2006年09月29日発売
10巻
▼第1章/丹波崩し〔二〕(掻掘/別れ/再会)▼第2章/丹波崩し〔三〕(夜鷹/転身/竹間沢/共鳴り)●主な登場人物/カムイ(夙谷の非人から天才的忍者に。現在は抜忍として逃亡の日々)、宮城音弥(貧乏御家人の子から青山美濃守の小姓になった美少年)、草加竜之進(武家社会に疑問を持つ、元日置領次席家老の子。行きがかり上、笹一角を名乗る)、正助(日置大一揆を指導した廉で舌を抜かれた元農民。庄左ヱ門と名を改め、土木測量に従事する黒鍬衆頭に)●あらすじ/行方不明だった錦丹波の娘・鞘香が、薬漬けにされ廃人同様の姿で日置へ連れ戻されてきた。アヤメ・竜之進らの看病で、次第に回復に向かう鞘香…。一方、丹波のもとには望月佐渡守らが訪れ、日置領の年貢米五百石を財政難にあえぐ望月藩のために貸してほしいと懇願してきて…(「丹波崩し(二)」)。●本巻の特徴/錦丹波と鞘香が、老中筆頭・酒井忠清を後ろ盾とする望月佐渡守の罠により、捕らわれて江戸送りに!! 酒井家の奥勤めの身となっていた加代の嘆願で処刑を免れ、放免されたふたりだが…?●その他の登場人物/酒井忠清(老中筆頭。下馬将軍といわれる権力者)、望月佐渡守(猿投沢城主。一万石だが酒井の陰の参謀で、権謀術数に長ける)、錦丹波(日置領代官。以前は農民を弾圧したが、その後善政に転じる)、鞘香(丹波の娘。行方不明の後、精神錯乱の状態で発見された)、加代(花巻村農民の娘。鞘香と友人になるが、二人して行方不明に)、冬木道無(腕の確かな医者だが、実は義賊・不知火党の首魁)、アヤメ(道無の娘。竜之進の妻)、堀田正俊(幕府奏者番。気弱な将軍を守り、酒井の専横に対決)、苔丸(=スダレ。日置領内の百姓影組頭)、竹間沢(日置領竹間沢村庄屋)