ジーンブライド2

ジーンブライド2巻の表紙

2022年08月08日発売

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ジーンブライド(2)のあらすじストーリー紹介

【電子限定!雑誌掲載時のカラー扉収録!】「あたしは二度と彼女の現実を笑わない。」[私の少年]の高野ひと深最新作!各メディアで話題騒然!私たちの生きづらさ×学園SF。諫早依知(30)は、元同級生・正木蒔人との再会を機に、学生時代に“救えなかった”友人・繪堂恵波を思い出すようになった。恵波の現在を知るべく、蒔人に協力を頼んだその日ーー。依知と蒔人は【依知と同じ顔、同じ名前を持つ少女】に遭遇。少女の名は諫早壱(14)。血縁関係に心当たりはないが、彼女も依知の出身校・秀光館学園で生まれ育った「内部生」だと言う。大混乱のまま別れた後、壱に間違えられた依知は学園の追っ手に襲われて……!?ついに語られる依知と恵波の学園時代。そこにはきっと、あなたが見てきた景色がある。物語の“本当の”幕が開く第2巻!特別対談×ヤマシタトモコ氏収録!

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ジーンブライドの漫画の詳細情報

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3.38

37件の評価

4.5

2巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

女であるゆえの生きづらさに、日々新鮮に絶望するヒロイン・諫早依知。 そんな彼女の元へ、元同級生の正木蒔人が突然会いに来た。 15年前の出来事の礼に来たと言う彼を依知は警戒するが、独特なペースで生きる蒔人は依知を全くおびやかさない。凸凹なふたりは互いに助け合う仲になっていき…?

高野先生の覚悟を感じる作品だなぁと感じた。女性であるがゆえの生きづらさ、男性からの性的目線などめちゃくちゃしっかり描いていらっしゃる。そのため、男性が全員悪で、蒔人みたいなイレギュラータイプは正とされてしまっているので、そこに疑問や批判を言う人がいるだろうなぁと思いました。フェミニズムをテーマとしているため、それぐらいの表現は必要になってくるとは思うので、そこの点含め、この作品を執筆するのに相当な勇気が必要だっただろう、と感じました。そんな先生の熱量が感じられる良作です。

しかもただただ女性の生きづらさを描き続けるのではなく、SFチックな要素を1巻のラストに出してきて、続刊を買わざるを得ないストーリー展開になっている…!!フェミニズムを説くだけだったらただの評論にすぎないけど、しっかり"漫画としての面白さ"を盛り込んでくれています。

"エンタメばかり選んでいたら人は死ぬ"そんな考えに至ったこともなかったので、すごく考えさせられました。エンタメを積み重ねていけばいずれ人は耐えられなくなる。怒りたいときに怒りを選択できなくなるなぁと。
ぜひ、一度読んでみて考えてみてほしい作品です!!

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