電撃文庫の大ヒットタイトル『灼眼のシャナ』のコミックス第1巻がついに発売!ごく普通の高校生・坂井悠二はある日突然、異世界からの略奪者“紅世の徒”に襲われる。そしてそれを助けたのは、炎のように紅い髪と眼を持つ謎の少女。しかし少女から告げられたのは、悠二がすでに死者であり、今の自分はその“残滓”だという驚愕の事実だった。炎髪灼眼の討ち手・シャナと、悠二の物語が今幕を開ける!
2クールが2回と、プラスOVA、劇場版でアニメ化もした、電撃文庫の人気ライトノベル『灼眼のシャナ』のコミカライズ版。 原作ラノベの作画は涼宮ハルヒの憂鬱シリーズでおなじみいとうのいぢ氏。 ファンが多い全盛期ののいぢのコミカライズはとても大変そうですが、キャラの特徴が捕らえられていてなおかつすごく動きが描けている、名コミカライズだと思います。 ちなみに作画担当の笹倉綾人氏は茜新社で成人向けマンガも描いているのですが、本作はエロ要素はほぼないです。 そのため、成人向けで培った技術で悠二のトーチが不必要に燃え上がり、シャナのフレイムにヘイズするような展開はなかったです。 ちなみに私は、アニメは主題歌は歌えますが、流行っているときに乗り遅れてしまいアニメ未視聴、原作も未読。 コミカライズで初めて本作を読みました。 主人公の平凡な高校生「坂井悠二」が、人を食う異世界人"紅世の徒"と、それを狩る"フレイムヘイズ"との戦いに巻き込まれる展開です。 フレイムヘイズの少女「シャナ」が、ひょんなことより悠二と共に行動することとなります。 なお、悠二は物語開始時点ですでに死んでいて、"トーチ"という状態にあったのですが、悠二は特殊な力を持つミステスのため、消滅せず存在し続けることができます。 また、ミステスを狙う紅世の徒がおり、悠二は、ミステスを狙い襲いくる紅世の徒にシャナと共に戦います。 紅世の徒がフリアグネという紅世の王が悠二を狙って襲いくるのですが、『炎髪灼眼の討ち手』という称号を持つシャナがその宝具『贄殿遮那』を振るって迎え撃ちます。 悠二もミステス『零時迷子』を持ってシャナをサポートし、ストーリーが進むにつれて守られる存在から守る側へシフトしてきます。 ストーリーは単純なのですが、中二めいた用語、作り込まれた裏設定が張り巡らされていて、じっくり読まないと戦闘理由等わからなくなりがちです。 活字をコミカライズしたためだと思うのですが、恐らく、それなりに時間をかけて理解していくべき場面が流されてしまうところがあり、読むなら先にラノベの方が良かったのではないかと思いました。 アニメ版だとうまく説明できているのでしょうか、背景や設定の説明がマンガだと難しいのだろうと感じます。 ラストも、戦いが続いていくような終わり方で、これから登場するのであろうキャラが画像だけで登場します。 マンガは原作かアニメファン向けに描かれた作品のように感じました。 ただ、戦闘シーンや、前述ののいぢ絵の再現力など、クオリティは高いので、アニメを見返す目的とかであればおすすめします。 私は原作かアニメを見た後で、再度読んでみようと思いました。
by うにたべたい (581)3.10
5
発刊: 2017.04.27 ~
完結・全5巻
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a劇場版の感動と興奮がコミックスでよみがえる!! 1万人ものプレイヤーがVR(仮想現実)世界に捕らわれ、脱出不能のデスゲームを強いられた≪SAO事件≫から2年……。 VR技術がさらなる進化をとげるなか、それに対抗するようにAR(拡張現実)機能を最大限に拡げた最先端マシン≪オーグマー≫が登場する。 オーグマーは日常生活に役立つツールとして瞬く間に普及し、ついには専用のMMORPG≪オーディナル・スケール(OS)≫が発売されるのだった。 現実世界をゲーム空間へと作り変える≪OS≫の魅力に一大ブームが巻き起こり、キリトたちもゲームへと参加することに。 そんな彼らのもとに、「OSにSAOのボスが出現する」という気になるウワサが届く……。
骨董屋を営むレナのもとに集まる様々な品々。その品に込められた思いが「キルレアン測定器」で測れるようになった近未来。そこは震災によって崩壊した東京。人々は暮らす事を大切にしつつも、込められた思いを映す品々は、レナの店の奥でそっと出番を待っている。悪しき思いを帯びた悪霊付の品にはマイナスを表示する「キルレアン測定器」は、骨董の世界を変貌させた。だが目利きたちの仕事は変わらない。モノに込められた人の思い。モノを大切にする人の想い。描かれていくのは、ヒトとモノの美しくも悲しい世界。
常にヘッドフォンを着用し、人との関わりあいを避ける孤独な女子高生・高部ヒカル。彼女の体内に、未知のプラズマ生命体・テンガイが共生する。テンガイは、人間になりすまし、殺戮を繰り返す存在・メイルシュトロームを追っていた。地球人口70億の中から、メイルシュトロームを見つけ出さなければ、いずれ人類は滅亡する! すべての命運は、ヒカルの行動、そして心の成長にかかっている!
美しい顔の裏側に潜む闇。それは恐ろしくも刺激的で、目をそらせない――…。 人付き合いが苦手な大学生の潤は、ゴーストライターのアルバイトをしつつ小説家を目指していた。ネットへの投稿作品は評価されず、鬱々とした日々を送る潤だったが、突然奇妙な憑依(ゴースト)能力を発現し、女たちの裏の顔を知ることとなる。アパート住人の美女、大学の准教授、そして…。次々と暴かれる女たちの闇に、潤は筆を執る…。 隣人OL、大学准教授、演劇部副部長、妹、幼馴染――とんでもない秘密を隠し持っているのは一体誰だ! ?
3.15
5
発刊: 2012.08.25 ~
完結・全3巻
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aモーニング車両の乗務員として、トーキィ=トーイは厳しい上司の元、日々奮闘する。様々な出会いと別れを繰り返しながら…。ゼロサムオンラインの大人気作品、あの「MR.MORNING」の続編がついに登場!!
3.19
5
発刊: 2017.06.01 ~
既刊3巻
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a「死」が僕の「はじまり」だった――人類の99%が特異体質者――いわゆる吸血鬼、狼男のような≪体質≫を持つ世界。 全く体質の発現しない≪ゼロ体質≫の千嘉(かずよし)は、肩身が狭い日々を送っていた。そんな彼の体質は「死」をもって目覚める……!? pixivコミックランキング常連の人気作が満を持して単行本化!!
00年代初頭から中期、秋葉原が電気街からオタク街へ変遷を遂げ、スマートフォンがまだ普及していない、ある意味、オタクが最も香ばしかった時代。 そんな時代に描かれたオタクを題材にしたマンガ作品。 主人公は熱血妄想オタク野郎「山本 一番星」。 ヤマモトはある雨の日に捨て猫にカサを預けるも、後で猫耳少女になって恩返しに来なかったことに憤り、彼が描いていたストーリーを叫びながら教室で暴れまわる。 その挙げ句、その子猫を拾った少女に猫耳の幻覚を見て、少女(ステファニー)をさらって帰ろうとするというヤバい展開で始まります。 萌えを題材にしていますが、メインキャラは暑苦しくてキモいオタクの集団であり、上級者向けの内容と思います。 ヤマモト以外にも、生身の女は気持ち悪いと言い放つフィギュアマニアの渡辺、メガネっ娘教団の教祖・南雲、そして、序盤は普通の青年として登場したが、"裏松下"という欲望の権化を内包する松下などなど、現実に存在したら決してお近づきになりたくない変態たちがわんさか現れて、熱い妄想バトルを繰り広げます。 秘密組織「日本国政府フェチ撲滅機関」による襲撃や、特殊工作員による秋葉原襲撃、オタクたちの妄想刑務所への収容、それら魔の手から妄想戦士たちが立ち上がり、オタクたちの熱い滾りがより固まった通称・萌玉を放つという激しい作品です。 共感はできない、否、してはならないと思いますが、描かれる彼らの脳内シチュエーションには思わず"なるほど、一理ある"と頷いてしまうこともあり、一概にキモいと切って捨てるにはどこか心が引っかかるものがありました。 健全な男であれば、大なり小なり都合の良い展開で自分を慕う女人が現れて、なんだかんだでエロい展開になったりする妄想を育むはずで、大きな声で話せない好みのシチュエーションを、欲望顕に垂れ流す、そんなマンガです。 目を背けたくなることはあれど、読む人が読めばニヤニヤしてしまうと思います。 デ・ジ・キャラットなど、当時流行していたアニメのパロディが出ては来ますが、それほど多くなく、今読んでも楽しめます。 今も昔も本質的には変わりないと思いますが、検索サイトの検索結果から個人ブログやHPが消失し、スマホやSNSが生活の一部になった今、ファッションではない心からの妄想戦士の姿はどこか懐かしさを感じました。 電気街のエロゲショップや同人ショップを仲間たちと練り歩いたあの日の熱い思いが失われたと感じた貴殿におすすめしたい一作です。
by うにたべたい (581)3.11
5
発刊: ~
通常版・他4作品
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a諸星大二郎の異色シリーズ!! 好奇心旺盛で怖いものしらずの栞と博学で理屈っぽい紙魚子。 女子高生コンビが遭遇した奇妙な人達、不思議な事件。