チョコ さんのレビュー

33

3.9

23巻まで読みました

天涯孤独…ではないけど家を出ることになった本田透が同じクラスの王子由希と遭遇し、同居人達と触れ合っていくことで草摩の一族の秘密に触れ、深く関わっていく――なお話なんだけど、とりあえず、美形でとにかく仕草が王子な由希と、ヤンチャで不器用ながらも時折見せる優しさが段々きゅんとくる夾ちゃんとに取り合いされて透羨ま…!ってなるよね。

十二支初め皆キャラ濃いんだけど、ちゃんと背景があるのが凄いなあと読んでて感心した。敬語がデフォルトの主人公透、夾ちゃんへのラブがつきぬけてる楽羅、ヤバいほどに謝ってくる利津…単なるマンガのキャラ付だけでなく、何故そうなったのかの理由もきちんと描かれている。

全編を通して描かれてるのは、誰しもが哀しい過去や汚い気持ちや、間違えた道や、取り返しのつかない後悔や、あまり見たくないような痛みを抱えていて、だけどそれを包み込む優しさと強さだと感じた。いやまあそういうの抜きにしてもキュンキュンきたり笑えたり普通に楽しいンだけど。

由希、夾、透にしてもよくある三角関係、両思い+当て馬とは少し違う関係なところも良い。個人的には、初期の方が絵柄が好きだったので、せっかくのクライマックスからラストの絵がかなり変わってしまったのが残念ではある…。

おケガで途中休載されてたんだっけ?(うろ覚え)とにかく作者さんがきっと壮絶に傷つけられてきて、透達優しいキャラが生まれたのでは…と勝手に憶測。柱の字の雰囲気とかもそう感じてしまった。何度も読んだし、と思って全巻持ってたの手放したけど、十二支の呪い以外にも新生徒会とかうおちゃんの恋とか色々もりだくさんだったなと思い出したらまた読みたくなってきた…

名作

フルーツバスケット

レビュー(415)件

完結・全23巻

3.3

12巻まで読みました

ずーっとタイトルと表紙は知ってたけど、古臭いイメージがあって食指がのびなかった。

が、読んでみたらめちゃ面白かった。

元超お嬢様で気位の高い、オペラ歌手を目指す史緒と、母親に搾取される生活から泥水すすってでも逃げ出し夢を叶えようとする萌。境遇も性格もまるで違う二人とピアニスト蘭丸、3人を巡る恋と憎悪と才能とが絡み合う数奇な運命。

多分作中一人格者な蘭丸ママや、副社長ながらあちこち残念な神野氏、変わり者だけど素敵な先生ルディ、ドラゴンボールシャツがインパクトありすぎるマルチェロ…。

キャラが皆濃くて、史緒がどちらとくっつくのかも最後まで予測つかず楽しめた。あと史緒クンの服がほんとにお嬢様、という感じで奇抜ではないけど仕立てが良さそうな雰囲気が有りどれもこれも素敵だった。

病気や事故の処置やウィーンや上海などの海外、オペラのシーンなど本当に多岐にわたってしっかり取材をされたんだろうなと感じる作品で、これだけ絵が上手くてしっかりと描き込みのできる漫画家さんってこれから出てくるのだろうかなんて考えてみたり。

苦境におかれても誇り高く生きる史緒を見てると、プライドのある人って素敵だなぁと思える作品だった(*´∀`)-3

面白い!

3巻無料

プライド

レビュー(53)件

完結・全12巻

3.9

10巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

テーラーでお仕事する事になった大学生高宮(ほぼヒキなゲーマー)の成長、そして恋愛ストーリー。結構笑いどころもあって読みやすく、スーツ買った時のこの糸って?とかマフラーの色んな巻き方とか、靴の革素材の種類とか…色々アパレルの勉強にもなる。

何が凄いって、高宮がテーラー森で働くきっかけが腹を下してトイレ駆け込むっていう色気から真逆にダッシュかましてるスタート。

平尾(鬼の副店長イケメン)がバイトに対してやり過ぎだろっていうまさに鬼悪魔なんだけどお正月のコタツシーン辺りからもうだんだんニヤニヤしてきて、テストの時も陽ちゃんの胸元チラリズムに気を取られてたりとかも最高(*`ω´)b照れたりデレたりしてくるのがたまらんぜよ。

社員旅行で海でキャッキャ、からの夜に自販機で鉢合わせの辺りが好物です。

登場人物の名前が西鉄の駅からだったり、皆が歩いてるところやデート先が天神コア(もう無くなっちゃったね…哀)や海の中道だったりとガッツリ福岡で、そこもテンション上がる。(天神店が地方扱いとか、若干ハテナな部分もあるけど)。

何か絵柄も独特というか、デジタル時代ならではな雰囲気が致します。

惚れた

テラモリ

レビュー(55)件

完結・全10巻

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