武井宏之

<ジャンル→守護霊能力バトル>
読む価値
☆☆☆☆☆☆☆
完成度(全体の出来・無駄のなさ)
☆☆☆☆☆☆
個人的好み
☆☆☆☆☆☆
↓詳細
物語の安定感(面白さとその起伏)
☆☆☆☆☆☆
物語の爆発力(各ピーク時の熱さ)
☆☆☆☆☆☆☆
展開の必然性(納得度・ご都合)
☆☆☆☆☆☆
展開の意外性(予想できないか)
☆☆☆☆☆☆
道徳観(愛情・友情・生命)
☆☆☆☆☆☆
世界観(設定の面白さ・自然さ)
☆☆☆☆☆☆☆
キャラクター(個性・適正人数)
☆☆☆☆☆☆☆
能力(身体頭脳含め自然さ・根拠)
☆☆☆☆☆
心理描写(表現力・感動レベル)
☆☆☆☆☆☆
画力(美麗さ・読みやすさ)
☆☆☆☆☆☆☆

シャーマンキングFLOWERの続編。
こちらだけ読むと花の現世復帰までダラダラした展開に見えてしまったのだが、スピンオフ（レッドクリムゾンやマルコス）を読んだあとではその経緯が重要であることがよくわかった。

しかし、前作のハオですら賛否両論な結末を迎えたのに今作は更に規模が大きすぎてうまく収拾つくのだろうか。

シャーマンファイト以前の過去の話で花組の結成秘話。
作画が変わったことでシャーマンキングらしさが薄くなってしまい、同人でも見ているようでパッとしない。
出来ることなら武井作画で見たかった。

マルコを探すX-LAWSとチーム・ヤービスのラッソ家の対立を描く。
地獄から転生したマルコは天使の力を得てフラワーオブメイズに挑む。

言葉にすればたったこれだけのことなのだが、語る以上に読みごたえのある内容で満足。

シャーマンキングFLOWERSで語りきれなかった伏線の物語。
チーム・ヤービスの主力とも言える東一族が登場し、道家がどう対処するのか。亡くなったジャンヌの経緯が明らかにされる。

「これまで」と「これから」を仕切った良い内容でした。

「シャーマンキング」の正統続編として開始されたが掲載元のジャンプ改の終了に伴いこちらの題名では続行不可となった。
ストーリーの続きは「SHAMAN KING THE SUPER STAR」で読める。

前作：神を決める戦い「シャーマンファイト」と比較し、今作：過去と現在のシャーマンキング同士の抗争によるチーム代理戦争「フラワーオブメイズ」となり規模が桁違いとなっている。

もはや人間霊では立ち向かえないほどの神を相手取る戦いとなり、どのように対抗する術を得るのか気になるところで終了。

人生の前半で出会えてよかった。己のバイブルとなり続けるであろう作品。終盤は確かに漫画としてのおもしろさは減っていったけど、思想がドンピシャすぎた。

私は生涯を通して朝倉葉になりたい。

通常版では打ち切りエンドで未完だったが完全版で大幅加筆されてしっかりエンディングを迎えた作品。

読めば打ち切られた理由も分かる。面白いのは中盤まで。後はグダグダ、加筆してもグダグダ。広げすぎた風呂敷を乱雑に畳んではい、おしまい。集英社に残ってお祭りゲームに参加させてもらってた方がまだマシだったんじゃないかな。