ハロルド作石さんの作品の書影

ハロルド作石

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1,123

3.7

3巻まで読みました

ハロルド作石氏の初期の長編『ゴリラーマン』終了から30年近く経った後に書かれた続編。
タイトルの通り、40歳になったゴリラーマンこと「池戸定治」を主役にした作品です。

高校生のあの頃から年月が経ち、ゴリラーマンもすっかりおじさんとなります(容姿はあまり変わっていない)。
ですが、異常に高い身体能力は健在で、その日も女性の悲鳴を聞きつけたゴリラーマンは、ビルの屋上から颯爽と飛び降りては、着地点を誤りゴミ箱にダイブ、しつつもその現場に駆け付けます。
突然現れたゴリラ顔の中年に驚いた男と女は、ただ痴話げんかをしていただけでした。
そんなゴリラーマンの楽しみは、スーパー銭湯でひたすらだらだら過ごすこと。
当たり前の日常を過ごすゴリラーマンでしたが、ある日、高校時代の親友だった「藤本修二」が、集団暴行を受けたニュースを見て、あの街に帰ってくるところで物語が始まります。

40歳のおじさんが主人公ですがまったくサラリーマンしておらず、やんちゃさはあまり変わっていないです。
ゴリラーマンやその周囲の人々がトラブルに遭いゴリラーマンがこぶしを交える展開で、数話程度の短話で完結する流れです。
なお、数十年越しの仲間たちや、過去のゴリラーマンの伝説が語られるため、事前に過去作を知っておくことが必須と思います。
間に何年も経っているため作者のタッチも変わっていて、過去作より話の展開がうまく、絵がきれいで読みやすいと感じました。
ゴリラーマンの顔も丸みがあって、女の子も今風になっています。
ただそれ故に、過去作とは雰囲気が少し変わっていますが、個人的にはあの頃のゴリラーマンと根底は変わっていないと思い、懐かしく読めました。
全3巻のみの短い復活ですが、過去作を知っている方にはおすすめします。

ゴリラーマン40

レビュー(17)件

既刊4巻

4.2

12巻まで読みました

HR見るためだけに何度も読める

ストッパー毒島

レビュー(106)件

完結・全12巻

4.4

34巻まで読みました

アツ過ぎ

3巻無料

BECK ベック

レビュー(634)件

完結・全34巻

3.4

19巻まで読みました

白武高校に転校してきたゴリラ似の男「池戸定治」を主役にしたヤンキーマンガ。
後にヒット作『BECK』を描くハロルド作石氏の初期の長編です。

定治はその容姿から不良グループに"ゴリラーマン"というあだ名をつけられ、共に行動します。
ゴリラーマンは無口で何を考えているのかわからないのですが、実は彼はケンカをすると無敵の強さを誇り、ゆく先々で問題を起こして転校を繰り返している恐ろしい男だった。
そんな過去をしらない白武高校の不良たちとゴリラーマンの騒動を描いた作品です。

基本的にギャグ漫画で、今はなきミルク味のドリンクタイプのカロリーメイトを愛飲しているゴリラーマンと不良たちのドタバタの日常ものです。
不良漫画ですが、終盤を除き追い込みをかけたり抗争をしたりといった事件はなく、不良たちの面白おかしいのんびりした日々が描かれます。
恋愛要素のほぼなく、人間関係のドラマはありますが、結局何も変わらずに静かに終わる話が多いです。
1989年から1993年頃連載されていたため、今となってはかなり古い作品ですが、今読んでも楽しめると思います。

結構長期連載されていたため、登場人物はそこそこ多いです。
また、前に述べている通り、大きな事件は描かれないので、メインストーリーに絡むようなキャラは少なくてサブキャラが多いです。
キャラクターは個性的ではあるのですが、これといった活躍もなく、正直なところサブキャラの見分けはつなかないまま読み切った感じがしました。
一方で主役のゴリラーマンが個性の塊なので、正直主役で持っているマンガだと思います。
そしてこのゴリラーマンですが、顔がそっくりの家族がいて、終盤のシリアス展開もシリアスになりきれずにどこかシュールな笑いを誘いました。
一言で言えば結構変なマンガですが、内容はわかりやすく、歯医者やパチンコの休憩所に置いてあったら思わず手を取ってしまう一冊だと思います。

ゴリラーマン

レビュー(40)件

完結・全19巻

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