2012年01月26日発売
15巻
幼い頃から妖が見える実沙緒。そんな彼女をいつも守ってくれた初恋の人・匡(きょう)。「いつかきっと迎えに行くから」・・・子供の頃に交わした約束の通り、16歳の誕生日の前日に実沙緒は匡と再会する。だが、そこで告げられたのは「16歳を境に、仙果である実沙緒の血肉が妖に不老不死を与え、花嫁に迎えればその一族に繁栄をもたらす」というものだった。そして匡もまた、実沙緒を狙う妖、「天狗」の当主だったのだ。人間の実沙緒が妖の匡と結ばれた後、どうなるかわからないという状況のなか、匡が瀕死の状態になり、ついに2人は結ばれる。絶大な力を得た匡だったが、そこに消息不明だった兄・祥が現れる。祥の目的は、ほかの妖を操って乱世を作り出すことだった。壮絶な戦いの末、祥を倒した匡。けれど祥は「いずれ匡は、実沙緒を殺すことになる」という、不吉な予言を遺したのだった。そして、仙果の運命を記した書物・仙果録が行方不明のなか、実沙緒に今までなかった力が現れて・・・!?