ボンクラどもに朗報です。ボンクラ仲間の中2男子・白根環が、実家のペットショップでいやいやは虫類の世話をしていたところ、その姿にひと目ぼれした女の子が出現。彼女のほうから「つきあってください!」って言ってきました! 彼女の名前は虻川さやちゃん、は虫類が大好きな超美少女。は虫類がもたらしたピュアな恋の行方にご注目。
爬虫類両生類が苦手な主人公の中学2年生男子、環くんと爬虫類両生類が大好きな同い年の美少女、さやちゃんの青春恋愛物語。 作者の月子先生の別作品『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』から入り『彼女とカメラと彼女の季節』で胃がキリキリし、そして本作。 『カノカメ』とは全然違う漫画の描き方で正直びっくりしました。ハートウォーミングでニヤニヤしちゃいます。 月子先生の描かれる女の子は、まつ毛や瞳が可愛くて癒されますね。それに男女とも表情のタッチが優しくて、ほんわかします。 ストーリーは冒頭のとおり生き物を媒介にした青春モノで、中々見かけませんね。生き物をうまく使った恋愛の感情表現が面白いです。 さやちゃん家族のサイドストーリーも中途半端に終わっていなくて、爽やかな読後感でした。
by せーふぁ (1046)特定の男と付き合うことはせず、恋愛のおいしいとこだけ食べていたいがモットーの弁護士・カホリ。既婚者と知らずに砂後谷という男と関係を持ってから、面倒なことに巻き込まれ…!? 『彼女とカメラと彼女の季節』の気鋭による、怒涛のビター・ラブコメ開幕!!
2019/06/22、3巻。 2021/02/12、6全巻レンタル。ハッピーに終わってよかったよかった。波乱なストーリーで展開読めず楽しかった。 男は遊びだけで仕事も充実して楽しい生活送ってたミルマチ、ある日知らずに既婚者砂後谷と寝る。倫理的に不倫だし、奥さんから慰謝料請求きたし、別れようと思ったけど両想いで好きになって続けようとした。砂後谷は転勤飛ばされて、家に知り合ったホステス女を雨宿りでシャワー貸した時、ミルマチに丁度見られて誤解だけど破局。ミルマチはこの時言わなかったけど砂後谷の子妊娠してた。ミルマチは立ち直りシングルマザー決意したが、イイ男コウキと出会い両想いなり、妊娠秘密のまま婚約する。そんなとき砂後谷がミルマチを追って離婚して再登場、コウキの前で妊娠暴露。砂後谷はミルマチがちゃんと振り終了。コウキはやっぱり無理と破局。ミルマチは後悔反省のち立ち直り、遂に出産。偶然コウキも立ち会い、赤ちゃんに触れてやっぱり復縁して3人で生きて行きたいとなり、2年後ハッピー結婚式で終了。同僚の28真面目処女ヨーコもヘラヘラフランス人ピエールとハッピーなってたし、恋愛トラウマ上司酒匂も同業ジョギング真面目君貫井とハッピーで、ヨカッタ。
by lrvgfpcjwbxjlq (927)大正十四年(一九二五年)、桜舞う春に作家を志す23歳の文学青年・小林秀雄は上京してきたばかりのまだ18歳の詩人・中原中也と運命的に出会う。自意識の殻に閉じこもり、創作の迷路に入っていた秀雄に衝撃を与えて、彼の生きざまを根っこから変えていく中也… そして中也には同棲する一人の女・長谷川泰子がいた―― 事実を基にフィクションを交えて描き出す、文学に人生すべてをかける中也と秀雄… 『彼女とカメラと彼女の季節』月子が描き出す! まだ無名だった二人の切なく物狂おしい物語が今、ここに始まる…!!
早熟の天才詩人、中原中也とのちの近代文芸評論(作品を批評するだけでなく、文学史そのものの研究や作家と作品の研究も含み、守備範囲はとても広い)の確立者とされる小林秀雄の人間ドラマ。 恥ずかしながら詩を読んで味わえるような感性を持ち合わせていないので、物語とともに中原中也の詩が綴られても、どう読めばいいのかわからなかったです。 これはすごいんだろうなとはもちろん流れでわかりましたがそれ止まり。。 むしろ、中原中也と小林秀雄の天才どうしの出会いやさまざまな葛藤といった人間ドラマの方に惹かれました。 この文学者特有の苦悩や葛藤は、今の私たちにはあまり理解し難いものかもしれません。 例えば、芥川龍之介や太宰治といった文豪がこの苦悩や葛藤の末に自殺を遂げたのは、現代の私たちが考える「自殺」と彼らの考える「自殺」には大きな考え方の隔たりがあったのが要因とされているそうです。 実際に自殺に至ることはなかった中原中也と小林秀雄。もっとその前の、当時の文学者としての苦悩や葛藤を、月子先生の柔らかい作画で読むことができ、楽しめる。 その点で凄く入り込めました。ウィキペディアで彼らのその後を読むと切なくなります。 作品としては打ち切りエンドだそうですが、それでも面白い。味わい深い作品ですね。
by せーふぁ (1046)