ハロルド作石さんの作品の書影

ハロルド作石

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4.0

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3.7

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ハロルド作石氏の初期の長編『ゴリラーマン』終了から30年近く経った後に書かれた続編。
タイトルの通り、40歳になったゴリラーマンこと「池戸定治」を主役にした作品です。

高校生のあの頃から年月が経ち、ゴリラーマンもすっかりおじさんとなります(容姿はあまり変わっていない)。
ですが、異常に高い身体能力は健在で、その日も女性の悲鳴を聞きつけたゴリラーマンは、ビルの屋上から颯爽と飛び降りては、着地点を誤りゴミ箱にダイブ、しつつもその現場に駆け付けます。
突然現れたゴリラ顔の中年に驚いた男と女は、ただ痴話げんかをしていただけでした。
そんなゴリラーマンの楽しみは、スーパー銭湯でひたすらだらだら過ごすこと。
当たり前の日常を過ごすゴリラーマンでしたが、ある日、高校時代の親友だった「藤本修二」が、集団暴行を受けたニュースを見て、あの街に帰ってくるところで物語が始まります。

40歳のおじさんが主人公ですがまったくサラリーマンしておらず、やんちゃさはあまり変わっていないです。
ゴリラーマンやその周囲の人々がトラブルに遭いゴリラーマンがこぶしを交える展開で、数話程度の短話で完結する流れです。
なお、数十年越しの仲間たちや、過去のゴリラーマンの伝説が語られるため、事前に過去作を知っておくことが必須と思います。
間に何年も経っているため作者のタッチも変わっていて、過去作より話の展開がうまく、絵がきれいで読みやすいと感じました。
ゴリラーマンの顔も丸みがあって、女の子も今風になっています。
ただそれ故に、過去作とは雰囲気が少し変わっていますが、個人的にはあの頃のゴリラーマンと根底は変わっていないと思い、懐かしく読めました。
全3巻のみの短い復活ですが、過去作を知っている方にはおすすめします。

ゴリラーマン40

レビュー(17)件

既刊3巻

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