡めた展開も多くありますが、展開はシンプルでわかりやすかったです。
展開的にどうしてもご都合主義な感じが出てしまうのは仕方ないポイントとだと思います。
料理を提供される側も妙に料理に詳しかったりして、私なぞは「なんかよくわからないけどおいしい気がするー」という感想で終わりそうなものですが、まんまと料理の裏の意味を読み取って感心する展開になっています。

絵はとてもキレイで読みやすいです。
美女が多数登場し、尻の描き込みにこだわりを感じますが、絵がキレイすぎてエロスはあまり感じません。
それよりも、序盤くるみのライバルポジションとして「岩月理子」という娘が登場するのですが、こいつが自分勝手にやりたい放題やって失敗するくせに反省する素振りもないのがちょっとムッときました。
こいつに限らずくるみの周りに現れるキャラは基本最初は敵として現れるので、毎話苦労が絶えない主人公だなと感じました。

ドラマ化もされた作品ですが、前述の通り、途中で終わった感じがあるのが残念。
なお、次回作は無いですが、前作はあるようなので、そのうち読んでみたいと思います。

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